野村恭彦のレビュー一覧
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1.前に出るものの、たくさんの人に迷惑をかけてしまっていることに気づいたので自分が支える側に回りたいと思ったので読みました。
2.事務局は単なる雑用ではなく、裏のリーダー的なポジションであり、自分を成長させる最大の役割ということを教えてくれます。
良い事務局には①構想力を持って他人に働きかける②企みをもって他人を動かす③その時に他人の力を使ってもう一方の他人を動かすことができます。そのためには事務局として良いサイクルを作っていく必要があります。そのサイクルは①雪かき仕事を探す②周りを助ける③人脈を広げる④提案が通るというサイクルです。さらに、著者が掲げる7つ実践を日々行い、自分の実力を高める -
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「フューチャーセンター」とは組織を超えて多様な背景を持った人々が集まり、未来志向で対話し、創発的なアイデアを協調して実行していく「常に開かれた場」であるという。求められるのは、「あそこに行けば、いま抱えている課題を解決できそうだ」という期待感であるが、それは他者に依存しての解決ではなく、そこでの交流を通じて空間全体にイノベーションが生じる、というプロセスでもある。そうした場では予想もしていなかったステークホルダーとの出会いが生まれ、未来への知的資本の蓄積を通じて自身の人格を見つめなおす場ともなる。
フューチャーセンターで創造的なアクションが生まれるために必要な要素としては「ファシリテーター」 -
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ワークショップやファシリテーションの本は多いものの、本書ではなぜそうしたセッションを行うかという思想から実践までが述べられています。未来づくりのための対話の場をフューチャー・セッションと名付け、その準備と継続について実例も交え丁寧に書かれています。
それぞれのセッションを成功させることもさることながら、大事なのはセッションを継続し、関わる人達の関係性・信頼性を強めていくことだと思います。本書はそうした一連の取り組みについて書かれた良書だと感じました。全国にたくさんのフューチャーセッションが生まれ、社会が変わっていくことを期待します。
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本書はセッションで使う小ネタも豊富に紹介されてい -
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ネタバレ事務局力で自分がやりたいことをチームがやりたいことにする、それを部門がやりたいことにする、そして会社がやりたいことにする!!
という本。
前半だけでも再読しよう。
以下、メモ。
●権限がなくても人は動かせる
⇒あらゆる企業で過度の生産性や効率性向上のために組織の縦割り化が進んだ。
⇒そのため組織横断でなければ解けない「本質的な仕事」が手付かずで残ってる状態
⇒MTGのセッティングや議事録作成、契約書の作成など目立たない仕事をしてる人ほど目立つ。
これらの社内の情報をとりにいき、他人の困ってることを解決することで情報はその人のところに集まる。
⇒自分の提案もさりげなく通りやすくなる
●事 -
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■シナリオプランニング
A.未来は予測せず、想像しよう!多くの企業は、現在の延長線上に未来があると仮定した予測のもとに、戦略を策定している。だが、未来への道は直線ではなく、曲がりくねった道だ。現在の延長線上に未来を予測するのは、夜に後ろを見て車を運転するようなもの。私たちは目の前の道がどこにつながっているのかを考える方法を探すべきである。その1 つの方法が「シナリオ・プランニング」だ。
B.シナリオ・プランニングは、通常、次の6 つのステップに従って進める。
①課題を設定する:それぞれの組織、状況に応じて、課題を設定する。
②情報を収集する:課題についての情報を集め、今起きている重要なトレ -
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ネタバレイノベーションを起こそうとするとき、一人で考えていてもなかなか難しいものです。同じ組織の中に閉じて議論をしていてもやはり難しい。しかし、多くの観点で、多くのつながりをつくり、その中での対話には全く新しい可能性がたくさん転がっています。それを実現する場がフューチャーセンター。このフューチャーセンターをどうやって作っていくか、そしてどうやって運用して形にしていくかがまとめられたのがこの「フューチャーセンターをつくろう」です。イノベーションに悩む個人も、企業も、そのほかの団体も、一つの突破口を見つけるためのヒントとして参考にすることをオススメします。
以下、要約と解釈です。
フューチャーセンター -
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野村さんは、同じ会社の人で、HAYST本の共著者の仙石さんと同じKDIなのでたまにお会いし挨拶くらいはするといった関係の人です。『サラサラの組織』を読んで気に入ったという人ならこの本も気に入るんじゃないかなと思います。
逆に、『サラサラの組織』が嘘っぽい話だと思う人は、こちらの本はもっと嘘っぽく感じることでしょう。
この本では、課長や部長など、肩書きを持たずとも「事務局力」さえあれば組織は変えられる。むしろ、肩書きよりも事務局力こそが大切だということを主張しています。
また、
事務局力は得意、不得意で測れる種類の能力ではなく、繰り返しの動作により身体が覚える「型」や「作法」のよう -
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題名の「裏方」や本文にも「事務局」などが出てきて、「スタッフ向き?」と思うが、実際にはそんなことはありません。
むしろ若手から中堅が活動フィールドを広げて、成果を出していくためにはどういうマインドで、どういうアクションをして行けば良いか?というのを提案しています。
作者の情熱的な文章のせいもあり、肯定感が強く、やる気にもさせてくれる効果もあります。
自分としてはこの手のは(やり方云々ももちろんありますが)結局は「自分がそのやる気を維持できるか?」だと思います。
その点ではこういう本を時には読むというのも良いやる気の維持方法だと思います。 -
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東日本大震災後、東北地方の人たちの中には、新しい時代のコミュニティの動きがたくさん生まれたようです。
震災後、全てを失ったかのような人々。行政や"他の誰か"、が何かをしてくれるのを待つのではなく、自分達ひとりひとりが他者と繋がりながら行動を起こしていく。それぞれの出来ることを持ち寄り、安心して発言できる場を作り、お互いを癒し合う。試行錯誤しながら新しい社会を作っていく。
この本では、最近よく使われるワードがたくさん出てきます。例えば、地域、繋がり、場づくり、コミュニティ、レジリエンス、などなど。
著者は、これらの"場づくり"で活動する外国人のとても -
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・イノベーション・ファシリテーターの目的は、会議で合意形成を作ることではありません。達成したい社会的な課題に対して、課題の当事者及びその関係者=ステークホルダーたちの関係に変容を生み出していくことが目的なのです。関係に変容を生み出すとは、簡単にいうと、それまで知らなかったもの同士が互いの想いや背景を理解し合うということです。
・好奇心を発揮して話を深堀すると、当事者の本質的な想いに触れることができます。
・その目的を達成して、あなたが一番仕合せにしたいのはどんな人ですか?
・こんなことが起きたら嬉しいと思える、最も小さな成功は何ですか?
・フューチャーセッションは、社会的な課題の達成に向けて、 -
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本にも出てくる東北の復興に取り組む知り合いたちからBobさんのことはたびたび話に聞いていて、どんな方なんだろう?どんなことを一緒にしているんだろう?と思っていた。なので、震災後、Bobさんがなぜ日本での仕事にかかわることになったのか?みんなが混乱する中で、
みんなでほしい未来を、どうやってつくりだそうと
してきたのか、などなど、じっくり読むことができて嬉しい。本の中では、とくに「自分の混乱とちゃんと向き合うこと」というあたりの文章が気になった。私もちゃんと覚悟を決めて向き合ってみたら、New Normalを生み出していくところに貢献できるかも。 -