桐丘さなのレビュー一覧
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激動の辛い時間が続く、常世の肺に巣食う病魔に負けないように強く生きる二人。
その時間が絆を深める二人に「死」を強く意識させてゆく。
そして戦争の影が二人を苛みます。
仁太の徴兵の命令、仁太郎の香りに包まれ帰りを待ちわびる常世が切ない。
そこへ仁太郎の戦死の報、世を儚む常世、昇汞水を口にするが、中...続きを読むPosted by ブクログ -
『大正処女御伽話』から続く昭和初期から戦後直ぐまでのお話。
比較的平和を満喫、独特の文化麗しい大正と違って、不穏な昭和初期。
ただ“良かった”だけじゃない、史実を織り込んで辛口ハッピーエンディング。
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珠代の魔手から逃れるために、身投げ心中を装って有馬に暮らす二人。
形影一如の夫婦の誓いが二人の想い。
そして、仁太郎は、二人の女性の「ひとりにしないで」との想いを知る。そして、その想いに応えることが常世の夢を形にしてゆく。
リゼが言う「絶望もまた夢に変わる」常世の夢は形になる。
新しい友とも出会...続きを読むPosted by ブクログ -
【あらすじ】
時は昭和、ところは神戸──。名家の娘・黒咲常世は、彼女を“からたち姫”と呼ぶ幼馴染の志磨仁太郎と二人だけの秘密の遊びに耽っていた。継母からのイジメに遭う常世と、無関心な親の下で育った仁太郎。孤独な二人は死ぬまで一緒にいようと約束を交わすが、離れ離れに…。それから三年、常世は仁太郎と念願...続きを読むPosted by ブクログ -
お話しも良いけどとっても美味しそうな和食の料理本として読んでます。本編は、なんとなく知ってるけど流す方向で。珠彦様の幸せそうな食べっぷりを見られてなによりですわ。Posted by ブクログ
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『大正処女御伽話』と同じ世界線というだけで期待と嬉しさが込み上げてきます。
夕月ちゃんと珠彦さんは出てくるのかなあ?ニアミスが多そうで焦ったい(笑)