佐々木則夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
発足したての部活で部長になった時、メンバーのモチベーションもバラバラでどうまとめるのがよいか分からず本屋で手に取ったこの本を読み、とても参考になった。
メンバーに感謝する気持ちを常に持つよう心がけた。
女性相手だったので、とにかく一人一人とのコミニュケーションを大切に、聞き役になれるように気をつけた。
メンバーがどう思っていたかは分からないが、自分のメンバーへの愛情は伝わっていたのか、最後まで部活を辞めるメンバーはいなかった。
みんな目標に向けて努力し試合で勝てるようになっていった。
この本は、自分の理想のリーダー像にも影響していると思う。
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Posted by ブクログ
ネタバレなでしこジャパンの佐々木則夫監督と元ジュビロやオリンピック代表を率いた山本昌邦さんの対談形式の本。
サッカーマネジメントを通して、広くマネジメントもとい、組織についての言及がある。
始めはもっと、具体的なエピソードが多めなのかと思っていたのだが、具体的な話はあまりなく抽象化されており、ビジネスマンにも共感の持てる内容であった。
リーダーシップとして、部下への接し方やスランプの人間をどう導くかなど、非常に参考になる内容でよかった。
ぜひ、手に取って読んでもらいたい1冊。
■目次
第1章 リーダーと組織のあり方
(重要なのは目標設定、自主性を養う、
責任を与える絆を深めるコミュニケーション
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Posted by ブクログ
佐々木監督、山本氏による組織のありかた、理想的なリーダーシップについて、対談形式で述べられた本。
内容は学問をサッカーという実践の場に活用し、その結果について書かれているため、日常に活用しやすいように思う。
佐々木監督と山本氏の考えるプロセスは異なっているように感じたが、目指すべきところが共通であり、だからこそ説得力に長けていた。
佐々木監督は非常にポシティブであり、論理的であり、興味深い人物である。今後も佐々木監督が本を出すならば読みたい。
当著で説かれたリーダー像は、フォロワーと協働で築いていくものであった。
再読を自身にススめる。 -
Posted by ブクログ
チェック項目13箇所。日本人の強みである組織全体での協調性を活かして狙った場所でボールを奪うとというやり方が必要。中国戦でのなでしこジャパンのテーマは大好きなサッカーを楽しむこと、失敗を恐れず結果を気にせず自分らしくプレーすることが内面にプレッシャーを感じる試合でこそ大事。なでしこジャパンがさらに先を目指すには選手個々がより自分を磨いていかなくてはならない。女性は限界までトレーニングをしても別のことをする余力を必ず残しておくもの。遅刻をした選手に対して叱責せず先に会議室に入っていた選手たち全員に「どうして集合の声に気づいたのに教えてあげなかったのか」を訴えかけた。選手と同じ目の高さで横から目線
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サッカー大好きで全試合が思い浮かぶなら、きっと面白いだろう。
著者の試合の解説があり、試合と照らし合わせたい気持ちとなった。
佐々木監督は、幼少時からご家族の教えや生活から、ずっと培われた土台があってこその監督となられ、お人柄の良さに納得させられました。
やはり、なでしこジャパンが世界一になったのは、選手は勿論だがこの方の指導力の賜物だと感じました。
随所にたくさん名言がありますが、是非読んで感じて欲しくなりました。
・父の背中から学んだ最も重要なことは、「肩書きは部下を守るためにある」監督という肩書は、その責任を引き受ける勇気に与えられるもの、人間が偉くなったわけではない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ時代の流れに乗り、話題の人物の本を読んでみた。
何よりこの本が、ワールドカップ優勝前に書かれていることがすごい。本文中、何度も「世界一になる」と記しているが、まさに、本書の中にある実践を通して、世界一の監督になったのだ。
結果論ではなく、実際に達成してしまったのだから、内容も説得力が増す。
この監督のリーダー論は、僕の目指すべきリーダー論だった。なので、強い共感をもって読むことができた。
細かい内容は紹介を省くが、11の心得として、「責任」「情熱」「誠実さ」など11項目を挙げているが、これらは、「足し算」ではなく、「掛け算」であるとの考え。なるほど。ひとの能力や魅力は掛け算か -
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女子ワールドカップを世界一に導いた佐々木則夫監督の著作です。初版は2011年1月なので、これからワールドカップへ向かうという時期に、「さあ一緒に世界一になろう」というゴールに向かうチームを率いた監督の話ということになります。
優勝後の監督の談話等からは、女性のチームを率いる親父ギャグ続出のコミュニケーション重視的リーダー像と思っていましたが、内容はより戦略的なチームの作り方になっていました。当然のことながら、コミュニケーションがいくら良くても世界一と言う勝利に導くことは難しいと思っています。
まずは、チームの強み、弱みを分析し、戦略を考え、データーにもとづいてトライ&エラーを繰り返し -
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組織を率いる総ての人に向けた本。なでしこジャパンを2011女子W杯優勝、2012ロンドン五輪銀メダルに導いた佐々木則夫前監督が行ったチームマネジメントの秘訣を、同じく代表監督経験を持つ山本昌邦氏が引き出す出色の内容。
男子代表がザックジャパン、ハリルジャパンと監督名で呼ばれるのに対し、何故佐々木ジャパンと言わせないのか、そこには佐々木氏ならではの細やかな気遣いがあったことや、澤選手から宮間選手へのキャプテン交代劇、澤選手が「PKを蹴れない」と言った時の監督が発した一言など、大胆にして繊細なマネジメントの裏側が書かれ、気づきの多い一冊です。 -
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女子サッカー「なでしこジャパン」が、FIFA女子ワールドカップで優勝し、
世界の頂点にたったのは、2011年のことだった。
続いて次の年の2012年、ロンドンオリンピックでは銀メダル獲得。
男子サッカーがしたくても出来なかったこの快挙を成し遂げたのは、
小柄でひ弱な感じの女子サッカー。
そして、彼女たちを指導し優勝へ導いたのが、佐々木監督だった。
この作品は前半はワールドカップの戦いの模様を描き、
後半は、監督の半生のエピソードが綴られていた。
佐々木監督は、帝京高校から明治大学へ進学。サッカーオンリーの学生時代かと思っていたが、とんでもない。
小学生のころは、父の仕事の関係で転校が多く