【感想・ネタバレ】今日が人生最後の日だと思って生きなさいのレビュー

あらすじ

二八〇〇人を看取ってきた
ホスピス医が教える、
人生にとって大切なこととは――。

「もし、今日が人生最後の日だとしたら。
あなたはどう生きたいですか?」
最後の瞬間まで、仕事に全力を注ぎますか?
それとも、愛する家族とともに過ごしますか?

後悔のない人生を過ごしてきたと胸を張れる人は、多くいません。
どんな人生を過ごしてきても、死の絶望を目の前にすると、
人は恐れ、悲しみ、後悔をします。

「人はどう生きればいいのか」
「どういう死が満足できるものなのか」
2800人の看取りを通して、学んだ「後悔のない最後を迎える」ための生き方を教えます。

今を生きる上での悩みや苦しむ
あなたの支えとなる一冊です。

【本書の構成】

第一章 明日の自分に宿題を残さず、今日を生きる
○「最後の日」を正しく迎えるために、一日一日をきちんと終えていく
○残された時間が少なくなると、「丸裸の自分」が見えてくる

第二章 人生最後の日に何をするか
○最後の一日は、「人生に納得する」ためにある
○あなたは一番大切なものを人にゆだねられるか
○老いて、病いを得ることで、人生は成熟していく
○誰かに看取られて、この世を去れるなら、それ以上の幸せはない
○大切な人へ手紙を書くと死が怖くなくなる

第三章 苦しみから、人は多くのことを学ぶ
○苦しみは決して「悪」ではない
○最後の日が近づくとあなたに「支え」が現れる
○相手を一〇〇%理解する必要はない

第四章 二八〇〇人を看取ってわかったこと
○使命感を持って進むとき、道はひらける
○人は後悔せずには生きられない
○肉体が死に向けて、きちんと準備を整えてくれる

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Posted by ブクログ

「人生の意味が見つかるノート」と一緒に、ぜひ、ご一読を。涙が出て、スッキリと、生きる力が湧いてきます。

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2024年06月29日

Posted by ブクログ

数々の患者を看取ったホスピスのお医者様が書かれた本。人を看取る経験からくる言葉に重みがあり、自分の人生最期のときは誰かを照らしてこの世を去りたいと思えた。

以下、印象的な二文。
・自分はいったい、何に縛られているのか。本当は自分自身で「やらない」ことを選択しているのではないか。
・苦しみをいかに解決するか、乗り越えるか、ではなく、苦しみから何を学ぶか。それこそが人生において、もっとも重要なことではないかと、私は思います。

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2022年05月28日

Posted by ブクログ

人生最後の日は、『自分の人生に納得する』ためにある と言う言葉が印象的だった。
つまり、幸せな人生だったか に肯定できることだ。

支えてくれた存在に気付け感謝できるか、果たした役割を伝えられたか、生き方を肯定し後世に生きる人の礎となることを喜べるか、 このあたりが大切と筆者は述べている。

■一言でまとめると
人生最後の日(死)を思い浮かべ、大切なもの・支えに気づき日常に感謝し、使命感を持って日々生きることで幸せになれるのではないか

■なぜこの本を読んだか
まだ死に直面していが故に気づいてからでは遅いことに後悔したくなかったから

■何を学んだか
日常がいかに恵まれているか、常に感謝の気持ちを忘れずに過ごす
死ぬ親が子供に望むものは、人格と人望(地位や名誉や財産ではない)
使命感を持ち、自分の支えに気づき感謝する

さらっと読めますがしっかりと自身と対話することが必要な良書です。

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2021年10月10日

Posted by ブクログ

4年前に父親が亡くなるその瞬間に立ち会えた。その後、考えたくはないが母親や夫とのお別れや、もしかしたら自分が先にこの世から居なくなることも…と思った。

「死が目前に迫り 意識がなくとも周りの声は届いている」私は、まさにこの通りの体験をした。父親は私の呼びかけに声はなくても反応はあった。ひたすら感謝のことばを伝えた。

今の私は、日々悩み後悔することが多いけれど、今日が最後の日になると思って…の言葉を頭の片隅に置いて生きていけたら、と思う。

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2021年09月24日

Posted by ブクログ

著者はホスピス医として、ホスピス病棟勤務や在宅クリニックの開業を通じ、人生の最終段階を迎えた患者への医療に携わりつづけています。

2800人以上の患者を看取ってきた体験から感じた人生観と、「できるだけ穏やかな気持ちで日々を過ごし、最期を迎えてほしい」という思いが本作の中では語られています。


命が長くないと知らされた患者やその家族のショックは計り知れないものがあります。

あるいは病気で体が不自由になり、食事やトイレもできなくなった患者から「人に迷惑をかけるくらいなら、早く死んでしましたい」と言われたことが何度もあるそうです。

どうにかして患者の苦しみを和らげたい、と著者はいろいろな分野の勉強をされますが、実際の医療の現場ではすべてを解決することはできませんでした。


そんな中、「医者である以上、患者の役に立たなければならない」という思いから「自分は無力である」と悩んでいたそうですが、あるとき「無力でもよいのだ」と気が付いたといいます。

医者とはいえ生身の人間、
できることには限りがあります。

無力な自分を受け容れ、「患者の問題をすべて解決すること」ではなく「ひとりの人間として、患者に関わり続ける」ことが大切だと思い至ったそうです。

そこから、「この世に生きているだけで意味があり、平凡で価値のない人などいない」と実感するようになったといいます。

この考え方を大切にしながら、患者や家族に対して、その人にとって大切なものを見い出せるように関わります。

はじめは治療を拒否して悩み苦しみを抱えていた患者も、著者の熱心な関わりに徐々に心を開いていきます。

「自分の人生にはこんな価値があったんだ」
「健康なときは気が付かなかったけど、自分を支えてくれるものがあったんだ」

と自らを肯定できるようになり、穏やかで安心した気持ちで余生を過ごせるようになるのだそうです。


死を目前にすると、人は自分にとって本当に大切なものが何なのかを真剣に考えます。

本書のタイトルは、自分にとって大切なものに気が付いてほしい、という著者のメッセージの表れなのだと思います。

本書を読み、医者という決して簡単ではない職業でご自身の使命を見い出し、周りの人に生きる気持ちを与え続ける著者の姿勢に、とても心を動かされました。

必死に努力を続けるなかで、ときには理想と現実のギャップに悩まされることもあるかもしれません。

そこで無力だと感じても、駄目だと思わずに「ありのまま」それでよいのだと受け容れるところから、急速に変化できるのだと学びました。

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2019年05月30日

Posted by ブクログ

母が亡くなる前に読んでおきたかった。そうしたら、もっともっと話しかけてあげたのに〜と。でも、母に先立たれて一人故郷で生活する父との向き合い方は少し見直せると思うし、年をとった私自身、いろんな小さなことに感謝の気持ちが持てそう。読んで良かった!

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2018年10月12日

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NHKプロフェッショナルを見て、小澤先生の向き合い方に感動して読んだ。一つ一つ、とても胸に染み込んでくる。

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2018年04月07日

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生きるうえで気持ち的に大切なことが書かれていると思いました。それを日常で見失わずいることはなかなか難しいけど、なるべく心に留めておきたいと思いました。

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2025年04月21日

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患者さんに対して、どのように心に寄り添うのか、どのような声かけができるのかなどについてよく学ぶことができました

死生観は人それぞれですが、誰かが亡くなったあとも、生きている人たちの中に生き続けるのは、本当のことだと思います

また今健康に生きているとしても、今できることは何か考えて、少しでも後悔が少ない人生を送りたいですね

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2024年12月19日

Posted by ブクログ

数千人を看取ってきた在宅クリニックのお医者様の著書。
よりよい人生を送るために、穏やかな気持ちで最期の時をすごせるように、どんな風に考え、どんな姿勢で臨めばよいのかを、幾多の経験から提案してくれる本。
死生観は人それぞれだから、決して自分の考え方がベストとは言わず、どちらかなら、こちらの方が逝く人も、残される人も穏やかな気持ちでいられるようだ、と決めつけない優しさが快い。
コロナ対応禍の中で、ミクロの視点ではなく、老人も子どもも含め、今も未来も考慮して、今日を、明日を、この先をどう生きるのか、どんな生だったと言いたいのか、そのために何をするのか考えた方がいいと強く思う。
最後の方で紹介されていた新約聖書の言葉に、とても励まされた。
求めよ、探せよ、叩けよ、されば。
一歩進んで、道を拓こう。

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2022年01月23日

購入済み

名作

終末医療の最前線で向かい続けてきた
著者の竹澤先生だからこそ出てくる言葉の数々に
胸を打つ一冊です。
自分の時間を精一杯に生きていこうと改めて思いました。

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2021年12月18日

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「ライオンのおやつ」を読み、ホスピスに興味を持ち読んでみた。

自分が死ぬと病気になる前からリアルに考えている人はどれくらいいるのだろうか。
また、やりたいことや目標を全てやり遂げて死ぬ人はどれくらいいるのだろうか。

6年ほど前か、末期がんが見つかりホスピスで残りの人生を過ごし亡くなった友人がいる。その友人は抗がん剤治療を選択しなかった。

「もし自分が同じ立場であるならば抗がん剤治療をするか?」
その時、私は自分自身に問いかけたが、まだ娘が小学生であり意地でも生きねばと思っている頃で迷いなく抗がん剤治療をすると思ったものだ。

時が立ち娘も大きくなった。今ならば残りの人生を苦しまず笑顔で生きるという選択もありだと考える。

そうか。それはイコール今のこの時間を大切に生きようということなのだろう。

闘病するしないどちらを選択しようと、今を生きるという事実は変わらない。自分で選択し自分が満足するよう生きるのだ。生きるという権利は貴重なものなのだ。思考がぐるぐるしているうちにいつの間にかこの著者が伝えようとするメッセージと繋がった。

おもしろく生きよう。おもしろいことをやろう。

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2021年11月10日

Posted by ブクログ

量的にはサラッと読めるが、考えさせられるフレーズがところどころにあった。

家族を看取る時や自分自身に死が近づいた時にまた読み返したい。

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2021年03月17日

Posted by ブクログ

著者は多くの看取りを経験しているホスピス医。 
いくつかの看取りの場面を紹介しているが、それは良い意味で生々しく、今までイメージすることができなかった「今日が人生最後の日だったら」という問いに、自分なりにしっかり答えを出す事ができた。

大事なものにフォーカスしてシンプルに生きる。

大事な人に
ありがとう」「大事に思っているよ」
と感謝の気持ちを伝えること。
やりたい事はやること。

とは言え、すぐにその気持ちを忘れてしまうので、定期的に読み、大事なものと当たり前の幸せへの感謝に立ち戻るようにしている。

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2021年02月18日

Posted by ブクログ

人は失うことでしか、大事なものを確かめられない、そう思ってました。そんな考えと戦うかのようなホスピスの方々の仕事に共感しました。死は怖いという考えは変わりませんが、生きていることの大切さをじんわりと実感しました。

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2020年10月29日

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今日が人生最後と思うことで以下に気づきます。
・日常の幸せ
・自分の未来の可能性
・自分が自由を持っていること

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2017年12月10日

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ネタバレ

ともかく、死んでいく人は見えなくても聞こえてるというのはたぶんそうなんだろうな、と思い出した。ちょっとすぐに想像がつかないところはいろいろあるけど、考えてみよう。

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2017年10月02日

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ネタバレ

2800人を看取ったホスピスの院長の著書。タイトルに惹かれて読んだら、一気に読んでしまった。当たり前と思いがちな日常を実は当たり前じゃないと思うことで見えることがある気がした。

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2017年06月22日

Posted by ブクログ

25万部突破のベストセラー! ! 二八〇〇人を看取ってきた
ホスピス医が教える、 人生にとって大切なこととは――。
「もし、今日が人生最後の日だとしたら。 あなたはどう生きたいですか?」 最後の瞬間まで、仕事に全力を注ぎますか?
それとも、愛する家族とともに過ごしますか?
後悔のない人生を過ごしてきたと胸を張れる人は、多くいません。 どんな人生を過ごしてきても、死の絶望を目の前にすると、 人は恐れ、悲しみ、後悔をします。
「人はどう生きればいいのか」 「どういう死が満足できるものなのか」 2800人の看取りを通して、学んだ
「後悔のない最後を迎える」ための生き方を教えます。
今を生きる上での悩みや苦しむ あなたの支えとなる一冊です。
【本書の構成】
第一章 明日の自分に宿題を残さず、今日を生きる
○「最後の日」を正しく迎えるために、一日一日をきちんと終えていく
○残された時間が少なくなると、「丸裸の自分」が見えてくる
第二章 人生最後の日に何をするか
○最後の一日は、「人生に納得する」ためにある
○あなたは一番大切なものを人にゆだねられるか
○老いて、病いを得ることで、人生は成熟していく
○誰かに看取られて、この世を去れるなら、それ以上の幸せはない ○大切な人へ手紙を書くと死が怖くなくなる
第三章 苦しみから、人は多くのことを学ぶ
○苦しみは決して「悪」ではない
○最後の日が近づくとあなたに「支え」が現れる
○相手を一〇〇%理解する必要はない
第四章 二八〇〇人を看取ってわかったこと
○使命感を持って進むとき、道はひらける
○人は後悔せずには生きられない
○肉体が死に向けて、きちんと準備を整えてくれる

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2017年06月08日

Posted by ブクログ

いつか迎える自分の人生最後の日を、今までで一番リアルに想像しました。それだけで読んでみてよかったと思えました。

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2023年12月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人が真の意味で「よく生きる」ためには、苦しみと向き合いそこから学ぶことが不可欠。
亡くなった後も、故人は誰かの心の中で生き続けている。残された者は、その感覚によって「自分は1人ではない」と思うことができる。
ディグニティーセラピーは、人生最後の時だけでなく、自分の人生を肯定できなくなった時にも有用である。
誰かの支えになろうとしている人こそ、支えを必要としている。無力な自分を恥じず、受け入れる。
自分自身の支えに気づくことで、人生最後の時でも穏やかになれる。
未来を失うことは、今生きる希望を失うこと。

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2023年09月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 次の3つが心に残りました。①形あるものは失われる。だから、心を残したいと人は願う。②大切な人へ手紙を書くと、死が怖くなくなる。③自分の命が終わるときは、大切な人へ祈りを捧げればいい。 ホスピス医 小澤丈俊「今日が人生最後の日だと思って生きなさい」、2016.2発行。

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2022年11月12日

Posted by ブクログ

人は死に近づくにつれて、自分が生きた意味に納得するようになる。自分の抱えているものを人に任せるようになる。それにより、穏やかになる。
今日々やっていることが当たり前に出来ることの幸せをしっかり噛み締める。不自由さは、その状態になってから初めて理解される。その時では遅い。今を大切に生きる。

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2022年07月04日

Posted by ブクログ

1時間足らずでサラッと読める量だが、その分だけ内容はシンプルで、その分だけ突き刺さる。

13歳からのいのちの授業という本を読んでからこちらを読みましたが、その本をより具体例を交えつつ簡潔に纏めたような内容です。自分に重ねて読むことで、前向きになることが出来ました。

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2021年01月31日

Posted by ブクログ

著者が実際に看取りをしてきた中での体験談のため、終始グッとくるものがあった。
自分としては、死と生を見つめて死生観を高めたいと思い手に取った本であったが、どちらかというと今まさに終末期の医療に従事されている方や、病状のおもわしくない方と接する方に取っての方が、より考えさせられる、拠り所になり得る本のように感じた。

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2020年11月02日

Posted by ブクログ

「今日が人生最後の日だと思って生きる」2800人を看取った医師による人生論。こういった、心が震える、心に響く言葉をたまに浴びたくなる。わかっているんだけど、日々の日常の中で忘れてしまうこと、毎日毎日を大切に生きること。なんでもない毎日に感謝すること。そして、人生を納得して終わらせることができるのか。シンプルだけど、大切なメッセージがここにあると思う。

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2020年04月27日

Posted by ブクログ

心を穏やかに。価値の無い人間なんていない。全てのことに感謝して過ごしていこうという気になりました。"

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2019年01月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ホスピスで緩和ケアに携わっていらっしゃる著者から見た人生観を語る本。死が大いに関係する内容だけに、きっと読み手の状況によって感じ方はがらっと変わると思われる。現在、自分や周りに大きな病気等のない今の自分が読んだ場合、あぁなるほどな、という程度の感想しか持たないが、それでも自分も突然死しない限り、いつか死を意識する時期がやってくるわけで、その時のために自分が後悔しない生き方をしていこうとあらためて背筋を伸ばすきっかけになる本。

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2018年03月27日

Posted by ブクログ

何でもない今日に感謝できる人は本当の幸せを知っている。
非日常を感じることで、日々の幸せに気づく。「今日が人生最後の日だ」という気持ちで生きれば何でもない日に感謝できるが、それを続けることは難しい。日常と非日常、両方の大切さを知り使い分けることが大切。

後悔しないように今日を精一杯生きて、周囲の当たり前の日常に感謝しなさいという内容かな。

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2018年03月04日

Posted by ブクログ

「弱った」人をターゲットにしているのかな。だからこんな内容量の少なさなのかな、と思う。
特に弱ってはいない僕には「ふーん」で終わりそうな話ばっかり。ただ著者の経歴からすると、実際に話を聞くと心を動かされるようなこともあるのかなあという気はする。

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2018年01月30日

Posted by ブクログ

非日常は過酷で疲れる。死を意識するのが難しいのはそのため。
つまらない日常がいかにかけがえのないものか、に気づく。

やらないで後悔することのほうが多い。
非日常と日常の往復を多くする。

真実は死を前にして大切だと思えるものに宿る。

他人との比較によって自分の価値を計る=比較の価値。
死を前にすると意味がなくなる。

未来を失うことはいまを生きていることを失うこと。

苦しみは希望と現実のギャップから生まれる。

人間は自然と穏やかに死を迎えられるようにできている。怖がる必要はない。

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2017年07月03日

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