小澤竹俊のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
メメントモリ、死を意識することの重要性を感じました。死自体は怖くて、考えたくないものではありますが、死について考えることによって、自分の人生と真正面から向き合えると思います。
【印象に残った部分など】
・決める時は、一人で決めない、一回で決めない、専門家の言いなりにならない
・「孤独は、優れた精神の持ち主の運命である。人間は孤独である限り、彼自身でありうる。」ショーペンハウワー
・「人生とは、美しい刺繍を裏から見ているようなものだ。
その模様が何を意味しているか、そのままでは分からないが、それを表から見られるようになったとき、その意味と美しさが分かる。」テイヤール・ド・シャルダン(カトリック司 -
Posted by ブクログ
自己肯定感が低いので、幸せも、人からわかってもらえた (結局錯覚)というのも、?だし。
ただ、ペットや趣味でも心の拠り所、自分のことをわかってくれる相手として考えて良いならば、映画や小説、絵画でも良いんだ、それって良いね、変に人間にだけ拠り所を募っても、錯覚でやっぱり自分にはそんな人が居ないんだなどと寂しいことを思わなくて良い。
結婚してない人や、子供がいない人は、家族すらいなかったりするんだから。
私はすぐに早く死にたいなと漠然と思ってしまう癖があるのだが、一回病気で死ぬかもしれない事があっても、未だ早く死にたいな、と思う時がある。大抵は自分の理想と現実がかけ離れた時なんだな、と本を読んで理 -
Posted by ブクログ
この著者の小澤先生は2013年に講演会を聞いたことがあり、その時深く感銘を受けたので、本も読んでみようと思った。臨終の場面に多く立ち合っているご経験が多いからか、一言一言重みがある気がする。
講演会を聞いた時から、メッセージは変わらなくて、苦しんでいる人を支える人も支えが必要だと言うこと。
goog enogh(それでよい)はお守りになりそうな言葉だと思った。
・自分自身を肯定するために必要な4つのこと
①弱い自分を認め、自分を支えてくれる存在に気づくこと。
②自分をわかってくれる存在に気づくこと。
③変えられるものと変えられないものを見極めて変えられないものを無理に変えようとしない -
Posted by ブクログ
もしあと1年で死ぬなら、と想定することは今の生を充実させるのに非常に効果的だと思う。とは言っても、実感を伴って想像してみるのは難しい。著者はホスピス医なので、目の前で死と向き合ってきた何人もの人たちを見てきている。ここで取り上げられていることは、自分にとってあと1年で死ぬならの想像により現実味を加えてくれた。
人は存在するだけで価値を持っている。やらずに後悔よりやって後悔。悩みや苦しみは一人で抱えない。人の自然な死は静かで穏やか。あと何回大切な人と会えるか。孤独でもこの世界に生きている喜びや価値は感じられる。地位、名誉、富など自分だけの幸せには限界がある、他者の幸福を望む。努力が結果で報われな -
Posted by ブクログ
ホスピスで働く著者の作品。
自分を否定しないためには、支えてもらっている周りの人の存在に気づくことが大切である。
と書かれていたが、そこはしっくりこなかった。
私は実際に支えてもらっている周りの人の存在に気づいているが否定してしまうので…。
しかし、なぜ否定してしまうか、というところで、過去のうまくいっていた自分と今のうまくいっていない自分とのギャップに苦しめられているから。
という部分には納得させられた。
なんでもできた過去の自分と比較してしまっていることに気がついて、それだけでもこの本を読んでよかったなと思った。
そして、できない弱い自分を受け入れることが大切で、努力しても変えることの