ジェームズ・ロリンズのレビュー一覧
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ネタバレΣシリーズの第十二作目。
今作のテーマはΣの本部があるスミソニアンキャッスルのルーツであるジェームズ・スミソンが発見したという恐ろしい生物と、その生物を使って世界を牛耳ろうとする日本の組織との戦い。
とにかく、スズメバチとそれに襲われた人の描写がリアルすぎてエグい。映像を見たわけじゃないのに、想像の絵が頭に残るほど。もちろんストーリーもいつもどおり面白くて、最初から最後まで飽きさせない展開。
スズメバチに襲われたレギュラーメンバーが、最後には助かるはずだと信じて読み続けて、結果は…。
あと、グレイとセイチャンの関係が良いんだなあ。最後のオチは想像がついたけど、それでも次作が楽しみになったのは間違いない。
おまけで、人間を殺してしまう動物で、サメ→蛇→ハチ→蚊…というのは、豆知識として面白かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ15作目。相変わらず安定的に面白い。作者のテーマ設定の旨さにいつも驚かされる。今回のテーマは、ホメロスの抒情詩『オデュッセイア』と『イリアス』。古代ギリシアのミケーネ、エジプト、ヒッタイトという三代青銅器文明が忽然と歴史から消えたのは、第三者(国)が三つの国(文明)を攻め滅ぼしたからだという説があることを初めて知った。本作ではその国は驚くべき高い技術を持ち、新しいエネルギーをも持っていたされ、終末思想に犯された狂信者集団が世界に終末をもたらすために、その技術を手に入れようとする。 コワルスキに幸せが訪れたのに、彼が病に犯されているというシーンで終わる。コワルスキはどうなるのか、次作への興味が沸いた。
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Posted by ブクログ
今回のテーマはAI。AIの描写はあたかも人間の感情を学習し理解しているかのごとく表現している。私は、AI描写があるたびに小説の世界から現実の世界に振り戻されてしまった。しっくりこない違和感を感じてしまうから。ゼロとイチのデータ処理能力は優れていても、人間の感情についての理解を深めていくことが本当にできるのだろうか?という疑問がついつい浮かび、冷めた目で見てしまう。
巻末にいつものように著者が参考にした文献を紹介してくれている。
次に読んでみたい書物を上げておく
・ジェイムズ・バラット著 人工知能 人類最悪にして最後の発明 (日本語) 出版社: ダイヤモンド社 (2015/6/19)
翻訳出版されているものがあまりないので、気になる文献を書いている人をメモしておく。
閉じ込め症候群の患者との意思疎通
・エイドリアン・オーウェン著 First contact
時間旅行と量子力学
・クララ・モスコウィッツ著 Weird! Quantum Entanglement Can Reach into the Past
・ロバート・トーレス著 (過去にメッセージを送る) Is Communication from the Future Already Here?
ロコのバジリスク
・デイヴィッド・アウエルバッハ著 The Most Terrifying Thought Experiment of All Time
本書には、DVDの特典のような「もう一つのエンディング」が用意してあった。どちらのエンディングもありだと思った。 -
購入済み
エイリアンのようなスズメバチ
今回の敵は日本版ギルド。大日本帝国の再興を夢見る大富豪の老人が率いる秘密結社を相手にシグマが激闘を繰り広げる。忍者を模した秘密結社が出てきたり、日本の歴史にも触れるあたり、毎度のことながらロリンズのリサーチ力には驚かされる。ロリンズの物語には奇想天外なアイテムがいろいろ出てくるが、その多くが事実をベースに基づいている、というのが醍醐味。スミソニアン博物館の祖ともいうべきジェームズ・スミソンと、恐ろしいスズメバチがどうつながるのか、など興味は尽きない。登場する古代のスズメバチの生態は、まるで映画「エイリアン」に出てくる宇宙生物のようで、こんなのがまだ生きていたらと思うとゾッとする。