藤ダリオのレビュー一覧

  • レディオ・コール

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    「死者の声がラジオから聴こえる」という噂。ただの都市伝説かと思いきや、実際に続発する不審死。その謎を追う女性パーソナリティの出自が重要な意味を持ち始め……という、パワフルながらもじわじわと迫る恐怖も味わえるホラー。ありそうでなかったよねこういうの。
    「死者との約束」が怖い……まさかそんなことになってしまうとはねえ。そして怒涛の展開と、ラストの「ああやっぱり!」感がなんとも言えず。ホラーはこうでなくっちゃ!

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    2014年08月10日
  • 貞子3D ──復活

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    面白くて読んでたらいつの間にか深夜…。


    初めて貞子関連作品を読むなら、事前知識として「映画版・リング(日本版)」を見ておくことをオススメします。この作品自体“映画のノベライズ化”というのもあると思うが、「見たら一週間後に死ぬビデオ」(貞子最初のスタートはビデオテープ)の謎を突き止めたのは“女性”となってる。(小説版リングでは男性)。違和感なく前作から見ていきたいとなれば、映画版リング→本作と流れるのがいいかと思います。

    エピローグに入る最後の文章で、一瞬「?」とクエスチョンマークが駆け巡った。なんで、こんな書き方してんの、と。
    理由はすぐわかる。(というより、エピローグに書いてある)

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    2012年05月15日
  • 貞子3D ──復活

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    ネタバレ

    貞子3D-復活

    15年前、ビデオを見たら1週間後死ぬという呪いのビデオが噂になっていた。
    呪いのビデオの謎を突き止めようとした女性が箱根の井戸で山村貞子の死体を発見した。
    そして、その貞子の怨念は、祈祷師によって取り除かれたが、貞子の怨念は、祈祷師の中にいた。
    祈祷師は、貞子の怨念とともに、再び井戸の中に封印しようと試みたが、それから15年後、柏田という男が世の中への復讐のため、その封印を解いた。
    柏田は、貞子を復活させようとしていた。幾人の女性を殺人し、井戸へ葬り去ったが、上手くいかず、ついには自分の命をささげた。
    しかし、貞子がインターネット上を行き来することができるようになっただけで、

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    2012年05月05日
  • 出口なし

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    テンポ良くて面白かったけど、終盤失速したかな。
    あっさりしすぎで、予測できちゃった。
    吊橋理論は何処へ…。

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    2010年05月26日
  • 出口なし

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    映画『CUBE』を連想させる冒頭。
    しかし、その後の展開はハマった!!

    自身にしては最速の数日で読みきってしまった。

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    2010年04月29日
  • 学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖

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    ネタバレ

    【収録作品】
    梨「イオ」
    内藤了「CHURCH ――恐界――」
    藤ダリオ「サイコロあそび」
    伴名練「押し入れの宇宙飛行士」
    澤村伊智「しゃぐらどりの娘」

    「イオ」 皮肉。すぐわかる。
    「CHURCH…」 ミッション系の女子校が舞台。健全で安全なホラー。
    「サイコロあそび」 グロい。そして理不尽。まさにホラー。
    「押入の…」 エモい。
    「しゃぐらどりの娘」 著者が著者だけに、やっぱりなと思わされるが。これもまさにホラー。ミステリ仕掛けもうまい。

    緩急つきすぎ。さすがのアンソロジー。

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    2025年10月17日
  • 学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖

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    伴名練「押し入れの宇宙飛行士」★★★★★
    隣家の少女に誘われて、少年はアパートの押し入れからガラクタだらけの宇宙船に乗る。彼女の故郷であるという母星に向けて宇宙旅行をするが、やがて二人に決定的な別れが……

    少年期の思い出と小宇宙の輝き、それと対比される現実の無情を描いた(ホラーというよりも)SF短編。あどけなさとコケティッシュさの両義性をもった少女の造形、スリリングな宇宙旅行の描写が非常に楽しく読める。個人的には一番好き。

    澤村伊智「しゃぐらどりの娘」★★★★★
    引きこもりの幼馴染、学内新聞のネタ探しの日常が「しゃぐらどり」に塗り替えられていく。やがて主人公は町に潜む化物と対峙する……

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    2025年09月10日
  • 学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖

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    学生向け(ターゲットは中〜高生かな?)だからかホラーとしての怖さレベルは低めと感じた。
    梨さんの「イオ」がメタもので面白かった。 
    内藤さんの作品、憧れの先輩と礼拝堂の秘密を追ううち学園の7不思議の謎に至るという、ちょっと怖い青春譚。読んでてワクワクした。

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    2025年09月07日
  • 学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖

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    全体的にホラー感があまりなく、少し物足りないかなという感じだったが内藤了さん、澤村伊智さん、藤ダリオさん、面白かった。

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    2025年08月28日
  • 学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖

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    『ブラックボックス、誰が解く?』に続き、今回も楽しく読ませていただきました。こちらもホラー小説を読むきっかけにと思い手に取りましたが、人間の恐怖や呪い、幽霊などさまざまなホラー要素があってとても満足しました。
    特に澤村伊智さんの「しゃぐらどりの娘」がおもしろくて、日本特有の「見えないもの」に対する恐怖を伝承と絡めて描かれていて、後半は手が止まりませんでした!

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    2025年08月06日
  • 学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖

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    それぞれ異なるホラー5篇からなるアンソロジー。全体的にホラー要素は薄めに感じた。目当ての澤村伊智と内藤了の作品はもちろんはもちろん伴名練の話も面白かった。

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    2025年08月03日
  • 学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖

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    梨さん、内藤了さん、澤村伊智さん目当てで買ったのだけど、思ってたよりはホラー要素がマイルドだったかな…。というより、ホラーに感じなかった作品の方が多かったかも。
    内藤了さんのが好き。

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    2025年07月31日
  • 放課後デッド×アライブ

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    ネタバレ

    様々なゲームがあって飽きずには読めたが、ただただデスゲームってだけの方が楽しめたと思う。子孫のために殺し合いさせるのは違う。ラストは戦時下の思考回路で笑った。

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    2023年08月13日
  • 九死一生ゲーム 地獄東京! 雷雨の山手線一周サバイバル

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    9歳女児
    初めてのデスゲーム系。読みやすくすんなり読み終えた。
    子供向けのためデスゲーム系とはいえゴア表現は無いので安心。

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    2022年12月05日
  • 貞子3D ──復活

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    ネタバレ

    見ると死ぬと言われる「呪いの動画」。茜の勤める女子高でもその噂が流れており、どう噂の流布を食い止めるか苦心していた。同時期に黒い手形の痣を持つ不審死が複数出現し、警察は調査に乗り出すが、次第に事態はあり得ない方向に向かっていく。



    「リング」で誕生した貞子はもはや伝説的。はじめに貞子が生まれ、社会現象を巻き起こした「リング」から12年の時を経て再び別の作品として映画化されるというのは本当にすごい。そして、こちらの小説はその映画のノベライズ版。さて、ビデオの時代から飛躍的に映像技術が進歩している現代が舞台のため、貞子もよりハイテクになっていた。ビデオを媒介として呪いの動画を拡散していた時が懐

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    2020年09月22日
  • 演葬会

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    「出口なし」で知った著者。これも面白いよ、と以前読友さんに教わり読んでみた。

    V系4ピースバンドのベルベット・リンチ。メンバー全員霊にまつわる能力がある。リーダーでヴォーカルで主人公の恭平は霊とお話が出来る。初期メンバーのギター兆は霊感はもちろん、予知夢を見てしまう。中でも一番霊感が強く、女好きのベース柊人はその霊がどうやって亡くなったのかが分かる。武闘派ドラム、イエスマンの夕輝は霊感はないが憑依体質。

    ライブを邪魔されたり、バンド合宿中に心霊現象に巻き込まれたりする。怖さは少なめで良い話ばかりだったので物足りなさを感じてしまった。まぁライトでサクッと読み易いとも言う。

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    2019年03月06日
  • 出口なし

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    ソリッドシチュエーションスリラー。
    複数チームでの謎解きで且つチーム間で協力もできるっていうところが特徴でしょうか。
    提示される謎については、読者が考えてわかるものでもないのですが、推理小説ではないのでこれはこれで良し。
    オチのブラックさも良かったですね。

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    2016年08月23日
  • 恐怖はこうして作られる

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    ネタバレ

     うむ。意外と怖くないというか……。うん。と思ってたんだけど、巻末おまけの演出のところが楽しい。こういう工夫を凝らすのが脚本家なのか。

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    2016年07月26日
  • 出口なし

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    ホラーは苦手、いや嫌いなジャンルなのですが、この一冊は別。
    すんごい金かけて密室、仕掛け、そしてひとの命の軽さ。リアルさが全くないから別世界、別次元で眺めて楽しめ、すっきり読めました。マスターの人を食った感じがむしろ楽しく、ヒステリックな女性陣の方に苛つきを覚てしまいましたよ。

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    2014年11月09日
  • 同葬会

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    出口なし、がとんでもなくつまなかったから全く期待せずに拝読。その期待値の低さのせいか、意外と楽しめた。疲れた頭には調度よい安直さだ。得るものはないし、本当にただのエンターテインメントのための本。ただ、オチなし(出オチ)の出口なしよりかは練られているかな。ラストの描写は、恐らく呪いの続きではなく、新しく誰かに呪われたということだろう。愛する子供を守って行く決心を固めたそばから呪いが始まり、それを回避するためには子供を殺すしかない、さあどうする?ってラストなんだと思う。だとすれば、奈央が再度呪われる布石を打っておくべき。呪いが曖昧なものだけに、続いていたのかどうかも判然としなくなっちゃうからね。

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    2014年06月15日