都築響一のレビュー一覧
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面白かった。黒井ひとみさんというか秘宝館繋 というか大道芸術館繋がりで読んだ。POPEYEやBRUTUS全盛期に編集者としてバリバリ活躍されていたということで、すご〜と思うと同時にどうせお金があったンでしょ?なんて穿った見方をしてしまうが、マガジンハウスに正式には属さずケッコーカツカツでやってきたというから凄い。
2015年の本だけどヨユーで今に通じるのはたぶん都築さんが悪く言えば飽き性でよく言えば最先端のものに対する感度がチョー鋭いからなんだろうな。ありふれているけど面白いものが大好きで、取り敢えず動いてみて、それを形にできる。今の編集者にこうした胆力があるのかなぁ。なんて思ってしまった。メ -
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POPEYEとかBRUTUSの編集とか写真家やってる都築響一さんは『TOKYO STYLE』で知ってファンになって今回文章の本初めて読んだけど、面白かった。同業者と飲むぐらいなら全く関係ない職業の人と話をする方がよっぽど意味があるって言っててこれはほんとわかる。本とかもそういう意味で同業者の本は全く読まない。職場の同じチームの人とはコミュニケーションを円滑にする為に飲み会には参加するけどね。
けつきょく、編集を学ぶヒントがどこかにあるとしたら、それは好きな本を見つけてじっくり読み込むことしかないと思う。ミュージシャンが好きなミュージシャンをコピーすることから始まるように、画家が -
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今日会社の朝礼で、ドレスコードの徹底が周知されました。Tシャツが槍玉に上がっていました。
ドレスコードの根っこにあるものはなんだろうふと思い、この本を読みました。
Tシャツのカジュアルな造形は、思考と行動のキャンバス、選択の自由の象徴だと思いました。
故に会社という規律を求められる場所ではご法度やむなし扱いになるんだろうなあ。
それにしても、70枚のTシャツストーリーがとても面白かったです。
淡々と人生を振り返っている方ばかりですが、どのお話も個性的です(ぶっ飛んでいる方多々)
でもどの方も皆、一般人としての認識で言葉を綴っているように感じました。
この世は旨味を持った人々しかいない -
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もう着ない、捨てても良いはずなのに捨てられないTシャツ。それは、忘れられない想い出があるから。
Tシャツの写真とその想い出を本人たちがつづったもの。
都築さんは、編者であって、Tシャツにアイロンをかけ写真を撮る係りで。文章はTシャツの持ち主達の書いたものをそのまま。
もともとメールマガジンのものだったこともあり、人により文章の長さが異なる。
すっきり2ページの人もいれば、延々と私小説短編のような人も。人それぞれ。
このばらつきが、自分語りについての熱量の違いを表していて面白い。とにかくづっと語りたい人、さらっとTシャツの話だけしたい人。
基本的には皆、人生を語っている。Tシャツはその人 -
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編集者の方が、よくぞ粘って、聞き書きの本にしてくれました!という1冊。
何かを発信する、ものを作る、ってどういうことか、
気付きと刺激に満ちた本。
「好き」のエネルギーが、何をおいても一番の原動力なのだと分かる。
都築さんはいつも人が素通りするような面白いものを
取り上げている、と思っていたが、
実は「誰にでも関係するもの」「行こうと思えば行ける場所」を
取材しているのだと気付く。
たしかに、ゴージャスでオシャレで高価なものは、
ほとんどの人には現実味がなく無関係なもので、
それが記事の中心になっている雑誌ばかりであるほうがおかしい。
音楽でも美術でも文学でも観光地でもライフスタイルでも
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