小野寺丈のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
成る程、こういうラストなんだなぁ。
実はラスボス(?)戦はちょっとどうなったのか理解し切れていないのだけど、何かもうそれでもいいかな、と。
004パートの事があるので、個人的にはどうしてもパラレルワールドだと思いたいし、他にも色々思う部分はあったのだけれど、最後まで読み終わったら、何だかんだ思いつつも一区切り付いた心境にはなってる。
途中が兎に角過酷だったので、本当にお疲れ様でしたという感じ。サイボーグ戦士たちにも、そして著者にも。
サイボーグ戦士たちの覚醒した能力描写はとても楽しかった。
9人の中で一番欲しいのはやっぱり002の能力、次が007と008かな。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレそれはもう凄惨な戦いが続いてばかりで、読むのに疲れましたよ…。でも最後はめでたしめでたしで良かったのです。彼らは戦いに負けて消えたのではなく、無事に居るべきところへ戻れたのですから。
神のからくりには「そう来たか」と驚きましたが、基本の構想は石ノ森御大のものだと知り、「さすが……」と唸りましたとも。神と悪魔が存在する理由や、輪廻転生、あの世の存在、人の善悪二面性をなどなどをまとめて説明できる仕組みですもの。
小説そのものとして見れば、決して完成度の高いものではありません。忌憚なく言えば、「とにかくほころびのないように終わらせた」というレベルでしょう。
ですが、書きかけの作品を終わらせる(しかも -
Posted by ブクログ
あとがきに「これは、長年描き続けられてきたサイボーグ009という作品の、アナザーストーリーでも、パラレルワールドでもなく、あくまで、読者が愛してやまなかった最後の戦いに他なりません。
────と思って頂けるのが、作者の本意だと、僕はそう思っております」とあるが、私はその本意に背いて、これはパラレルワールドの物語と思う事にした。
一番はやっぱり004のパート。
004の身に起こった悲劇は、子供だった私にドイツという国を強く印象付け、子供だったのでそこまで明確に思っていたわけではないけれど、戦争は終わっても、国と国のイデオロギーの違いで起きる惨劇というしらしめたエピソードで、それがなかっ -