渡辺政隆のレビュー一覧

  • 種の起源(上)
    農業高校を卒業したくせに今まであまり生物関連の本を読んでこなかった。そんな自分に喝を入れるため『種の起源』に挑戦したが、結果は最高の読書体験でした。
    地球環境に適応し、柔軟に種を分岐させてきたすべての生物の地道な足跡を、強い愛情と探究心を持ってダーウィンは追求する。
    ミミズと土についての著作も読みた...続きを読む
  • 種の起源(上)
    この本は、誰もが知っているダーウィンの「種の起源」ですが、実際に読んでみると、とてもよく研究された本で、めちゃくちゃすごい本だと思いました。
    世の中が「この世は神が作ったという」創造説を信じている中で、生物進化論を科学的に証明した本書は、まさに時代を大きく変えた歴史的な本だとと思いました。
    ぜひぜひ...続きを読む
  • 種の起源(下)
    下巻では、生物の緻密な観察に加えて、主に地質学などの地理的条件を交えて「自然選択説」に関する論証を重ねている。

    本書は、有名なガラパゴス諸島の生物についての考察がメインであると勝手に想像していましたが、実際は少しだけ登場するだけだったので驚きました。

    「自然選択説」は誤った解釈に用いられるこ...続きを読む
  • 種の起源(上)
    現在の生物学の土台を創り上げた言わずと知れた名著。生命の創造説が主流の時代の中、長年に渡って生物の観察を続け、論証を重ねる事で導き出した「自然淘汰説」。この学説は、現在でも様々な分野に大きな影響を与えている。

    生物進化に関する本を複数読んできて、恥ずかしながら本書を読んだ事が無かったので読みまし...続きを読む
  • 種の起源(下)
    Unlimitedで読んだ上巻がよかったので下巻を自費で購入。

    地質学まで踏み込んで、進化の途中段階が見つからないのはなぜか、を解説。さらに、古い地層には原始的な種が見つかり、基本的に原生の種は出てこない。

    とにかく驚くのは、メンデルの遺伝の法則も、大陸移動説も知られていない時代に、かなり核心を...続きを読む
  • 種の起源(上)
    専門家のための学術的なものでなく一般向けであるとのことである。
    以前から読みたかったのだが、それを知って読むことにした。丁寧で細かく分かりやすい。文章の後に気がついたことがあったら、注意書き、説明も怠らない。現代では知られていることのまとめ書きになるわけである。
    適応しつつ対処していくことにつきると...続きを読む
  • 種の起源(上)
    私的ベスト5のうちの1冊。チャールズダーウィンの人間性に触れる事ができる名著だと思います。訳者の渡辺正隆さんの補足がわかりやすく、岩波文庫版より字も大きく読み易いです。
  • 種の起源(下)
    言わずと知れているが、未だ必ずしも正しく理解されていないところがある、ダーウィンの主著。

    本書は、ダーウィン自身が述べるように、その全体が大きな1つの論証となっている。
    すなわち、生物の起源を説明する理論として、自然淘汰説がいかに正しく、他方で創造説がいかに誤っているかを、膨大な論拠をもって論じて...続きを読む
  • 種の起源(上)
    上下巻、あわせて1ヶ月以上、毎日読み続けて遂に読み終えた。内容・分量ともにお手軽な本ではない。でも面白く読める。

    実験で証明できる訳ではない生物の起源。それを論証に論証を重ねて示していくという生物学のスタイルは、とても新鮮に思えた。今の世はちょっと実証主義に偏りすぎているように感じていたこともある...続きを読む
  • 種の起源(下)
    チャールズ・ダーウィン『種の起源』と
    川端康成の『山の音』を平行して読み上げました。
    『種の起源』は言わずと知れた近代生物学の礎となった大著、
    方や。あの山本健吉をして「戦後日本文学の最高峰」と言わしめた名品です。

    実を申し上げますと、『種の起源』は学生時代から何度か挑戦し、
    いつもその難解さに断...続きを読む
  • 種の起源(上)
    ようやく読み終わった。3週間もかかってしまった。

    種の起源は、以前から読みたいな~とは思いつつ、素通りしていた本。ようやく手に取り、時間はかかったけど、読破して、若干気持ちがいい。

    ダーウィンについては、「進化論を唱えた人」ぐらいのイメージしかなかった。そして、批判されまくっている(キリスト教だ...続きを読む
  • 種の起源(上)
    言わずと知れた古典の代表、ダーウィンの「種の起源」です。

    全ての生物は今の形、性質を与えられたという創造論を科学的に否定した最初の人がダーウィンです。

    生物は自然淘汰と呼ばれるメカニズムによって、今の「種」に分化、進化してきました。


    進化論は今や当たり前となっていますが、知っているだけで理解...続きを読む
  • ロウソクの科学
    齋藤孝だったかの本で科学の入門書とあり読んだ。
    光文社シリーズだけあって訳のおかげかとても優しい語り口。理系なので何の話をしているかはだいたいわかるが、挿絵はあるものの全てではないので、こういうのは動画や実演にはかなわないと思った。

    科学者というと偏屈で子ども向け講義をするようなイメージがなかった...続きを読む
  • ロウソクの科学
    これは著者の一般向けに行った講義ををまとめたものらしいが、その実験内容もさることながら、若年層にわかりやすく、そして面白く伝える、という配慮が行き届いた内容に感動する。

    無駄のないロジカルな筋立ても素晴らしいし、聴き手を楽しませようというサービス精神が感じられるのが感動してしまう。ファラデー氏は科...続きを読む
  • 種の起源(上)
    自然界のあらゆるものは神の計画に従って役割を分担。種は永遠不変。動植物の分類。リンネ
    ※スウェーデン

    生き残る種は、変化に最も適応した種。最も強いから、最も知的であるから生き残るのではない。▼有利な個々の変異を保存し、不利な変異を滅する。これが自然淘汰である。ダーウィン『種の起源』
  • 種の起源(下)
    感動した。
    前半は難しくて頭に入ってこなかった()けど、中盤以降は膨大な時間の流れを感じてぞわぞわした。身の回りの生き物皆同じ祖先を持つのかと思うと目眩がする。となると人間なんて皆兄弟とか親戚みたいなもの。そう考えたら他人にも少し優しくなれそう。解説のところにもあったけど、人間がどこから来てどこへ行...続きを読む
  • ロウソクの科学
    少年少女向けの講義録で、薄いし、ロウソクに科学を語るほどのものがどんだけあるんじゃいと思って手にしたものの…難解すぎて読破できず恥
    ロウソクを取っ掛かりに、燃焼とは何かとか気体液体固体といった物質の状態変化とは何かとか、次から次へと実験が繰り広げられていく。例えば「これは水。これも水」ということを証...続きを読む
  • 種の起源(下)
    読もうと思った理由
    前巻と同じ

    気づき
    ・自然淘汰説が基盤としている考え方は単純である。
     個々の新しい変種、最終的には個々の新種が生み出さ 
     れ維持されるのは、競争相手となる種類よりも何らか 
     の利点を有しているからである。一方、そうした利点
     のない種類は、ほぼ必然的に絶滅することになる
    ...続きを読む
  • 種の起源(下)
    「種の起源」を読むと進化論の発表に際してダーウィンがどれほど慎重だったか窺える。宗教家やナチュラリストからの想定反論に対してあらゆる視点から検証し論理武装した結果、学者から一般読者に至るまで広く遍く多大な影響を与える一冊となったといえる。地質学や地域分布も面白いが、特にシンクロニシティに触れている点...続きを読む
  • 種の起源(上)
    今更ながら人類の歴史的名著を読む。まずは上巻。

    なぜ本書が人々の常識を一変させたか、それは一般読者向けに分かり易く書かれたことのほかに、シンプルな主張を徹底的な論理武装で身にまとった点にあろう。本書内で厖大な事例が列挙されているが、彼は帰納的に進化論を導き出しているのではなく、観察と実地調査から既...続きを読む