あらすじ
【私たちはまっすぐに、歪んでいく。】
“契約上の恋人”という関係を、人知れず続けていた花火と麦。しかし、絵鳩の告白によりついに花火は偽りの関係を打ち明けてしまう。そんな年若い彼らに、茜は何を思うのか――。それぞれの恋心が、想いを、身体を、縛り付けていく。絡まった赤い糸は解けない、純粋で歪んだ純愛ストーリー、第3巻。
(C)2014 mengo yokoyari
報われない恋 切ない恋 片想い
それってそんなに美しいものですか
片想いばかりで辛い恋愛をしてきた人にはぜひ読んでいただきたい本作品。
主人公・花火とその彼氏・麦は、誰もが羨む美男美女カップル。けれど二人には、それぞれずっと好きで仕方がない別の想い人がいます。そのことをお互い理解しながらも、片想いの寂しさや虚しさを埋めるために付き合う二人。モテる上に恋人までいるのに、決して報われない二人を見ていると、好きな人と両想いになるって奇跡なんじゃないかと思えてきます…。花火が「もし麦のことを好きになれたら…」と何度思っても本命を想い続ける一途なところから、彼女を本当にタイトル通り”クズ“と呼んでいいのか?と考えさせられました。
たまには現実逃避じゃなくて、恋愛の難しさや綺麗じゃない部分に共感して漫画を楽しむのも悪くないですよ…?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
みよちゃんの(無理矢理作った)笑顔を見て
その時
私の中に
生まれた感情は
罪悪感じゃなかった
薄っぺらい
優越感でもなかった
こんなふうに
「搾取される側」には
死んでもなりたくない
ってこと……
3巻にして『他人の好意を利用することがクズ』ということが分かり、なるほどクズの本懐というのはそういうことかと納得できました。
他人の好意を利用する→クズ
他人に好意を利用される→搾取される
の二分で考えるなら、現登場人物は
クズ…茜、モカ
搾取……鐘井
両方……花火、麦、絵鳩
茜は女の色気を武器に、モカは可愛さを武器に他人を利用しています。
鐘井は完全にカモですね(笑)
花火、麦、絵鳩はクズでもあり(花火と麦は互いに利用し合い、絵鳩は花火と麦の歪な関係をだしにして花火を搾取している)、かつ搾取される側(花火と麦は互いに利用されている、絵鳩は花火と絶対に結ばれないから、言わば花火に利用されている)です。
茜の感情、『搾取される側には死んでもなりたくない』は、最初はそうであったと思いますが、次第に優越感が支配するようになっています。つまり、最初は恐怖からの行動だったけど、それが今は快楽追求になっています。茜は他から求められる存在になり、言わば絶対王者の地位にいながらも、あまつさえ花火の『搾取される顔』が見たくなるという、恐ろしい展開にはびっくりさせられます。
花火は鐘井の告白を見て、錯乱しそうな感情を麦にぶつけようとするも、『自分都合で麦を傷付けていいわけはない』と律します。このあたりに高い倫理観を感じますね。普通は誰かにすがりたくなるでしょう。まぁ、セフレ同然の契約をしておきながら高い倫理観もないんですが(笑)、しかも絵鳩に突け込まれるし……。
Posted by ブクログ
雑誌「月刊ビッグガンガン」で連載された横槍メンゴの「クズの本懐」の第3巻です。2017年にTVアニメとTVドラマが放送されました。鐘井鳴海を好きな安楽岡花火と皆川茜を好きな粟屋麦は、お互いが他の人を好きなことを承知の上で、条件付きで付き合う振りをしている。今までは子供たちの視点で話が進んでいたので思春期特有の…で済んでいましたが、ついに茜や鳴海の話も本格化してきました。ついにタイトル負けしないクズの登場です。これはさすがにヤバいです。男性陣、ちょっとアレ。えっちゃんが一番頑張ってるので幸せになって欲しい。
Posted by ブクログ
茜さんやっぱりクズだったー。むしろ清々しいほどのクズっぷりだった。嫌な女代表。まったく気付かないお兄ちゃんもお兄ちゃんだがな。麦もしっかり騙されてて男ってやっぱりそんなもんなのかねと思わされる。お兄ちゃんの告白現場に居合わせた花火。傷ついて麦を頼ろうとしたけど直前で踏みとどまったところが、かろうじてクズじゃないと言うか不用意に人を傷つけたくないみたいな人として大事なもの持ってるなと思えた。なのに速攻でえっちゃん利用しちゃってこれから2人の関係どうなっちゃうのかな。とりあえず友達の関係は壊れたよね。キスして告白しちゃったタイミングで心折れても良さそうなのに、えっちゃん思ってたよりメンタル強いなと思った。
Posted by ブクログ
いま 理解った
今の私じゃ この女には敵わない
ほんっとに性格悪い人ばっが出てくる。
心理戦ならぬ人間関係戦とでも形容すべきストーリー。
とはいえそこが人間らしくて好きなんですけどね。
Posted by ブクログ
・皆川先生(女の先生)が別の男といた
・皆川先生クズだったああああ
⇒鐘井先生が自分に告白するシーンを花火に見せつける。
⇒第十六話「オトコノコから向けられる好意ほど気持ちいいものなんてないのに…」
・えっちゃんと花火が関係を持つ
・花火が変わる決意
⇒どうなっていくか注目
Posted by ブクログ
今まで語られていなかったキャラクターの視点でのお話が見られて面白かった。そして後味が悪い(笑)
異性から好意を向けられて優越感にひたったり、同姓を見下したりする人って、程度の差はあれど現実に結構いますよね。
読んでいて楽しいお話ではないですが、楽しいだけが面白い本ではないということを再確認できる本。
登場人物の呼吸や心音まで伝わってくる生きた描写は読み手にも緊張が走ります。
Posted by ブクログ
クズってなんだろう、と、読みながらどこにクズポイントを感じるのか考えてみた。
自己都合で他人の不幸せを作る人=クズ
かな。
そして、罪悪感がなくてむしろ楽しんでたりしたら真性のクズ。
でも罪悪感があろうとなかろうとクズ行動してる時点で結局クズにはなってしまう。
可哀想な人間になってはいけないよな、自分くらい自分を大切にしてあげなきゃ。
上手に生きるのはむずかしい。
Posted by ブクログ
く、くずー!!
皆川先生のくずっぷりがすごい!
嫌な女代表だなぁおい。
でも花火もひどいからなぁー。
えっちゃんが不憫。
でもそれでも触りたいんだよね。
一瞬でも自分見てもらいたいんだよね。
つらー
Posted by ブクログ
私たちはまっすぐに、歪んでいく。
“契約上の恋人"という関係を、人知れず続けていた花火と麦。しかし、絵鳩の告白によりついに花火は偽りの関係を打ち明けてしまう。そんな年若い彼らに、茜は何を思うのか――。それぞれの恋心が、想いを、身体を、縛り付けていく。絡まった赤い糸は解けない、純粋で歪んだ純愛ストーリー、第3巻。
Posted by ブクログ
今回もエロくて良かったですね! まさかレズシーンまで登場するとは…色々な意味で衝撃的ですけれども、当漫画はアレですね、男女の関係がメインのテーマでして、それ以外がないがしろとまではいかないまでも粗雑な扱いになっているかと思います…。
↑どういうことかというと一応舞台が学校というか、登場人物が全員学生なんですけれども、あんまり学生生活とかは描かれていないような…なんだか男女のエロばっかし! という印象なんですね、ええ…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
↑まあ、それが悪いとは言いませんけれども、心理描写ばかりで話が進むのもなんだか…腑に落ちない、みたいな感じを抱くのは僕だけでせうか?
僕だけでしょうね、ええ…さようなら。
ヽ(・ω・)/ズコー