中原昌也のレビュー一覧

  • 死んでも何も残さない―中原昌也 自伝―

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    タイトルからして出オチで、本屋の新刊コーナーに置いてあるのを見たとき、反芻して変な笑いがこみ上げてきた。

    今回のこれは、インタビューの口述筆記か何かだろうか。それとも、あえてそういう文体で書いたのだろうか。どっちにしても本人の苦痛からすれば同じことなのだろうけど。

    「書きたくて書いているのではないことしか書きたくない。どうしてそれが分かってもらえないのか」と、相変わらずの調子だ。

    彼の作品や態度に嫌悪を抱くのはたやすい。しかし多くの人はその嫌悪するものの正体をつきとめることなく、彼や作風のせいにしてしまう。

    共鳴してしまうことを恐れるのだろう。しかしその「恐れ」が嫌悪のターゲットになっ

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    2011年08月10日
  • 偉大な作家生活には病院生活が必要だ

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    ネタバレ

     長期の入院から退院しても第一作目なので、どのような入院生活をしていてどのように病気と向き合ったのかが描かれているかと思ったら大半はこれまで未収録だった日記や映画評、小説などだった。入院や病気についてはほんの少しで肩透かしであったが、それはそれで読んでいて楽しい。特に日記は常に金欠を訴えているのに買い物ぶりが凄まじくて心配になるけど面白い。

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    2025年04月29日
  • 偉大な作家生活には病院生活が必要だ

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    氏の書籍は初体験
    才能、破滅、感覚、かわいげ、お金、家系
    全ての要素が噛み合って完成されるのか
    多くの人が彼の才能に気づき、偶然にも自分の手元にある
    世界は凄い

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    2025年02月02日
  • 人生は驚きに充ちている

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    人生は驚きに充ちている、というタイトルの最初の短編も僕的にはそんなに悪くなかったし、むしろ笑えましたねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    中原氏は小説とは思えない、エッセイのようだ、とあとがきで述べていましたが…きちんと楽しませてもらいました!!
     社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    コロナ禍とか懐かしいですねぇ…フランスでも同様にマスクしたり、ピリピリした感じだったんでしょうねぇ…日本は未だにコロナ禍の雰囲気・空気から抜け出せていないように思います…まさに中原氏の言うように、日本はもうとっくに”終わってる”国なんでしょうかねぇ…そんなことを思いました…社畜死ね!!

    ヽ(・ω

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    2023年11月26日
  • 人生は驚きに充ちている

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    最初の "Novel人生は驚きに充ちている" は入り込めない内容で途中で挫折したが、その後の 古井由吉/浅田彰との対談で著者の力量が発揮された感じだ.Reportage, Essayでは秋元康をこき下ろすのが楽しめた.最後のDiaryは本業のライブをコロナ禍直前のフランスで挙行した話だが、活動的な行動は素晴らしいと感じた.

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    2021年04月04日
  • 死んでも何も残さない―中原昌也 自伝―

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    まあ、ファン向けのエッセイというか、インタビュー集? みたいなものですねぇ…自分は氏のファンなので楽しめましたけれども、それ以外の人からしたら無価値極まりない本でしょう…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    過去に観た映画やら聴いた音楽やらを語っていますけれども、何一つ分からない…ノイズミュージック? 中原氏の作った音楽を聴いたことがありましたけれども、あれは…どういう人たちが聴いている音楽なのでしょう…分からないまま、iPodのストップボタンを押しました…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    それにしても今宵は寒い…東京では18センチくらいの積雪ですよ! そんな夜には中原氏の世の中に

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    2018年01月22日
  • 死んでも何も残さない―中原昌也 自伝―

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    トイ・ストーリーで感動するところに、驚きながらもナルホドと。関係ないがこの本に出てくる越川は、死んでくれ。

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    2012年12月05日
  • 死んでも何も残さない―中原昌也 自伝―

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    めずらしく中原さんが真面目に話してくれています。中原さん最大の不幸は、あまりにも面白すぎる人生経験にあるんじゃないでしょうか。

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    2012年10月02日
  • 死んでも何も残さない―中原昌也 自伝―

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    相変わらずひどかった
    読んでると胃がもたれてくる、でも読んでしまう
    言っていることが真っ当だから余計に胃もたれする
    読んでいてこういう気分にさせる作品はそうはない。

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    2011年10月16日
  • 待望の短篇は忘却の彼方に

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    すごい!まず書名からしてやる気というものを感じさせない。
    奇書として讃えよう。ひと通り讃え終わったら死のう。

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    2011年07月22日
  • 死んでも何も残さない―中原昌也 自伝―

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    人の愚痴がオモシロいと思えるほど、寛容なタイプであるわたくしではないはずであるが、オモシロかったです。共感できない愚痴を友情で補って耳を傾けることと違い、共感できる部分が相当をしめているからオモシロいと思ったのだと思います。もやもやしている何かを代弁してくれたような気がします。現状を受け入れた自分のスタンスが話せば話すほど明確になっていく、あきらめつつすっきりしていく展開が心地よいです。

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    2011年07月11日
  • 死んでも何も残さない―中原昌也 自伝―

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    虚実皮膜。

    「貧乏な都会っ子は不幸だ。共感は得られないし、生まれ変わることもできない。世界中のモノや情報が腐るほど視界に入ってきても、結局、手に入れることができない境遇。寂しくて、みんなが好きでないマイナーなものに想いを寄せるしかなかった」

    この一文に、解毒された。

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    2011年06月26日
  • 死んでも何も残さない―中原昌也 自伝―

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    中原昌也の作品を読むと人生が嫌になってくる。世の中にはお手軽に泣かせてくれるベストセラーが数多くあるけれど、そんなものはすぐに忘れ去られ消費社会のチリになる。中原の作品は違う。そのあまりのくだらなさが生み出しているのは、世相の反映だとか読者の自己投影だとかいうぬるい表現以上の「屈折」だ。実力を持ってして、その屈折が唯一の真実だと読者に思わせてしまうのだから、なおさらやりきれなくなる。

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    2011年04月07日
  • 待望の短篇は忘却の彼方に

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    ぼーっと読んでいたらおいてかれる。スピード感があるとかいう話ではなくて、もう何か脈略がないのです。
    「嫌ですよ、こんなもの!気が滅入るだけで、読んで何もいいことがない!」
    と考える自分もいるけれど、また読んでしまう。宿酔が嫌で、もう酒は飲まんぞって思ってもまた飲んでしまう感覚。
    こんな小説、他にないでしょ。

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    2011年01月23日
  • 偉大な作家生活には病院生活が必要だ

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    高橋源一郎の飛ぶ教室に出演されていて、トークが面白かったことや本のタイトルに惹かれて。

    映画評はマニアックでほとんどわからなかったけれど、エッセイはまずまず。
    装丁も著者を表しているようでユニーク。

    でも、ラジオの2人の掛け合いが軽妙で楽しすぎて、もう一度出演して生声を聴きたい。

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    2025年03月26日
  • 人生は驚きに充ちている

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    冒頭の小説は長くて途中から諦めてしまった(あとがきで本人が小説だとわからずにこんなエッセイ書いたっけ?ってなってるのが面白い)。

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    2020年12月29日
  • 軽率の曖昧な軽さ

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    短編集。軽率、傷口に硬貨をいれれば、恋愛の帝国、良子の見た幸福、犬のしつけビデオに潜む落とし穴、人間の部屋、真弓 キミが見せてくれた夢、鳩嫌い。装丁はポテトチップスのコラージュ。

    コラージュの訳わかんなさが、内容を表してる感じ。ストーリーに乗れるかと思ってても、気が付くと、ここはどこ?な感じで。人間ってそんなもの、なのだろうけれど。

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    2017年07月16日
  • 軽率の曖昧な軽さ

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    今回はあまり作者の愚痴と思われる? 書き込みが少ないように思えますけれどもどうでしょう…ああ、でも作家のお話もあったように思えるんですけれども、すべて忘却しました(笑) 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    本当に今回ばかりは訳が分からない…というのはまあ、いつものことなんですけれども、今作は今までの著作に比べてかなりぶっ飛び感がありますねぇ…。

    それでも読んでしまう不思議…というわけでまあ、読んでいる途中から文脈を失い、何を読んでいるのか自分でも分からなくなってくるわけですけれども、一応無事に完走しました…。

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

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    2016年10月11日
  • 軽率の曖昧な軽さ

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    軽率な行動が後で大きな間違いを生む。避けられない呪いのような非情な宿命に雁字搦めにされながら、生まれた時から度を超えた軽率さで間違った道を歩んできた。軽率さの呪縛から逃れるための物語が紡ぎだされる。立ち止まってしまったら最後、植物の蔦のようにどこからともなく伸びてくる軽率さに首をしめられることになる。8つの短編には奇跡の脱出劇にも似た緊迫感が漂っており、生きる厳しさを教えてくれる。

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    2016年04月09日
  • 待望の短篇は忘却の彼方に

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    スゥーっと頭に染み込んで
    スゥーっと消えていく
    どうもとてもどうでもいい本
    ストーリーなんてものはなく、何度読んでもその度に忘れ初めてのように感じられる
    なにせ想像する気にもならない
    それくらいでいいと思っている
    最高の暇潰しだ


    「それじゃ、そっちへ行って下半身むき出しの裸でお伽話の本でも呼んでやろうか」

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    2016年01月25日