北野武のレビュー一覧

  • 全思考

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    ・友情というのは、こちらから向こうに一方的に与えるもので、向こうから得られる何かではない。友情とは、自分の相手に対する気持ちだ。

    ・後輩が先輩を立てるだけじゃなくて、先輩は後輩に上手いこと立てさせてやらなきゃいけない。それではじめて、お互いに気分よく付き合える。
    先輩が煙草を吸うのを察して火をつけてあげるのも作法なら、後輩に何気なく火をつけさせてやる気遣いもまた作法なのだ。

    ・たとえ知っていたとしても、一応はそうやってちゃんと聞くのだ。そうすれば、専門家というものは、きっとこっちの知らないことまで話してくれる。
    井戸を掘っても、誘い水をしないと水がわいてこないように、人との会話にも誘い水が

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    2025年06月22日
  • 超思考

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    とにかく、人は本音を心の底に押し込めている。その建前と本音のすき間に笑いが生まれる。
    王様を裸といっちゃいけないという前提があって初めて、「王様は裸だ!」という子どもの言葉で笑える。
    「俺たちひょうきん族」もそう。だが、芸の笑いとはまた別。ラッキョウの皮をどんどん剥くように、1つの本音を剥がしたらもう一つというように限界がある。
    「8時だよ全員集合」は計算して作り上げたから今見ても面白い。
    本当の本音は、身も蓋もない欲望。本音と言いつつ、別のレベルの建前を言っているだけ。

    モノゴトを自分の目で見て、自分が感じた事にどこまでも正直になる。周りの皆が王様の衣装は素晴らしいと言っても、自分の目に裸

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    2025年06月14日
  • 新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか

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    2022/01/03
    ビートたけしさんこと北野武さんの文章を読むのは初めてでしたが、世の中で一般的に教育として行われている、教えられている「道徳」というものに対して疑問を呈するような内容になっています。
    自分も読んでて「確かにそうだなあ」と思う部分がたくさんありました。
    「挨拶をすると気持ちいい」とか「老人に席を譲ってあげると心が晴れやかになる」とか「道徳」として学校で教育されるものって「結局正解ってこれじゃん」「先生はこう考えさせたいんじゃん」みたいなものばかりだったように思っていたものを北野武さんが上手い例えを使いながら代弁してくれたように思います。
    挨拶をなぜするのかということに対してだ

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    2022年01月03日
  • 全思考

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    友人に勧められて呼んだ本。
    正直北野武さんの大ファン、という訳ではなかったが、とても面白く、すぐに読んでしまった。

    流石の北野武さん…思考の深さや幅など、良い意味で飛び抜けていて学びになる。
    何度でも読みたい。これからの人生に光をくれる本。

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    2021年03月15日
  • 新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか

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    爽快。所さんと同じく「その通り」と思いながらも、私自身がタケシさんから警鐘を鳴らさせている存在であることを忘れずにいなければいけない。

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    2020年11月22日
  • 全思考

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    数年振りの再読。
    この前の紅白でたけしさんが歌っている姿を見て、本棚から引っ張り出して来ました。
    すごい人って、完璧ではなくても中身が濃いことが分かります。
    色んなことを考えて、経験して、グチャグチャになったものが詰め込まれて醸成されている感じ。
    それが口から吐き出されると、なんとも言えない風味が伝わってきます。

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    2020年01月25日
  • 超思考

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    ネタバレ

     結局どんな過激な意見だろうが、それを鵜呑みにする人は少ない。自分の中で咀嚼してから、飲み込むか吐き出すか、はたまた他のものとミックスしてみるかって人が多数だし、それを見越して中途半端な意見を言わない姿勢に好感を覚える。

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    2018年01月25日
  • 全思考

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    ネタバレ

     一つの考え方としてとても面白い。たけしさんが言うからこそ説得力がある。こんなに凄い人がこんなに庶民的なことを考えていたんだと思わせるだけで、価値がある。

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    2018年01月24日
  • 超思考

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    一見、ぶっ飛んでいるように見せて、真っ当なことを言う。すべて常識の枠を取っ払って、なにが本質かを問う。ソーシャルメディアとそれに翻弄される日本国民、夢を見る若者とその裏で利益を搾取する者、昨今の政治模様への疑念、生と死。いろんな議題を、本音と建前の構造で語りながら議論を帰着させていく様がものすごかった。

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    2017年07月15日
  • 全思考

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    ネタバレ

    TVで見るあのおちゃらけてるひとと
    あのかっこいい映画を撮影するひとと
    この哲学的な文章を書くひとが同一人物だなんて。

    義務教育からコツコツと積み上げてきた思考と、
    芸能界で叩き上げた努力がこれを書かせたのであろう。

    おもしろかった。

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    ・料理人に会ったら料理のこと、運転手に会ったらクルマのこと、坊さんに会ったらあの世のことでも何でも、知ったかぶりをせずに、素直な気持ちで聞いて見たらいい。自慢話なんかしているより、ずっと世界が広がるし、何より場が楽し

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    2017年05月27日
  • 超思考

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    北野武さんの本
    彼の考え方の基礎は母親の恥の考えからきている。恥はさもしくないようにすること。自身を律する。
    映画監督や絵のこと。監督業はメインの仕事ではないから、絵は売らないから自分の好きなことができる。
    やはり頭の良い方だと思った。他人がどういう思考をしているのか知りたい、参考にしたいと強く思った。また再読しよう。

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    2016年08月31日
  • 全思考

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    笑いの「間」とは、客の笑いが収まる瞬間を見極めて即座に次の笑いを打ち込む技術。少しでも速いと、聞き逃した客が不快になり「冷めて」しまう。逆に遅いとしらけてしまう。

    「友情」とは無償のもので、保険の掛け合いとは違う。「お前が困ったら、いつでも助ける。俺が困ったら、お前の前には絶対現れない」

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    2014年11月01日
  • 超思考

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    こういう感覚は世代が離れていても私には通じるのだが、果たしてどの位の人達がこの感覚を当たり前と感じるのだろうか。
    これをおかしいと目くじらを立てる人がいたら…それこそ自分がおかしいのだと思って欲しい。

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    2013年12月28日
  • 全思考

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    北野武が作法などについて語った一冊。文章を読むうちに、本人が訥々と語っているような気がしてくるくらい、深く入り込んでいた。特に最後の「神様はどうしていろんなことを、俺ひとりに被せるんだろう」の下りは不思議な味わいがある。最初と最後を見て面白いと思ったら買いかも。

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    2012年08月05日
  • 全思考

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    たけしの視点は面白い。
    大人が憧れる、少年の感性を持ったまま大きくなった大人のよう。
    現実逃避してから読みたい。

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    2010年06月13日
  • 全思考

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    やっぱり好きだー!
    彼の本を読むと、自分が少しだけまともになったような気がしてくる不思議。
    そして、彼の真摯さに脱帽します。
    日本人は全員読むべし。

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    2010年01月14日
  • 超思考

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    ネタバレ

    面白かったーー!!自分は今22歳だけど同世代の人たちに感じる違和感とか、世間の悪どい金稼ぎの手段への嫌悪感とか(週刊誌が芸能人のネタを暴露して一斉に袋叩きにするやつ)そういうものを全て一蹴してくれる感じが気持ちよかった。
    某テレビ番組が御涙頂戴の内容を放送することで視聴率を取って利益を得る。みんなで泣いて悲しんですっきりして、結局現実は何も変わってないという趣旨の主張が深く心に残った。
    北野武の破天荒さの中を覗けば彼なりの流儀があり、意図的に考えられたものなんだなと思ったし、そういうものの表面だけを見て批判する社会なんだなと思う。
    この本が10年以上も前なんて思わなかった。今読んでも全く古くな

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    2024年02月12日
  • 新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか

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    食料危機とか…これから本当に来るっぽいことが書かれていて慄然としました…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まるで平和ボケ真っただ中な僕の頭ン中…たけしさんに喝を入れてもらったやうな気が致しました…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    そうですねぇ…ここ最近は「生きている実感」なんて感じず、ただダラダラと、時の赴くままに生きているような気がしてなりません…それはやっぱし「死」というものが遠くなってしまった現代人だからなのかもしれません!

    もっと死を身近なものとして感じましょう!! と言ってもなかなか難しい世の中ですねぇ…死体をテレビに映すのはNGなんだそうです…そうなんだ! 初めて知りました

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    2023年04月07日
  • 超思考

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    頭が賢い人で
    生き方まで かっこいい人というのは
    なかなか いない
    北野武さんは
    そのどちらも賢い人だと思う
    ときおり
    読み返すエッセイストの
    お一人です

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    2022年09月14日
  • 全思考

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    「山鳩の雛を育てた親子と山の反対側で同じく鷹の雛を育てた親子が雛の成長を喜び空に話してやった。そしたら、鷹が山鳩を食べ山の反対側では食べられたと泣いた。向こう側では鷹が初めて餌を取ったと喜ぶり人生の喜びも悲しみも根本的にはそういうものだ。この世で起きることには本来何の色もない。喜びや悲しみの色をつけるのは人間なのだ」

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    2022年08月09日