幾島幸子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
▼本書の最大の特徴は、専門家がDVを生き延びた被害女性に対して、見下した態度や忍耐力の欠如は禁物であることと敬意をもって接することの重要性を主張していることだ。
▼さらに被害者である母親を家族の安全と安心の実現を図るチームの一員として位置づけることは、結果としてDVにさらされた子どもへの支援につながると言う。
………本書カバーそでより
本書のタイトルはDVにさらされる子どもたちであるが、筆者の伝えたい正確なところとしては、「加害者」にさらされる子どもたち、また親としての加害者が家族機能に及ぼす影響について、さらに言うなら、DV被害者(主に母子)へのケアや、DV加害者への対応の仕方などがあげ -
Posted by ブクログ
ネタバレジュディ・ガーランドのミュージカル映画も名作ですが、原作もまた素晴らしい名作でした。この二作は決して別物ではないのですが、興味深いことに映画には原作にはない要素が、原作には映画にない要素があって、大まかなストーリーは共有しつつ異なるメッセージを持っています。映画には「青い鳥」のように「やっぱり住み慣れた我が家が一番」というメッセージがありますが、原作にはほとんどありません。映画では臆病なライオンが本当に臆病であるのに対して、原作での彼は自分で臆病だと言って怖がってはいますが、その臆病さを認識して克服しようと常に努力しているためにむしろ序盤から行動に勇敢さを発揮しています。案山子と木こりについ
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Posted by ブクログ
竜巻にのってオズの国へやってきたドロシー。
うっかり竜巻で飛ばされた家の下敷きになり死んでしまった東の国の魔女。
ドロシーは早くカンザス(自分の家)に帰りたい
偉大な魔法使い、オズに願いを叶えてもらぅべく彼女は魔女が履いていた銀色の靴をはいて、勇気を欲しがるライオンとハートを欲しがるブリキのきこりと脳みそを欲しがるかかしと一緒にエメラルドの都に向かう。
童話であるにも関わらず・・・どうしても読みたくなりました
ユーモラスでワクワクするような気持ちを与えてくれます
銀色の靴のかかとを3回地面に打ち合わせると・・・不思議な魔法がかかります -
Posted by ブクログ
ハーバード・ビジネススクールでは学期末の最終講義で、教授が自らの体験に基づいた訓話を語るのが慣習となっており、その中の15の訓話を収めたものである。2004年に米国で出版され、同年日本語訳された。
もともとハーバード・ビジネススクールを卒業する未来のビジネス・エリートに向けたものであり、ビジネスの成功や優れたリーダーになることを意識して語られてはいるものの、多くのテーマは普遍的なものであり、その前提を外しても、心に響くメッセージを伝えてくれる。
ブランド戦略、ビジネス戦略等を専門とし、多くのTV番組のコメンテーターを務めるナンシー・ケーンは、父親の死をきっかけに、生前は何枚かのバラバラの写真の -
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ショック・ドクトリン=惨事便乗型資本主義とは、災害やテロなどショッキングな出来事の混乱や衝撃に乗じて特定の利害関係者が利益を得るような法制度改正や公共サービスの民営化といった新自由主義的な変革が行なわれることを指す。
記憶に新しいところでは、9.11全米同時多発テロとその後のイラク・中東戦争が民間のセキュリティ会社によって運営され、ハリケーン・カトリーナが襲来した南部では公営の学校が閉鎖されて私学への助成金が増額されるなど、日常的にはあり得ない社会構造の変化が立て続けに起こっている。
日本でも同様に、東日本大震災や新型コロナウィルスの蔓延といった社会的に大きな出来事に前後して、各種公共サー -
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ネタバレ実写映画のウィキッドがすっごく良かったので、これはオズの魔法使い読まねば…と思い読んだ。
テンポが良く読みやすいし、子どもが想像できうる範囲の大冒険という感じ。
野宿をしていても襲われないし、途中立ち寄った家の人たちは主人公たちを心よく迎えてくれる。悪者とされている西の魔女も思いもよらない弱点がある。
本当の悪人は存在しないオズの国は、著者が子どもに見せるものとして丁寧に作ったんだろうなあと伝わってきた。
役者の後書きで、児童文学に名作はたくさんあるがその時代にあったものが必要だ、と著者が言っていたと読んで、その志があったからこの作品になったんだなあと物語を読んで実感した。
かかし、ブリキ、 -
Posted by ブクログ
「ウィキッド ふたりの魔女」を観て、読み返したくなって引っ張り出した。「あれはここから持ってきてたのか〜!」と逆輸入的に本作との関連を拾えて面白かった。だけど、どうしても陶器の国を出るときに牛の足やら教会を壊しておきながら「でも牛の足と教会をこわしただけですんで、運がよかったのかもしれないわ。だってなにもかも、ほんとうにこわれやすいんだもの!」って言うのだけが気に食わない!ところどころ、ん?と思うようなことはありつつも楽しんで読んでいたのだけど、最後の最後で台無し!車で人を轢いて怪我させておきながら「でも怪我させただけですんで、運がよかったのかもしれない。だって急に飛び出してくるんだもの!」っ
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Posted by ブクログ
ハーバードビジネススクールの学期最後の授業で教授が学生に対して贈る人生訓を含めたメッセージを集めた一冊。
世界屈指のMBAコースとして知られるHBSでは、基本的にはケーススタディの手法により、学生同士が激しい議論を戦わせ、教授からも厳しい指導が入ることで知られているが、学期の最終講義では、教授自らが個人的な経験も踏まえて学生に対してアドバイスをすることが多く、本書はその部分を取り出して書籍化している。
もちろん本書で取り上げられた訓話はどれも珠玉のものであり、厳しい指導者としての教授が最後に学生に贈る温かいメッセージとして感動を呼ぶことは間違いない。一方でそれらのメッセージはそこに至るまで -