横槍メンゴのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「人間自己愛しかない」という観点から見ると、クズとまで断定できないんですよね。
例えば、友達が風邪をひいたとして、『早く良くなってね』と声をかけるのは当たり前の事ですが、これって、自分にとって都合が悪いから『早く良くなってね』と言っているようにも取れるんです。家族や仕事仲間なんかだと特に、体調を崩されると、本人のみならず自分自身も日常生活に支障が出ます。だから、他意はないのでしょうが、言葉には気を付けないといけません。
で、自己愛を満たすためのモノとして、実際のモノ、例えばぬいぐるみやらダイヤモンドやら、そういったものならば問題無いのですが、人の心はそう簡単に貰えるものではありません。人間はそれぞれに自己愛があって、それを満たすために誘惑したり籠絡、懐柔したりして、所有欲を満たそうとします。物理的に支配するのではなく、あくまで目をこっちに向けさせる事が肝要です。
そこで1巻。
花火と麦は所謂セフレのような契約をします。
「どちらかの恋が成就したら恋人関係は解消する」
「お互いを好きにならない」
「お互いの身体的な欲求にはどんなときでも受け入れること」
花火と麦は、実る可能性の低い恋に保険をかけているようなもので、これ自体はありがちなパターンです。この契約を結んだ時はまだ理性が保たれています。つまり、花火と麦の関係は、互いに独占欲を一時的に満たすための道具であることを承知したうえでの契約であり、自分ではどうしようもない感情を処理するための道具です。
報われない恋
切ない恋
片想い
それってそんなに美しい物ですか
私はそうは思わない
遂げてみせるよ
クズの本懐
この意味は何でしょうか?クズに突き進むのが本懐なのか、その逆か……。そもそもクズとは一体何を指すのか……。麦との恋愛を発展させるのか、それともお兄ちゃんとの恋を成就させるのか。ここではどんな結末を考えているのか、何とも言えません。
続きが楽しみです。 -
Posted by ブクログ
そもそも、恋愛とは、そう簡単には成就などしない、そんな当たり前の事を、どストレートに淫靡さが漂う画風で叫んでくる
恋愛は綺麗事じゃない、って事をテーマにしている漫画は結構、多いとは思うけど、これは画のインパクトを抜きにしても印象に強く残る作品
本来、人を好きになるってのは残酷なんじゃないだろうか、と思わされた。相手が好きで好きで堪らなくて、果敢なアタックを繰り返し、ついに振り向いてもらった、とする。しかし、その努力をしている間、好きな相手しか見えていないその者は、自分を自分と同じくらいに好いてくれている他者の視線など全く気付かない。成就に至った瞬間、自分が好いていた、自分を好いてくれるようになった相手からの「好き」以外はシャットダウンし、想いを知らぬ内に踏み躙ってしまう
誰かを好きになる、それは素敵な事だし、相手を振り向かせる努力も何ら悪い事じゃない。誰かを傷つける覚悟を持った上で、一番に大事な人と結ばれろ、そんな重い事を言うつもりもない。けど、周りが見えなくなっていた自分をも好きでいてくれた、誰かがいる事を忘れちゃいけない、とも思う
自分の中の「好き」だけを第一に考えなきゃ、極端な話、クズにならなきゃ、恋愛なんてやってられないよなぁ
好きになったからって、絶対に相手が自分と同じくらいに好きになってくれるとは限らない。でも、簡単には諦められない、相手の「好き」が自分じゃない誰かに向けられている事を思い知らされて傷付くことになっても
恋にも愛にも、心が入る
自分や誰かの心を傷つけなきゃいけないなら、私は誰も好きにならない・・・まぁ、それもいいだろう。個人の意思は尊重されるべきだから。でも、「人を好きにならない」って選択も、結局のとこ、そんな結論に至った自分に恋している者を傷つける結果になる
とどのつまり、自分も他人も傷つけない恋愛なんて、御飯事に近いのだろうか?
歪んだ愛に身を委ねて、ストーカーに落ちる弱い人間が多くなってしまった今だからこそ、それぞれのキャラのドロドロとした、けど、決して穢れてなんかいない、剥き出しの感情がぶつかり合い、誰も彼も痛みを負う、この恋愛漫画を一読したい
番外編、これはこれで、本編とは違ったインパクトに溢れてた
どんな内容かと言えば、自分の弱さから目を背け続けている男はこれ以上にないほど見苦しくて、何かを手に入れる為に大切なモノを自分から剥がし棄てる痛みを知った女は強くなる、って話
変わらない、それは難しいが大事だ。けど、決して、楽な場所から一歩も動かなくていい、って意味じゃないはずだ。人間は前に進まなきゃいけないんじゃなくて、前にちょっとずつでもイイから進み続けるべきなんだ、と思い知らされた