パウロ・コエーリョのレビュー一覧

  • ピエドラ川のほとりで私は泣いた

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    パウロ・コエーリョ2作目。語り口が優しくて、理屈じゃなくエモーショナルで何故か引き込まれる。私の心に触れるようで触れない、少し別のところを流れる感覚がもどかしい。これは非常に宗教的な切り口の作品。男の立ち位置が何故か嘘くさくて好きになれなかったが、泣き出しそうな文体自体に、何かあるのではないかと読む手を急がせる。
     内容としては神の女性性と真実の愛についての文学的なチャレンジであって、ある程度の表現はなされていると思うが、やっぱり現実よりも2,3歩空中を行っている感じが嘘くさくなってしまう。読んで泣いたというレビューが見受けられるが、初読でどうやって泣くのか疑問になってしまう。

     否定的なレ

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    2014年08月09日
  • 悪魔とプリン嬢

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    目先の価値と本質的な価値を混同してしまうと自分を見失ってしまう。すっごく魅力的な外側は大事なものを忘れさせてくれるね。

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    2014年08月05日
  • 悪魔とプリン嬢

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    時々いい言葉がある。
    ただコエーリョの中でもっとほかにしっくりくるものがあるのであまり印象に残らない。

    人が善の価値を理解するには悪が姿をあらわす必要がある。

    全ては抑えるかどうかにかかっていた。そして何を選ぶかに。問題はそれだけだった。

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    2016年06月01日
  • 星の巡礼

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    何度もトライしては挫折していた一冊。

    今回、本の縁かしら、奇跡的に最後まで読むことが出来ました。

    “剣を手に入れることじゃなく、剣を手に入れて自分が何をしたいかが大事”っていうの、すっごく心に落ちてきた。これはこれからも自分に問いかけていくと思う。そして、なぜそのことをしたいと思うのか?ということも。最後は、自分の心の声を聴くことにつながっていくと思う。

    奇跡は限られた人のための特別な力じゃなく、誰もが与えられているgiftなんだよ、というメッセージを感じました。

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    2013年12月23日
  • 星の巡礼

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    パウロ・コエーリョがスペインの巡礼路(カミーノ)を歩いた、実体験に基づく神秘主義やら何やらの本。巡礼路のガイドブックとしては極めて不適当なのでお勧めしない。念のため。
    道を歩くという行為の人生に対する類似点は、徳川家康すらも語っているが、この本も同じく巡礼路を歩く内に徐々に作者が成長する、そういった内容である。
    但し、成長の中身がやや神秘主義に傾倒しているため、注意が必要か?

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    2013年10月21日
  • ピエドラ川のほとりで私は泣いた

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    賢人が賢いのは、彼らが愛しているからだよ。そして愚か者が愚かなのは、彼らは自分が愛とは何か、知っていると思っているからなのだ。

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    2013年07月17日
  • 星の巡礼

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    とある宗教における試練を得るため、証となる「剣」を探し求める旅をはじめる主人公。
    おそらくは、作者の実際の経験を基にした作品。
    多分にスピリチュアルな内容であり、強烈に読み手を選ぶと思われる。

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    2013年02月19日
  • ピエドラ川のほとりで私は泣いた

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    ごく普通の女性の「気付き」のお話。

    「他者」の存在に気がつきながらも、一人で葛藤を抱えながら「他者」として生きていく人もいる。
    「他者」を排除するのは本当に勇気が要ることだけど、「気付き」ながらも「他者」のまま生きていくことを選ぶのもまた勇気と呼んではいけないかしら…。
    人間は、そういう生き方の中にも正しい愛を見つけられると思いたい。

    にしても、「この訳はこれでいいのか?」と思う部分がちらほら。
    素敵な訳もたくさんありますが。

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    2013年02月04日
  • 11分間

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    まっとうなラブストーリーでした。
    エンディングも素敵です。

    愛とセックスについての考察のうち、特に苦痛と快楽についての考察が気に入りました。良著です。

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    2013年01月14日
  • 星の巡礼

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    サンティアゴ巡礼で、著者が体験した事柄をもとに書かれた小説だそうです。サンティアゴの巡礼路とは、フランスからピレネー山脈を越えて、スペイン北部を通り、サンティアゴ・デ・コンポステーラへ至る、約800Kmにおよぶ道程のこと。当地にはイエスの十二使徒のひとり聖ヤコブの遺骸が埋葬されているとされ、ローマ、エルサレムと並ぶキリスト教三大巡礼地になっています。
    ここに描かれているスピリチュアルな出来事や、神秘的な体験には、あまり興味を惹かれませんでしたが、物語の随所で語られる思想には、納得させられるものが多々ありました。答えはすでに自分の中にあるのに、多くの人は皆それに気づかないでいるか、あるいは気づい

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    2012年10月13日
  • 星の巡礼

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    わたしも長い道のりを迷いながら歩いてきた気がします
    まだまだ道は続くけど、自分の根本にある感情を大事に進んでゆくんだろうなあ・・・たぶん!

    あと、課題はやってみるべきです

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    2012年07月01日
  • ブリーダ

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    魔女になろうとするアイルランドの女子大生の話。
    登場する魔女の名前のウィッカは、「魔術師」のことで、ケルトに源流を持つ多神教信仰宗教のひとつでもあるそうです。(訳者あとがきから)
    調べると、多神教信仰宗教にウィッカ魔術というものがあり、1950年ころジェラルド・B・ガードナーが再構築した宗教と考えられているらしい。
    この本に描かれる儀式は、このウィッカ魔術の儀式とそっくりとのこと。

    しかし、この本では、この魔女信仰を題材にしながら、その実、恋愛を描いている。
    この前に読んだ同じ作者の「アルケミスト」も同じで、魔術師、宗教を前面に出しながら、自然との融和や愛について語っている。

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    2012年05月19日
  • ザーヒル

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    いつものパウロ節はきいているけれど、ちょっと長くて発散的。なので「ベロニカは死ぬ事にした」か「11分間」、「ブリーダ」のほうがおすすめ

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    2012年03月14日
  • ザーヒル

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    ネタバレ

    パウロ・コエーリョの自伝的小説。
    突然に姿を消してしまった妻を探す作家。
    世間的な成功も無意味に感じる程の喪失感を丹念に描く。
    妻を探すという行為を通じて、主人公は
    怒りや悲しみ、虚しさの段階を越えて、
    不思議な導きによって人間的な成長を遂げていき、
    新たな価値観を獲得する。

    「アルケミスト」以降の作品は読んでいなかったけれど、
    人間が生きる目的を彼なりの方法で語ってゆく手法は
    変わっていないように思う。

    もやっとした読後感だが、それも彼の作品らしい。

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    2012年01月29日
  • ポルトベーロの魔女

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    『アルケミスト』を読んでおおー!っと思いそのあと固め読みしたパウロ・コエーリョの作品を久しぶりに読んでみた。個人的にはあまりピンとこなかったのですが、帯には「最高傑作」の文字。巻末の解説を読んだらその理由が少しわかるような気がしました。
    ストーリーはあまりなくて、既に起こってしまった事件について、関係者が順番に自分が体験したことを話すという、『壬生義士伝』方式というか『告白』方式を取っていますが、その2作とは違って何人かの語り手の話が細切れに少しずつ入れ子になっています。表現するのがむつかしいですが、特定の教義や宗教ではなくて信仰心とか、古代からの知恵とか、自然の偉大さとか、一人の人間の小ささ

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    2011年12月29日
  • 悪魔とプリン嬢

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    「悪」ってのは、突如現われてしまうのか。

    お金に目が眩んで、モノゴトの善し悪しの判断ができなくなって…


    そんな話でした、聖書を読んでいるような(読んだことないけど)気分でした。

    もし、ココロに「悪」が現われてしまったら。

    「悪」を否定するでなく

    そんなときのための「知性」を日頃から備えて生きてゆきたい。

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    2011年09月22日
  • ピエドラ川のほとりで私は泣いた

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    ネタバレ

    カトリックの世界観が色濃く出ていて、私には少し読みづらかったのですが、”愛”を目の前にした女性の恐れとまどい、葛藤が十分に伝わってくる作品です。
    序盤は、ピラールと彼はただ、幼馴染というだけで、そう深いつながりがあるとも思えず、いきなり彼が現れて心を乱されたと言う印象で読み進めていきました。けれど、彼の気持ちに手探りで応えていく過程で、次第に愛を受け入れていきます。
    最後の場面の前に、お互いを思った恋人がそれぞれプレゼントにと女性が髪を売って金時計鎖を、男性が金時計を売ってと髪飾りを贈る話が出てくるのですが、その部分を読む前からこの逸話が思い浮かぶような、そういう”愛の本質”がひしひしと伝わっ

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    2011年07月18日
  • ポルトベーロの魔女

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    証言者の目線である1人の女性が語られる文体は秀逸。最後の展開も秀逸。でもアルケミストのような感動とかはないかなぁ…正直、途中ちょっと疲れたとこもある。でも面白かった。

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    2011年04月30日
  • ピエドラ川のほとりで私は泣いた

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    最後にピラールが飛び出したことは、一体何を意味していたのだろうと思う。
    一見、彼女が夢想していた未来の財産が失われたことに対して、彼女は悲しみを感じたのかと思った。
    でもそれは違ったんだと読み進めて感じた。彼にとって、彼女の行動は、彼の能力と使命と勇気の重みを気づかせてくれるものだったのではないかしら。

    一人の夢はエゴでは叶わない。
    でも、一人の夢が二人の夢になった時、どちらかのエゴがどちらかに夢を思い出させてくれることもあるのかな。

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    2011年04月23日
  • ポルトベーロの魔女

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    アルケミストはスピリチュアルなおとぎ話のようだったが、これはスピリチュアル・モダンワールド版のような感じ。自分のスピリチュアルの概念と通じるところがあると思いながらも、最期まで主人公がイマイチ好きになれなかった。でも第三者の目をとおしてかかれているので、実はリアルなのかなとも。

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    2011年03月14日