海老原嗣生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
豊富な資料と数字で現在の就活事情を批評している。その話は大学の経営システムから戦後日本の状況、インターンシップ制度の罠、偏差値トリックなど多岐にわたり、幅広い視野から現在の就活をとりまく状況を分析している。特に筆者の「就職より就社」理論はそれまでの「やりたい仕事に就く」といった常識を否定する独自の主張であったが、大変納得のいく論調でとてもわかりやすく、なるほどなぁそうかもしれないと納得してしまった。この本を読んだことで現在の就活はおかしい、異議ありっという立場に変化したわけではないが(笑)、とても刺激になった。いま就いている仕事が人生のすべてではない、そう思える本であった。