岩井克人のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
会社についてとても丁寧にわかりやすく書かれていてとても良い本だと思います。
サラリーマンやサラリーウーマン、これから会社に入ろうとする若い人たちはぜひ読まれるといいと思います。かなり希望が持てる内容になっています。
コーポレート・ガバナンス(会社統治機構)やコア・コンピタンス(会社の中核をなす競争力)などのなんか流行りの言葉みたいなものもわかりやすく説明されていてそそられますし、エンロン事件やサーチ&サーチ社で起きた事例やマイクロソフト社の例など事実を摘示しての理論の展開がなされるので興味深く読めると思います。
しかも、差異から利潤を生み出す資本主義の原理から説き起こされて、ポスト産業資本 -
Posted by ブクログ
書名への答えである「ポスト産業資本主義」が何も特別な新しい社会ではなく、「利潤は差異性からしか生まれない」という原理から導かれる当然の帰結、という解説がしびれた。毎日の会社の中で起きること、起きつつあることが描かれていてなるほど~の連続。これはビジネスマン必読と思う。
非常に読みやすくて、前半の「法人」の説明と後半の「ポスト産業資本主義」の説明をベースに、その前後半が「日本型資本主義」という今属している世界の話でもって滑らかに結びつけられていて、非常にしっくりきた。学者さんの本は理屈がしっかりしてて好きだな。
しいて言うならポスト産業資本主義を示すもっと明解な言葉があればよかった。 -
Posted by ブクログ
ポスト資本主義の解説本といったところ。
法人とは2種類の顔がある不思議なもの
・「モノ」としての法人 株主にが支配
・「ヒト」としての法人 会社の資産を保有している
2種類の経営者
・個人オーナー等に委任された経営者 「任意代理」
・大企業等の経営者 「信任」
後者はまさに信任に支えられていることから、怠慢がおきやすい。
倫理性が必要。
→ エンロン事件
ポスト資本主義
差額性 → 差異性
法人という仕組みが私的な利益を追求する手段として使われ始めたのはまさに近代。NPOの仕組みは近代以前には普通にあったもの。
→ 都市、僧院、大学
これからの日本に大切なのは、リスクを -
Posted by ブクログ
会社は株主の〈モノ〉でしかないという株主主権論は、会社と企業とを混同した、法理論上の誤りだという立場を標榜する著者が、「法人」がほんらいもつはずの公共的性格について考察をおこなっています。
会社とはたんなる企業ではなく「法人」化された企業だということを認識しなければならないと著者は主張します。近代市民社会は、〈モノ〉を所有する〈ヒト〉の権利を認めるとともに、誰かによって所有されることのないものとして〈ヒト〉を定めました。しかし「法人」は、こうした〈ヒト〉と〈モノ〉という二つの側面をもっています。ほんらい〈ヒト〉でないのに、法律上〈ヒト〉とおなじようにあつかわれる〈モノ〉が、「法人」なのです。 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレギリシア、ローマ時代から19世紀末までの世界平均寿命は、25歳。20世紀に入っても31歳。2011年に70歳。
幸せな加齢の5条件
栄養、運動、人との交流、新概念への柔軟性、前向き志向
日本企業のCSRレポートは、「我が社を取り巻く社会にはこういう課題があり、それは我が社のこの事業と関連しているから、こういう事を実践するのだ」という能動的に統合性が語られる事が少ない。
企業調査をしてみると、会議で検討を重ねた企業の数よりも、具体的に実行している企業数の方が多い。これは、各社のCSRが「なぜ、どうして、今我々が?」という検討がないがしろにされている証拠。
5つのCSR重 -
Posted by ブクログ
岩井克人の新しい本。「良い会社買収」を「良い経営者を選ぶこと」と定義し、「良い経営者」とは株主のみならず社会全体に良い影響を及ぼしていく経営者という観点から、M&Aの制度づくりを論じている。前提として、著者の「会社はだれのものか」「会社はこれからどうなるのか」を下敷きとしている印象があり、「会社は株主だけのものではない」という点からスタートしているようだ。
ハードカバーで分厚いものの、論点は明確。恥ずかしながら会社法や証取法などの知識が絶無なので、「ほぉ、そうなのか。そうかもね」程度の理解だったが、今後勉強を積んで読み返してみると示唆が多いのかもしれない。第5章だけを読んでも十分。あ