岩井克人のレビュー一覧

  • 資本主義と倫理―分断社会をこえて

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    シンポジウムの記録というスタイルのおかげで分かりやすく、内容も刺激的だ。
    資本主義の未来を予見するとともに、経済学がそこでどんな役割を果たせるのか、同時に経済学の限界についても語られる。
    自然科学が突出した今こそ、社会科学の出番だと思っていた。期待できるのかもしれないね。

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    2019年06月05日
  • 会社はこれからどうなるのか

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    コアコンピタンスとは、たえず変化していく環境の中で生産現場の生産技術や開発部門の製品開発力や経営陣の経営手腕を結集して、市場を驚かす差異性をもった製品を効率的かつ迅速的に作り続けていくことのできる、組織全体の能力

    単純に得意な分野のことだと考えていたが、いつそれを越える技術が出てくるかわからないので、それを生み出す組織、力のことを指すという言葉に目から鱗。

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    2016年08月01日
  • 会社はこれからどうなるのか

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    会社の歴史的な経緯、現在の構造分析から、今後会社がどうなるかまで示唆している点が素晴らしい。将来像についても、会社は将来独立をするための修行の場と考えるという考え方が良いと思った。そうすると社内政治はさしずめ将来クライアントとやりとりをする際のコミュニケーション能力を磨く場ということかな。

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    2015年09月19日
  • 会社はこれからどうなるのか

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    「会社」とはそもそも何なのか?「会社」はこれからどうなるのか?学者の立場からこれらのシンプルな問いに答えている。かたい話題の割にはスラスラ読めた。

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    2014年06月17日
  • 会社はこれからどうなるのか

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    企業と会社は似て非なる存在。ポスト産業資本主義とはどのような時代か。書かれた時期は少し前だが、その根源的な問いとそれへの回答は、今読んでもなお刺激が多い。
    ひきつづき、他著が読みたくなる。

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    2013年07月04日
  • 会社はこれからどうなるのか

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    会社についてとても丁寧にわかりやすく書かれていてとても良い本だと思います。
    サラリーマンやサラリーウーマン、これから会社に入ろうとする若い人たちはぜひ読まれるといいと思います。かなり希望が持てる内容になっています。

    コーポレート・ガバナンス(会社統治機構)やコア・コンピタンス(会社の中核をなす競争力)などのなんか流行りの言葉みたいなものもわかりやすく説明されていてそそられますし、エンロン事件やサーチ&サーチ社で起きた事例やマイクロソフト社の例など事実を摘示しての理論の展開がなされるので興味深く読めると思います。

    しかも、差異から利潤を生み出す資本主義の原理から説き起こされて、ポスト産業資本

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    2014年05月09日
  • 会社はこれからどうなるのか

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    資本論とかも含む幅広い話題でなかなか面白かった。元々インタビューの書き起こしなので、文体がバラバラな所が少し読みづらいが、内容が面白いのでどんどん読めてしまいす。
    これからの会社の姿については、個人的に感じてる事と同じだったので、そこも興味深く読めた。

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    2013年02月16日
  • 会社はこれからどうなるのか

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    「法的には単なる雇われ人に過ぎないサラリーマンが、何故、自らを会社の内側の人間として捉えるかというと、つぶしのきかない組織固有の知識や経験に長年投資し続けてきたから。会社と運命を共にせざるを得ないから。」

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    2012年08月25日
  • 会社はこれからどうなるのか

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    タイトル通りの本。
    アプローチの仕方が「ヒト」と「モノ」の違いから始めることで法人名目説と法人実在説をどう解釈するべきかをはっきりさせているのが個人的にすごくわかりやすかった。
    また、利益の源泉を「差異」に求め、グローバル化、IT化が進む昨今ではどんどん差異がなくなる→利益を得る機会がなくなるがゆえに会社は変わらなくをえなくなるという見方は考えさせるものがある。

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    2012年08月14日
  • 会社はこれからどうなるのか

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    書名への答えである「ポスト産業資本主義」が何も特別な新しい社会ではなく、「利潤は差異性からしか生まれない」という原理から導かれる当然の帰結、という解説がしびれた。毎日の会社の中で起きること、起きつつあることが描かれていてなるほど~の連続。これはビジネスマン必読と思う。 

    非常に読みやすくて、前半の「法人」の説明と後半の「ポスト産業資本主義」の説明をベースに、その前後半が「日本型資本主義」という今属している世界の話でもって滑らかに結びつけられていて、非常にしっくりきた。学者さんの本は理屈がしっかりしてて好きだな。 

    しいて言うならポスト産業資本主義を示すもっと明解な言葉があればよかった。

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    2012年03月26日
  • 会社はこれからどうなるのか

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    ネタバレ

    良著。
    前半は、会社そして法人とは何かという説明に終始しているけれど、
    後半はポスト資本主義における「強い会社」だとか「これからの働き方」の話になります。
    キーワードは差異化と人的資産。

    やさしい文章で、みんなが何となく感じているであろうことを明快に論じているので、頭が整理できる一冊。

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    2011年12月04日
  • 会社はこれからどうなるのか

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    利潤は差異性からしか生まれない。

    卒論における、比較制度分析の中での企業特殊的人的資産の良い復習にもなった。

    ポスト産業資本主義に対応していける日本の社会、会社の出現が鍵になっていくという説明も納得。(以前の産業資本主義における優位性をもつ企業体・制度が確立されたものが強固となっている日本の現状)

    一様に米国型株式主義、日本の経営、を批判しているだけではなく、
    読み易くもある。

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    2011年02月21日
  • M&A国富論 「良い会社買収」とはどういうことか

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    会社とは何か、とい事から始まり
    M&Aに関するルールを提言する。
    もう少し勉強した上で読めば面白いと思う。

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    2010年12月21日
  • 会社はこれからどうなるのか

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    2003年に発行された単行本の文庫版。
    現実を見ると、社会は論理的に順を追って変化しているわけではなく、迷走して行き過ぎてを繰り返しながら進んでいるという印象。
    しかし少しずつこの本の予想は現実になっている。

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    2010年06月08日
  • 会社はこれからどうなるのか

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    ポスト資本主義の解説本といったところ。

    法人とは2種類の顔がある不思議なもの
    ・「モノ」としての法人  株主にが支配
    ・「ヒト」としての法人  会社の資産を保有している

    2種類の経営者
    ・個人オーナー等に委任された経営者  「任意代理」
    ・大企業等の経営者  「信任」
    後者はまさに信任に支えられていることから、怠慢がおきやすい。
    倫理性が必要。
    → エンロン事件


    ポスト資本主義
    差額性 → 差異性


    法人という仕組みが私的な利益を追求する手段として使われ始めたのはまさに近代。NPOの仕組みは近代以前には普通にあったもの。
    → 都市、僧院、大学


    これからの日本に大切なのは、リスクを

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    2009年11月15日
  • 会社はこれからどうなるのか

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    会社は株主の〈モノ〉でしかないという株主主権論は、会社と企業とを混同した、法理論上の誤りだという立場を標榜する著者が、「法人」がほんらいもつはずの公共的性格について考察をおこなっています。

    会社とはたんなる企業ではなく「法人」化された企業だということを認識しなければならないと著者は主張します。近代市民社会は、〈モノ〉を所有する〈ヒト〉の権利を認めるとともに、誰かによって所有されることのないものとして〈ヒト〉を定めました。しかし「法人」は、こうした〈ヒト〉と〈モノ〉という二つの側面をもっています。ほんらい〈ヒト〉でないのに、法律上〈ヒト〉とおなじようにあつかわれる〈モノ〉が、「法人」なのです。

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    2024年10月10日
  • 資本主義と倫理―分断社会をこえて

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     「分断社会を超えて」の副題に興味を惹かれて読んだが、「分断」のとらえ方が各論者ごとに違っているか、その定義がないので、全体として統一感がなかった。
     また、題名も「資本主義と倫理」となっているが、内容は経済学者が、経済学を好きなゆえに、経済学には限界もあって他の学問分野と協調して倫理も含めて再構築しないといけないけど、やっぱり経済学自体は有用だよね、という確認を遠回しにしてるだけな気もする。
     それでも、契約関係から信任関係へという岩井論文や、「幸福」に関して社会関係的資本の必要性を説く内田論文は、参考になった。

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    2022年05月19日
  • 会社は社会を変えられる ─ 社会問題と事業を〈統合〉するCSR戦略

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    ネタバレ

    ギリシア、ローマ時代から19世紀末までの世界平均寿命は、25歳。20世紀に入っても31歳。2011年に70歳。



    幸せな加齢の5条件

    栄養、運動、人との交流、新概念への柔軟性、前向き志向



    日本企業のCSRレポートは、「我が社を取り巻く社会にはこういう課題があり、それは我が社のこの事業と関連しているから、こういう事を実践するのだ」という能動的に統合性が語られる事が少ない。



    企業調査をしてみると、会議で検討を重ねた企業の数よりも、具体的に実行している企業数の方が多い。これは、各社のCSRが「なぜ、どうして、今我々が?」という検討がないがしろにされている証拠。



    5つのCSR重

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    2015年07月16日
  • M&A国富論 「良い会社買収」とはどういうことか

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    M&A目的は、会社の生産性を挙げることというテーゼに沿って、新しいM&A規制を提案する本。M&Aルールなんて歴史の産物だから、頭で考えてこうやったら良いっていう制度を作っても、実際うまく動くかどうかはわからないと思うけどね。

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    2010年02月14日
  • M&A国富論 「良い会社買収」とはどういうことか

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    岩井克人の新しい本。「良い会社買収」を「良い経営者を選ぶこと」と定義し、「良い経営者」とは株主のみならず社会全体に良い影響を及ぼしていく経営者という観点から、M&Aの制度づくりを論じている。前提として、著者の「会社はだれのものか」「会社はこれからどうなるのか」を下敷きとしている印象があり、「会社は株主だけのものではない」という点からスタートしているようだ。

    ハードカバーで分厚いものの、論点は明確。恥ずかしながら会社法や証取法などの知識が絶無なので、「ほぉ、そうなのか。そうかもね」程度の理解だったが、今後勉強を積んで読み返してみると示唆が多いのかもしれない。第5章だけを読んでも十分。あ

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    2009年10月04日