野村恭彦のレビュー一覧
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「対話をイノベーションにつなげる仕組み」という副題に興味を持ち購読。創造的なワークショップのファシリテーションという機能を提供し、そこで「対話」や「アイディア創出」という活動を行っているのがフューチャーセンターの定義。デザインシンキングやワールドカフェ、OSTなど、様々なやり方が考案され実施されているが、これは、問題が複雑化していたり、専門家単体では解決できなかったり、より知的かつ長期的な視点で発想や企画しなければならないという状況の現れなのだと思う。また、企業、行政、NPO、老若男女が集って一つの問題解決を行うべき事柄が増えているということもあるだろう。フューチャーセンターはその解決のための
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Posted by ブクログ
- 「本当のプランニング」とは、未来がどうなるかと当てようと必死に努力するのをやめて、未来がどうなりうるかと理解するために力を注ぐことだ
- シナリオプランニングのプロセス
①課題を設定する
②情報を収集する
③未来を動かす「ドライビング・フォース(原動力)」を特定する
④未来を左右する「分かれ道」になるような要因を見つける
⑤シナリオを考える
⑥骨組みに肉付けし、ストーリーを描く
⑦シナリオを検証し、追加の調査項目を特定する
⑧シナリオの意味をくみ取り、取りうる対応を決める
⑨目印を探す
⑩シナリオを観察し、更新する
- シナリオ全てについて、「なにを見たら、このシナリオが実現しそうだと -
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Posted by ブクログ
フューチャーセンターという概念自体は、興味深く、効果をあげることのできる仕組みなのだろう。しかし、文章の書き方がイマイチなせいで、フューチャーセンターという概念が胡散臭く感じられてしまう。
胡散臭く感じられる理由は2つ。「3つの方法論があります」といいながら、その方法論がどんなもので、どんな効果をもたらすのか説明されていない。巻末に参考文献が記載されており、それを読めばそれぞれの方法論について詳しく学べるということなのだろうが、「方法論がある」と書いたからには、本文中でもう少し詳しく説明すべきではないか。
もう一つの理由は、具体的なテクニックに関する言及が少なく、雰囲気に終わってしまっているこ -
Posted by ブクログ
著者によると『フューチャーセンターは「未来のステークホルダーが集まって対話をすることで世界は変わっていく」という「思想」』とのことで、どこかの場所や団体のことではない。いろいろな立場・環境の人が集い、あるテーマについての未来を検討する『場』ということになる。
とは言いつつも、概念的過ぎ、かつセッション(打合せの場)についてはより具体的に記載されているが、実は内容はよくわからない。(というか、あえて書いていないと思われるが)
著者が代表を務めるフューチャーセンター・セッションのレポート済のセッションに過去のセッションの例が掲載されている。
・ 対話から創ろう!福島のビジネスモデル
・社会と若 -
Posted by ブクログ
すばらしかった。
フューチャーセンターというものそのものが素晴らしい。
読みながら、大いにうなづき、気付かされた。
「自分が30年間やってきたことがここで実践されている」と序文で書いているけど、私も30年ではないにせよ、同じ事を思う。
フューチャーセンターという解決と言うよりも、その前提になっている問題意識であったり、世の中の捉え方というものが、同じなのだ。
惜しむらくは、実践方法についてもうちょっとマニュアル的でよかったと思う。具体的には、セッションの運営方法。
まあこれは、実際にいろんな所に参加して自分で学べってことかもしれない。
ともあれ、すばらしいことを紹介していただいた著者と、