桐丘さなのレビュー一覧
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激動の辛い時間が続く、常世の肺に巣食う病魔に負けないように強く生きる二人。
その時間が絆を深める二人に「死」を強く意識させてゆく。
そして戦争の影が二人を苛みます。
仁太の徴兵の命令、仁太郎の香りに包まれ帰りを待ちわびる常世が切ない。
そこへ仁太郎の戦死の報、世を儚む常世、昇汞水を口にするが、中味のすり代わりは仁太郎の愛。
珠子の慟哭が切ない、一途で、頑張り屋、仁太郎のお嫁さんになるのが願いの普通の女の子がどうしてこんな目に、常世になんの罪があるのだと。
仁太のいない世界をただただ前に進むしかない常世、からたちの側で泣くしかない。
そこに現れたのは!って王道ですよね♪
二人が命の限り -
購入済み
御伽話
『大正処女御伽話』から続く昭和初期から戦後直ぐまでのお話。
比較的平和を満喫、独特の文化麗しい大正と違って、不穏な昭和初期。
ただ“良かった”だけじゃない、史実を織り込んで辛口ハッピーエンディング。
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珠代の魔手から逃れるために、身投げ心中を装って有馬に暮らす二人。
形影一如の夫婦の誓いが二人の想い。
そして、仁太郎は、二人の女性の「ひとりにしないで」との想いを知る。そして、その想いに応えることが常世の夢を形にしてゆく。
リゼが言う「絶望もまた夢に変わる」常世の夢は形になる。
新しい友とも出会い理解者も増え、犬も喰わぬ何やらもあったり、二人の笑顔と想いは幸せに輝くはず。
なのに、風邪の長引く常世、そして仁太郎の胸元に、赤い薔薇の如く咲く禍々しい予兆。
常世と仁太郎の未来は、イバラの道行きなのか。
ハッピイエンドが望みなのですが・・・
次回、最終巻?
【カバー下】あ、暗黒野球て何?(笑) -
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ネタバレ【あらすじ】
時は大正――。事故がもとで母と右手の自由、父の期待を失い田舎に養生という名目で家を追われた青年・珠彦。世の中の全てに嫌気がさし、引き籠もりの厭世家となり果てていた珠彦のもとに、夕月という少女がやってきた。彼女は父が珠彦の世話をさせるため買ってきた嫁で…。大正ノスタルジックホンワカストーリー第一巻!
【感想】
時代物のマンガも小説もあまり好きではないから、ほとんど買わないけれど、このマンガはイラストの可愛らしさに思わず手に取ってしまい、あらすじを読んで衝動買いしてしまった。でも、買ってよかった。
いろんな理由で心を閉ざしていた珠彦の元にやってきた夕月。初めは、夕月が珠彦の世話をし -
購入済み
ほっこり
ジャンプ+で読んで気に入ったので続きを購入しました。
ほっこりとした気持ちになりました。
大正時代の状況の描写や解説も分かりやすくて良かったです。 -
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ああ、ほんとに良かった…良かったぁ…それしかなかったです。よかった。
現実には、亡くなってる場合の方がとても多かったのは分かってるけど、それでも、とにかくよかったのです。今はそれでいいよ。
目の前で、生きながら燃えて死んでいく家族を見るって、どんな気持ちなのでしょう。
川に逃げ込んでも、当時は、泳ぎなんか教わってなくて、しかも着物着てて、泳げるわけなくて、廓の女性が、沢山水死体になってしまったって。そのまままとめて荼毘にふすしかなかったって、どんな地獄なのか。
関東大震災が、いかに悲惨なものだったか。当時は耐震構造なんて言葉は、存在しなかったんですものね…。
3.11の時の津波だって、目の -
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妹さんのキャラ、ほんとにいいね!ツンツンしまくってるけど、かわいいねー。
ユヅちゃんの緩衝材っぷり、すごい。兄妹同時攻略してる!!
関東大震災を入れてきたのは、やっぱり3.11とか、九州の地震とかで、思うところあったのだろうか。
当時、漫画含め芸術とか文学とか、そういう作り手は、とても内省的な気分になる人が多く、ほら、スピッツの草野さんなんて、活動休止してしまったもんね。
漫画家さんで、俺なんかに何ができるんだろうって呟いてる人とかも多かったよね…。
私はテレビが見れませんでした。あと、お風呂に入るのが怖かった。だって、お風呂に入ってる時揺られても、逃げらんないじゃない!!
それから、寝 -
匿名
購入済みアニメ面白かった
アニメで作品を知りとても好きだったので漫画購入。
序盤はほのぼの、人との関わりを経て成長する姿が楽しめます。
終盤は心に靄がかかったようであまり好きではありませんでしたが、登場人物たちが選んだならそれが正解だと見守りたくなりました。 -
ネタバレ 購入済み
めでたしめでたし
アニメから入って二人のその後が気になって第5巻だけ買いました。
原作の方が思ったより重い内容でビックリしました。最後の最後皆ちゃんと幸せになって本当に良かった! 策くんと珠子のスピンオフ作品もあってほしいです