渡辺政隆のレビュー一覧
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ダーウィンがミミズの研究をしていたことは知っていたので、本書を読んでみることにした。
ダーウィンがミミズに関心を持ち、ロンドン地質学会で「腐植土の形成について」という発表をしたのが1837年のこと、そして本書を出版したのは亡くなる半年前の1881年であるから、実に40年以上にわたり、ミミズの観察、研究を続けてきたことになるのだから、これはスゴい。
田舎育ちなので子どものころはミミズを良く見たものだが、そう言えば最近とんとミミズを見かけない。そんな身近にいたミミズがこんなにすごい働きをしていることを、本書を読んで改めて知った。
「適度な湿度がある地域ならばその地表は腐植土で覆われている -
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ロウソクを題材にして化学や物理の基礎を解説している。解説や実験の内容自体は教養的で良いと思うが、単に活字を読むのは退屈だったため、マンガや動画の形式の方が向いているかもしれない。
退屈な理由は2つ。1つ目は内容自体への興味が湧きづらい点。基礎的な話はわかりやすくて良いが、すでに知っている点も多くて発見がない。一方で発展的な話も含まれておりこれは発見もあるが、基礎的な話と比べて難しすぎてつまらなくなってしまう。
2つ目は実験の様子を文字と少しの挿絵だけでは理解が難しい点。図解はあるが十分とは言い難く、まったく知識のない状態では何をやっているかを正確には理解しづらい。すでに知識がある状態であれば理 -
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リチャード・プレストンの『ホット・ゾーン』で、エボラとの戦いが描かれましたが、その時にエボラと戦ったのは、USAMRIIDと言われるアメリカ陸軍感染症医学研究所でした。
USAMRIIDは、軍の施設なので、基本的には生物兵器などに関する研究を行っていて、一般国民の公衆衛生にかかわることにはタッチしていないのですが、今回描かれる組織は、一般国民の公衆衛生環境向上のために設置された、CDCで知られる疾病対策予防センターです。
いまや、世界中から頼りにされるCDCですが、その成り立ちでは、色々な出来事が当た事が本書中で描かれています。
いま世界中を席巻しているCOVID-19ですが、それともC -
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個々の種は一つの地域だけで生み出され、その後そこから過去と現在の条件のもとでその移動能力と生存能力の及ぶ限り遠くまで移動した。
かつては連続的だった多くの種の分布が地理的な変化や気候の変化によって分断されるという出来事が地質時代に間違いなく起こっている。
創造の中心は一つか複数か
決して交雑を起こさない生物を考えてみよう。私の学説によればそのような種は他の個体や変種とは決して混じり合わないが相互に取って代わりながら改良されてきた変種の系列の子孫である。そうだとすれば変更と改良が継続して起こることで生み出される個々の変種に蔵する全ての個体はただ一組の親の子孫ということになる。
「創造の中 -
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自分の守備範囲とあまりに違いすぎて理解できない、というより頭に入ってこないというのが正直なとこでした。
ああ、そうだ、俺は「生物」嫌いで「化学」選んだんだったよ。。。
そもそもなんで読もうと思ったのかというと、最近読んだビジネス書に立て続けに名前が出てきたからです。
ダーウィンの功績は、それまで「創造説」(=それぞれの種は環境に合わせて神が創りたもうた)を覆し、それぞれの種が自然淘汰や変異を繰り返し、今の形になってきたということを証明した(?)ことだそうです。
読むきっかけとなったビジネス書に無理矢理こじつけるのであれば、今残っている企業も昔から今の形ではなく、変化する仕組みを持ってい