佐々木則夫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
いわずと知れた、なでしこジャパンの元監督である佐々木則夫氏の著書。
この本のすごいところは、今年の1月、つまり、なでしこジャパンが今年のW杯で優勝する前に、「さあ、一緒に世界一になろう!」と呼びかけていること。
また、その時点で、この企画を考えた講談社の編集者には、先を見通す力があったといえると思います。
佐々木監督は、自分たち(日本女性選手)に合った戦術、さらには、個々の能力に合わせた起用をしてきたからこそ、なでしこジャパンは、着実に階段を上ったのですが、そこに至るまでには、いろんなサッカーのスタイルや選手のプレーを見て、徹底的に考えてきたのだと思います。
この本の中では、なでしこジャパンにとってターニングポイントになる試合がたくさん取り上げられているのですが、それらの試合については、すべて、スターティングメンバーが書かれています。
このあたりの気遣いも、佐々木監督の成功の要因だと思います。
この本を読み終えると、そのことを強く感じると思います。 -
Posted by ブクログ
発足したての部活で部長になった時、メンバーのモチベーションもバラバラでどうまとめるのがよいか分からず本屋で手に取ったこの本を読み、とても参考になった。
メンバーに感謝する気持ちを常に持つよう心がけた。
女性相手だったので、とにかく一人一人とのコミニュケーションを大切に、聞き役になれるように気をつけた。
メンバーがどう思っていたかは分からないが、自分のメンバーへの愛情は伝わっていたのか、最後まで部活を辞めるメンバーはいなかった。
みんな目標に向けて努力し試合で勝てるようになっていった。
この本は、自分の理想のリーダー像にも影響していると思う。
-
Posted by ブクログ
ネタバレなでしこジャパンの佐々木則夫監督と元ジュビロやオリンピック代表を率いた山本昌邦さんの対談形式の本。
サッカーマネジメントを通して、広くマネジメントもとい、組織についての言及がある。
始めはもっと、具体的なエピソードが多めなのかと思っていたのだが、具体的な話はあまりなく抽象化されており、ビジネスマンにも共感の持てる内容であった。
リーダーシップとして、部下への接し方やスランプの人間をどう導くかなど、非常に参考になる内容でよかった。
ぜひ、手に取って読んでもらいたい1冊。
■目次
第1章 リーダーと組織のあり方
(重要なのは目標設定、自主性を養う、
責任を与える絆を深めるコミュニケーション
山本がみる第1章のポイント―部下の自主性を育む)
第2章 人材の育て方とチャレンジ精神(問いかけて考えさせる
スランプの部下をどう導くか
ミスから何を学ぶか
さらなる結果のために
山本がみる第2章のポイント―進歩を讃え向上心を引き出す)
第3章 ぶれないリーダーであるために
(モチベーションを上げるリラックスオーラ
部下の信頼を得るためには
孤独感と責任
すべてを見守る勇気
勝つ組織、勝てるリーダー
山本がみる第3章のポイント―リーダーは明確な哲学を持つ) -
Posted by ブクログ
佐々木監督、山本氏による組織のありかた、理想的なリーダーシップについて、対談形式で述べられた本。
内容は学問をサッカーという実践の場に活用し、その結果について書かれているため、日常に活用しやすいように思う。
佐々木監督と山本氏の考えるプロセスは異なっているように感じたが、目指すべきところが共通であり、だからこそ説得力に長けていた。
佐々木監督は非常にポシティブであり、論理的であり、興味深い人物である。今後も佐々木監督が本を出すならば読みたい。
当著で説かれたリーダー像は、フォロワーと協働で築いていくものであった。
再読を自身にススめる。 -
Posted by ブクログ
チェック項目13箇所。日本人の強みである組織全体での協調性を活かして狙った場所でボールを奪うとというやり方が必要。中国戦でのなでしこジャパンのテーマは大好きなサッカーを楽しむこと、失敗を恐れず結果を気にせず自分らしくプレーすることが内面にプレッシャーを感じる試合でこそ大事。なでしこジャパンがさらに先を目指すには選手個々がより自分を磨いていかなくてはならない。女性は限界までトレーニングをしても別のことをする余力を必ず残しておくもの。遅刻をした選手に対して叱責せず先に会議室に入っていた選手たち全員に「どうして集合の声に気づいたのに教えてあげなかったのか」を訴えかけた。選手と同じ目の高さで横から目線で接するように心がけている。指導者がやるべき事は選手の長所を見抜き、それを認めているんだというメッセージを本人に伝えること。平常心を失いがちな場合こそ笑うことで頭をクールダウンさせることができると僕は考えている。肩書は部下を守るためにある。女性は男性以上に細かいところによく気がつく・・・鼻毛が出ていることで信頼をなくした事例。自分の意見にこだわらずあくまでも目標を達成することにこだわる。選手が成長するかどうかは技術や知識ではなく決意が本物かどうかで決まる。
-
Posted by ブクログ
サッカー大好きで全試合が思い浮かぶなら、きっと面白いだろう。
著者の試合の解説があり、試合と照らし合わせたい気持ちとなった。
佐々木監督は、幼少時からご家族の教えや生活から、ずっと培われた土台があってこその監督となられ、お人柄の良さに納得させられました。
やはり、なでしこジャパンが世界一になったのは、選手は勿論だがこの方の指導力の賜物だと感じました。
随所にたくさん名言がありますが、是非読んで感じて欲しくなりました。
・父の背中から学んだ最も重要なことは、「肩書きは部下を守るためにある」監督という肩書は、その責任を引き受ける勇気に与えられるもの、人間が偉くなったわけではない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ時代の流れに乗り、話題の人物の本を読んでみた。
何よりこの本が、ワールドカップ優勝前に書かれていることがすごい。本文中、何度も「世界一になる」と記しているが、まさに、本書の中にある実践を通して、世界一の監督になったのだ。
結果論ではなく、実際に達成してしまったのだから、内容も説得力が増す。
この監督のリーダー論は、僕の目指すべきリーダー論だった。なので、強い共感をもって読むことができた。
細かい内容は紹介を省くが、11の心得として、「責任」「情熱」「誠実さ」など11項目を挙げているが、これらは、「足し算」ではなく、「掛け算」であるとの考え。なるほど。ひとの能力や魅力は掛け算か。
「まえがき」にこのようにある。
心を一つにする。厳しく濃密なトレーニングにも高い集中力で取り組む。崖っぷちに追い込まれても絶対に諦めない。どんな相手にも、臆することなく普段どおりの自分を表現する。そして何より、大好きなサッカーをとことん楽しむ。 これら、日本の女性に備わるポジティブなパワーを、僕は「なでしこ力」と呼ぶ。
非常に美しい文章だと想う。 -
Posted by ブクログ
女子ワールドカップを世界一に導いた佐々木則夫監督の著作です。初版は2011年1月なので、これからワールドカップへ向かうという時期に、「さあ一緒に世界一になろう」というゴールに向かうチームを率いた監督の話ということになります。
優勝後の監督の談話等からは、女性のチームを率いる親父ギャグ続出のコミュニケーション重視的リーダー像と思っていましたが、内容はより戦略的なチームの作り方になっていました。当然のことながら、コミュニケーションがいくら良くても世界一と言う勝利に導くことは難しいと思っています。
まずは、チームの強み、弱みを分析し、戦略を考え、データーにもとづいてトライ&エラーを繰り返しながら、勝利を目指すということ。どんな組織にも共通する普遍的なリーダーのあり方が書かれています。
一つ、注目した点としては、女性のチームを率いる上で、女性の考え方、行動パターンをより分析的に見ながらチームづくりをしている点。
女性管理職も多くなっている昨今、男性のチームを率いる女性リーダーの戦略的リーダーシップ論も必要だなと感じました。 -
Posted by ブクログ
組織を率いる総ての人に向けた本。なでしこジャパンを2011女子W杯優勝、2012ロンドン五輪銀メダルに導いた佐々木則夫前監督が行ったチームマネジメントの秘訣を、同じく代表監督経験を持つ山本昌邦氏が引き出す出色の内容。
男子代表がザックジャパン、ハリルジャパンと監督名で呼ばれるのに対し、何故佐々木ジャパンと言わせないのか、そこには佐々木氏ならではの細やかな気遣いがあったことや、澤選手から宮間選手へのキャプテン交代劇、澤選手が「PKを蹴れない」と言った時の監督が発した一言など、大胆にして繊細なマネジメントの裏側が書かれ、気づきの多い一冊です。 -
Posted by ブクログ
女子サッカー「なでしこジャパン」が、FIFA女子ワールドカップで優勝し、
世界の頂点にたったのは、2011年のことだった。
続いて次の年の2012年、ロンドンオリンピックでは銀メダル獲得。
男子サッカーがしたくても出来なかったこの快挙を成し遂げたのは、
小柄でひ弱な感じの女子サッカー。
そして、彼女たちを指導し優勝へ導いたのが、佐々木監督だった。
この作品は前半はワールドカップの戦いの模様を描き、
後半は、監督の半生のエピソードが綴られていた。
佐々木監督は、帝京高校から明治大学へ進学。サッカーオンリーの学生時代かと思っていたが、とんでもない。
小学生のころは、父の仕事の関係で転校が多く、落ち着いてサッカーができない状況。中学生のころは、運動神経にめぐまれながらも、相次ぐ怪我・故障のおかげで3年間一度も公式試合に出れなかったとか。帝京高校に進学してやっとサッカーに打ち込めるようになり、やがてキャプテンに使命されたという。その年、インターハイ優勝。日本高校選抜チームもキャプテンだった。その後、彼はJリーグに進むが、引退後、Jリーグチームのコートや監督をへて、2007年になでしこジャパンの監督となったという。
サッカー大好きな一人のプレーヤー、でも不運もあった。
その不運をはねのけて、雑草のように無名の選手から
名門帝京サッカー部のキャプテンになったのだから、
やはり、佐々木監督は「何か」を持っていたのだろう。
プレーをするばかりが優秀な人材ではない。
結果を出せる優秀な人材を育てることができる人も又優勝な人材なのだ。
オリンピック銀メダル、
いまさらながら、日本サッカー史上初の出来事は、
金メダルにも勝る大きな勝利だった。
無名に等しい選手たちだからなおさらだ。
「なでしこジャパン」と言う名の
可憐なサッカー戦士たちの今後の活躍を期待したい。