和泉桂のレビュー一覧
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切なくて一途な恋物語でした。とてもミステリアス。二段組だったけど、イッキ読みさせられました。
天涯孤独な大学生の瑛人の前に、いきなり現れた美貌の男。凛と名乗るその男を瑛人は知るはずもないのですが、「好きだ」と何度も告げられるうちに、心を動かされ、信じてみる気になります。しかし、どこからともなく現れた金髪の美形キリエに「凛が好きなら全てを忘れろ」と迫られ、そのとおり記憶を失ってしまいます。いつも、その繰り返しです。何度も何度も。
出逢ってもその記憶を失うという過酷な試練を背負う瑛人が、とっても不憫でした。瑛人が凛を思い出せない状況が何度も繰り返されるので、歯がゆくなり焦れ焦れさせられる展開です。
そんな瑛人の状態にも諦めることなくひたすら愛を告げに現れる凛は、とっても健気な攻。瑛人は記憶喪失というよりは、記憶を消去されてしまうんですよね。邪魔するキリエが憎くなったりしますが、彼は多分凛に惚れてるんだと思うし…そこのところがちょっと割り切れない気持ちにさせられます。
それに加えてこの話、獣人設定だったのも詰め込みすぎだった気がします。他作家さんの凍る月シリーズみたいな世界観を連想しました。獣人好きですが、そこも頭に入れて読まなくちゃいけないので、あれこれ忙しくて何だか消化不良気味になってしまいました。凛と瑛人の幾度もの短すぎる逢瀬の切なさにどっぷり浸ろうとしても、集中できず。
記憶の消去能力を持たせるためだけの獣人設定だったら余計だったと思うし、他の人外でも話は成り立ったのでは?
獣人であることの説得力が弱かったかな…
泣けるストーリーとまではいかなかったけど、攻の執着愛はよかった。 -
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バロックの裔で気になってたカプ。全くといっていいほど甘さのない本編だけど書き下ろしで少し甘さを感じられる。侑生の外殻を崩し本質を引きずり出そうとする桐谷の執着と、自分が培ってきたものだけでなく自分自身をも壊そうとする桐谷への侑生の憎悪がぶつかり絡まりあう。物語の展開により双方を動かすのが恋情だと読み手には伝わってくるのだけど、当人たちはそれを認めずというのがこのカプの味わいかと。石竜がとてもイイ男だった!桐谷が石竜に対する嫉妬や危機感を表してくれたらもっと美味しかったかも?(笑)
桐谷は、それだけで人を堕とし、イかせることができる声の持ち主って設定が美味しいです。耳にした瞬間に脳まで痺れる低音ってどんなーーー!!CD化されたら声優は誰だろ?ナギは勝手にモリモリの声で脳内再生してましたが(笑) -
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昭和初期の帝国陸軍が舞台なので、堅苦しくて暗い軍服萌えを想像していたら全然違っていました。幼馴染みの主従再会モノといった方が近いです。ロマンチックで甘めなストーリーです。
近衛師団大尉中隊長の晄久は、別荘番の息子だった阿澄と十数年ぶりに再会するのですが、彼は驚くほど美しく変貌を遂げていて、階級も上位の軍医になっていて立場が逆転しています。そして阿澄は晄久と逢えたことを喜ぶどころか、冷たくあしらいます。
軍服好きですが、設定もアレンジされていてイラストも長髪&スタイリッシュで、これはちょっといただけないと思ってしまいました。個人的にはもう少しレトロが趣味です。
ストーリーは、幼馴染みが再会したら人が変わったように冷たくてすげなくて、という受のツンデレぶりを楽しむことができる内容です。
晄久は阿澄を失って初めてそれが初恋だったと気づきます。そしていざ再会したら、ブサかわだった阿澄がクール美人になっていて、しかも上官になっているという主従逆転もお約束の萌えツボ。
せつない恋物語ではあるけど、それほど痛くはありません。阿澄のツンツンがいまひとつ完璧じゃなくあちこちにボロが出るところや、晄久が離れていた時もずっと初恋に固執していたところなど、あまり必要のない安心感があって、もう少しハラハラさせてもらいたかったくらいです。
でも、その分甘い描写がいっぱいあるので読んでいて楽しめるのは確か。特にあんぱんのエピは、阿澄の健気でかわいいところがよく出ていて印象的で好きです。
脇キャラも個性があって、登場人物は総じてとてもよかった。清澗寺家の方々もチラッと登場。リンクしている時代背景もファンにはうれしいところです。
エロもさりげなく色っぽくてよかったし、晄久と阿澄の父親同士の話も気になったたりイイ線いってるんですが…
何しろあれこれてんこ盛りで散漫な印象も受けたので、そこがちょっと残念。もっと的を絞り込んでくれた方がのめり込めたかも。もう少しで痒いところに手が届くって感じだったような。 -
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軍人モノだけど恋愛メイン、攻め受け両視点が入り混じっているのでそれぞれの心情がわかり甘やかな味わい。でも当人たちはなかなか心を結ぶことができないんですが(笑)お互いに相手を想い続けているのに、それぞれに荊の過去に囚われていてなかなか抜け出せないのがもどかしい。和貴がチラッと登場♪それと全サに登場したあの女性もwところで坂巻が阿澄に言ったドイツ語の意味って出てきましたっけ?私が読み落としたのかな。結末はカプとしてはハピエンだけど物語としてはきちんと完結してないような気がする。伊世のこととか。
イラスト、受の阿澄が女に見えてしょうがない。それがどうしても気になってしまい、残念ながらhshsできなかった。軍服萌えなので期待してただけにションボリでした… -
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時代は昭和初期。昔守れなかった大切な人、別荘番の息子阿澄に偶然再会したあき久。あき久は軍人でその軍医として現れた阿澄は昔自分を慕ってくれた人懐っこさなど微塵もない怜悧で美しい男になっていた。
惨劇があった別荘から姿を消して目の前にいる阿澄は伊勢公爵の養子となり上官としてあき久に接する。
「過去は忘れた」と言い放ち暗い目をした阿澄はまるで別人のようで。
お話の中の夜会に和貴さんが少し出てきます。
ほんの少しですがやはり和貴さん、美しいですし存在感が凄いですね☆
冷たく高飛車な態度の阿澄が時々昔の頃の様にあき久に接してしまうのが可愛らしくもあり痛々しかった。
距離を置こうとするのにはワケがありましたから。
阿澄をいいようにも悪いようにも使ってきた眞野伯爵も魅力的でした☆ -
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清澗寺家シリーズ3
三男道貴の話。
星三つと好きな清澗寺家シリーズの中では点が辛いですが。
どうも作者の和泉さんはあまり三男に興味がないのでは?と思ってしまいます。
道貴がクラウディオに惚れた理由がいまいち分からない。
あと、彼が兄たちや父親をどう思っているのか、清澗寺という一族をどう思っているのかなどという作品の肝の部分がさらっとしか触れられていないため、いまいち印象が薄いです。まあ彼は兄二人のトラウマ「離れの情事」を見なかったので、そういうところで上二人と差別化を図っているのでしょうけれども。
深沢に対するライバル心というか危機感の部分も、もっと掘り下げてほしかったかも。
(そういえば兄と深沢の調教プレイを見せ付けられてしまったんだこの子は・・・かわいそうに(T_T)。でもそれで「兄を守らねば、自分がしっかりしなければ」と思うところがすごくいい子だ。)
道貴という人をもっと知りたいので、もっと内面につっこんだ話を期待しています。まだシリーズは続くでしょうから。
でも、クラウディオに「あなたの顔もみたくない」と嘘をつく道貴はすごく可愛かったんだよー!
で、この本のタイトルは本編の内容とあまり関係ないような気がします。