藤ダリオのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖』。澤村伊智・内藤了・梨・伴名練・藤ダリオによる豪華書き下ろし短編集。高校生を主人公にした5つの物語は、怪談からデスゲーム、モキュメンタリーまで恐怖のバリエーション豊か。
私は澤村伊智さんを目当てに買ったのだが、期待以上だった。大人ではなく、高校生に向けて書くならこの書き味で読み味になるだろうと思う
ホラーは露悪や冷笑と距離が近いジャンルで、それ自体は悪いことではないのだけど、高校生へ向けるというのなら少し風通しのよさというか爽やかさがほしい。大人にあてて書いたものなら削がれてしまうような要素こそほしい
そういう期待に華麗に応えてくれていて、ただ怖いや恐怖による絶望とかで終わらないホラーを書いていて、本当にこの作家が好きだなと思った -
Posted by ブクログ
面白くて読んでたらいつの間にか深夜…。
初めて貞子関連作品を読むなら、事前知識として「映画版・リング(日本版)」を見ておくことをオススメします。この作品自体“映画のノベライズ化”というのもあると思うが、「見たら一週間後に死ぬビデオ」(貞子最初のスタートはビデオテープ)の謎を突き止めたのは“女性”となってる。(小説版リングでは男性)。違和感なく前作から見ていきたいとなれば、映画版リング→本作と流れるのがいいかと思います。
エピローグに入る最後の文章で、一瞬「?」とクエスチョンマークが駆け巡った。なんで、こんな書き方してんの、と。
理由はすぐわかる。(というより、エピローグに書いてある)
理解した瞬間にゾッとする恐怖と興奮、興奮しすぎて表紙に戻ってしまい、貞子の手が伸びてくる表紙カバーに恐怖と驚きを感じる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ貞子3D-復活
15年前、ビデオを見たら1週間後死ぬという呪いのビデオが噂になっていた。
呪いのビデオの謎を突き止めようとした女性が箱根の井戸で山村貞子の死体を発見した。
そして、その貞子の怨念は、祈祷師によって取り除かれたが、貞子の怨念は、祈祷師の中にいた。
祈祷師は、貞子の怨念とともに、再び井戸の中に封印しようと試みたが、それから15年後、柏田という男が世の中への復讐のため、その封印を解いた。
柏田は、貞子を復活させようとしていた。幾人の女性を殺人し、井戸へ葬り去ったが、上手くいかず、ついには自分の命をささげた。
しかし、貞子がインターネット上を行き来することができるようになっただけで、まだ完ぺきに復活とは言えなかった。
完ぺきな復活を遂げるためには、それなりの能力(超能力)をもった主の力が必要だった。その主が、今回登場する人物 茜だった。
彼女は、自分のもった超能力を駆使して、貞子に立ち向かうが・・・・。 -
Posted by ブクログ
伴名練「押し入れの宇宙飛行士」★★★★★
隣家の少女に誘われて、少年はアパートの押し入れからガラクタだらけの宇宙船に乗る。彼女の故郷であるという母星に向けて宇宙旅行をするが、やがて二人に決定的な別れが……
少年期の思い出と小宇宙の輝き、それと対比される現実の無情を描いた(ホラーというよりも)SF短編。あどけなさとコケティッシュさの両義性をもった少女の造形、スリリングな宇宙旅行の描写が非常に楽しく読める。個人的には一番好き。
澤村伊智「しゃぐらどりの娘」★★★★★
引きこもりの幼馴染、学内新聞のネタ探しの日常が「しゃぐらどり」に塗り替えられていく。やがて主人公は町に潜む化物と対峙する……
「しゃぐらどり」という土俗的な呼称がすばらしい。紙幅にムダがない洗練された構成と展開の妙、そして何よりたしかなホラー描写に裏打ちされた快作。終り方も含めて、アンソロジーの掉尾を飾るにふさわしい一作。
梨「イオ」★★★
藤子・F・不二雄の「宇宙人レポート サンプルAとB」を連想した。巷で流行のジャンル批評的な試みは面白いものの、どこかで見た印象は拭えずだった。
内藤りょう「CHURCH ーー恐界ーー」★★
ところどころに面白くなりそうな設定やネタは感じとれたものの、総じてそれらに対する紙幅が足りず惜しく感じた。
藤ダリオ「サイコロあそび」★
賽子の出目に応じて苦しむというアイデアはいいものの、ストーリー構成や描写が甘く、全体的に唐突さを感じる場面が多かった。