【感想・ネタバレ】死んでも何も残さない―中原昌也 自伝―のレビュー

あらすじ

青山生まれ。「暴力温泉芸者」で世界デビューし、蓮實重彦も一目置くシネフィルにして画伯。三つも文学賞を受賞しているのに、なぜかホームレス寸前。《書きたくて書いているんじゃないことしか書きたくないことが、どうして、わかってもらえないのか》――もはや生ける伝説となった最後の無頼派作家/ミュージシャンの魂の軌跡全告白!

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Posted by ブクログ

タイトルからして出オチで、本屋の新刊コーナーに置いてあるのを見たとき、反芻して変な笑いがこみ上げてきた。

今回のこれは、インタビューの口述筆記か何かだろうか。それとも、あえてそういう文体で書いたのだろうか。どっちにしても本人の苦痛からすれば同じことなのだろうけど。

「書きたくて書いているのではないことしか書きたくない。どうしてそれが分かってもらえないのか」と、相変わらずの調子だ。

彼の作品や態度に嫌悪を抱くのはたやすい。しかし多くの人はその嫌悪するものの正体をつきとめることなく、彼や作風のせいにしてしまう。

共鳴してしまうことを恐れるのだろう。しかしその「恐れ」が嫌悪のターゲットになっているもので、それを生み出しているのはあなたであり、私であると、早々に気づかなければ本など読む意味はない。

中原氏にとっては皮肉なことだが、僕はこれからも彼の本を読みたいと思っている。

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2011年08月10日

Posted by ブクログ

まあ、ファン向けのエッセイというか、インタビュー集? みたいなものですねぇ…自分は氏のファンなので楽しめましたけれども、それ以外の人からしたら無価値極まりない本でしょう…社畜死ね!!

ヽ(・ω・)/ズコー

過去に観た映画やら聴いた音楽やらを語っていますけれども、何一つ分からない…ノイズミュージック? 中原氏の作った音楽を聴いたことがありましたけれども、あれは…どういう人たちが聴いている音楽なのでしょう…分からないまま、iPodのストップボタンを押しました…社畜死ね!!

ヽ(・ω・)/ズコー

それにしても今宵は寒い…東京では18センチくらいの積雪ですよ! そんな夜には中原氏の世の中に対する愚痴というかね…そういうのを聴いて心をホッコリとさせたいものですな!

そんな願望を持った皆さんにオススメの本が本書であります…さようなら。

ヽ(・ω・)/ズコー

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2018年01月22日

Posted by ブクログ

トイ・ストーリーで感動するところに、驚きながらもナルホドと。関係ないがこの本に出てくる越川は、死んでくれ。

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2012年12月05日

Posted by ブクログ

めずらしく中原さんが真面目に話してくれています。中原さん最大の不幸は、あまりにも面白すぎる人生経験にあるんじゃないでしょうか。

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2012年10月02日

Posted by ブクログ

相変わらずひどかった
読んでると胃がもたれてくる、でも読んでしまう
言っていることが真っ当だから余計に胃もたれする
読んでいてこういう気分にさせる作品はそうはない。

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2011年10月16日

Posted by ブクログ

人の愚痴がオモシロいと思えるほど、寛容なタイプであるわたくしではないはずであるが、オモシロかったです。共感できない愚痴を友情で補って耳を傾けることと違い、共感できる部分が相当をしめているからオモシロいと思ったのだと思います。もやもやしている何かを代弁してくれたような気がします。現状を受け入れた自分のスタンスが話せば話すほど明確になっていく、あきらめつつすっきりしていく展開が心地よいです。

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2011年07月11日

Posted by ブクログ

虚実皮膜。

「貧乏な都会っ子は不幸だ。共感は得られないし、生まれ変わることもできない。世界中のモノや情報が腐るほど視界に入ってきても、結局、手に入れることができない境遇。寂しくて、みんなが好きでないマイナーなものに想いを寄せるしかなかった」

この一文に、解毒された。

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2011年06月26日

Posted by ブクログ

中原昌也の作品を読むと人生が嫌になってくる。世の中にはお手軽に泣かせてくれるベストセラーが数多くあるけれど、そんなものはすぐに忘れ去られ消費社会のチリになる。中原の作品は違う。そのあまりのくだらなさが生み出しているのは、世相の反映だとか読者の自己投影だとかいうぬるい表現以上の「屈折」だ。実力を持ってして、その屈折が唯一の真実だと読者に思わせてしまうのだから、なおさらやりきれなくなる。

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2011年04月07日

Posted by ブクログ

曽我部恵一さんがTwitterでよかったと言ってたので読みました。
著者のことはまったく知りませんでしたが、なんてネガティブな人なんだろ(笑)
内容はまるで懺悔。本音を包み隠さなすぎ。
一気に読んでしまったので、面白かったんだろうと思う。
文学賞を3つも受賞していながら、文章を書くのは仕方なくといった感じ。
世の中にはいろんな人がいるなぁと感心しました。それと、本当に欲しいもの程、手に入らないんだなぁと感じました。

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2012年04月01日

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