三木直子のレビュー一覧

  • ネイティブアメリカンの植物学者が語る10代からの環境哲学

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    忙しなくSDGsと謳ってはいるメディアだが、本当に環境に適した哲学をもとに暮らすということのヒントになっている気がする。
    一度では理解しきれない内容な気もするが、それが哲学なのだろう。

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    2024年06月30日
  • 僕が肉を食べなくなったわけ

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    ネタバレ

     「人間が動物のことを--すべての動物のことを考えたらどうなるだろう? 僕たちは、食べ物を手に入れる方法を、自然界の扱い方を、動物園の動物に対する態度を変えられるだうろか?」という著者は、それらの現場に出て、実態をレポートする。今この瞬間にも絶滅している動物がいること、温暖化による地球環境破壊、生態系が破壊されていっていること、そしてそれらを解決するためには行動を変えなければらないこと(その中には肉食をやめることも含まれているが、もちろんそれだけではない)を論理的に明確にしていく。そしてそれは多分「正しい」。

     著者は屠殺、酪農、海、ハンティグ、ヴィーガンレストラン、動物園、ペット・・・・そ

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    2024年03月03日
  • 僕が肉を食べなくなったわけ

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    肉食と工場畜産の問題はもっと論じられてもいいと思うんだけどねえ。しかしこういう本、みっちり文字がつめこまれていて読めない学生様も少なくないだろうな。

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    2023年12月17日
  • マザーツリー―――森に隠された「知性」をめぐる冒険

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    「木の知性」
    これが暗喩ではないという事実に愕然とした

    人間がいかに断片的な科学だけで物事を考えてきたかってことがよくわかる。医学もそうだ…

    凄いわ、この本。

    帯の文章が良い
    「これは『どうすれば私たちが森を救えるか』という本ではない。『私たちが木々によって救われる可能性』についての本である」

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    2023年09月10日
  • マザーツリー―――森に隠された「知性」をめぐる冒険

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     この世にある全てのものはそれそのものだけで存在できず、さまざまなものと直接的、間接的に共に支え合って生きていると気付かされる内容だった。

     そして、人間が利益を求めるあまり、人の手を加えずとも保っていた自然のバランスを人の手によって破壊するという人間の醜さも感じた。
     自然から受ける恩恵は大きい、人間は自然から助けられているのでありそれを忘れてはいけないと思った。一人一人が自然を大切に思い、どんな小さなことで自然を守る行動していくことが我々、人間ができる自然に対する恩返しではないかとおもう。

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    2023年06月29日
  • マザーツリー―――森に隠された「知性」をめぐる冒険

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    うーーーん。なんか物凄い読みにくかった。とても面白い内容だし、森林生態系は本当に興味深いのだけれど、著者の自伝的な部分が多すぎて、しかもそこがあんまり面白くないというか。いやまぁ生い立ちがあるから語れることもあるんだろうけど。なんやろ?正直いらんやろって箇所多いし、そのエッセイ的な部分がとにかく読みづらい。文章の問題なんかな?知らんけど。

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    2023年05月04日
  • マザーツリー―――森に隠された「知性」をめぐる冒険

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    森の木同士に菌類を介したつながりがあるなどとは考えたこともなかった。
    どちらかというと競争関係にあると思っていたので新鮮な驚きだった。
    一方、街路樹が一定の期間で枯死していくということは聞いたことがあったので落葉を廃棄処分してしまう都会の樹木では養分が不足してしまうのだろうなと思っていたが、さらに大きな要素があったのだと思いました。
    今話題のイチョウの街路樹伐採問題は、本質的な議論ではないのかもしれません。

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    2023年04月22日
  • 食卓を変えた植物学者

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    アボカド、マンゴー、デーツ、タバコ、綿花、米、ホップ、レモンなど数百種に及ぶ果実・穀物・有用農産物を、世界中からアメリカに送り込み、新大陸の農業を変えたひとりの植物学者、デビッド・フェアチャイルドの生涯を追う。何十回も世界一周旅行をしたという22歳上の億万長者バーバー・ラスロップと船上で知り合ったデビッドは、彼とともに旅をしつつ、プラント・ハンターとしてめざましい活躍をすることになる。1890年代から1920年代にかけての世界を旅行することがどんな様子だったかも描かれていて、地球がまだまだ広く、そして危険も多かったんだなぁという思いに至る。

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    2021年07月24日
  • マザーツリー―――森に隠された「知性」をめぐる冒険

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    森林の木々は、地中の根から菌根菌を通じて栄養や情報のやり取りをしている。それは、日本人ならば八百万や縁のようなアニミズム的な観点から納得できる話であろう。その常識に科学が追いついてきた。

    森林生態学者である著者は、粘り強く森林内部の調査や実地での実証実験を繰り返すことで、「マザーツリー」と呼ばれる高齢大樹が自らの子孫や異種の草木、キノコや地衣類といった菌根菌を育てコントロールすることで、調和した森林空間を創造する実態を突き止めた。

    そして、歴史上多くの時間を森林で過ごしてきた人間も、このマザーツリーの影響を受けている。太古からご神木と崇め、水や収穫物を得てきた先祖たちは直感的にその重要性を

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    2025年09月13日
  • 不安神経症・パニック障害が昨日より少し良くなる本

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    不安神経症・パニック障害は、必死に戦うことをやめれば良くなっていくということが経験談を交えながら書かれていました。
    まさに今苦しんでいる当事者としては「それができたら苦労しないよ!」という気持ちが湧いてきてしまったのですが、書いてあることが最もだということも理解できました。
    人によっては読むのがつらくなってしまったりするかもしれませんが、「良くするためにはどうしたらいいのだろう?」という前向きな気持ちが湧いてきている方にはおすすめできる本かなと思います。

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    2025年05月26日
  • マザーツリー―――森に隠された「知性」をめぐる冒険

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    余りにも環境保全界隈に持て囃されているのと、余りにも分厚いボリュームでなかなか手が遠のいていた本。思った通り、重量級の本でした。

    利己/利他的な活動という生態学の中でもアツい課題に対して、それまでの常識に一石を投じてきた著者の奮闘記。

    科学的な内容は分かりやすく簡略化されて記されており、むしろ著者の自伝という色が強い。著者の人生は大ボリュームの本の中でも弛れる事がなく、常に波に晒されている。波が打ちよせる度に、科学者・家族・生活の様々な軸で迷う。

    この迷いには自分が人生を生きる上でも大切になることが多かった。確固たる価値観を自分の中に築く事ができれば、どのような選択をしても最後は受け入れ

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    2025年05月20日
  • ネコ学

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    世界を跨いだ慈善団体の代表者でもあった著者の、猫に対する著者の経験をまとめた一冊。
    前著「ネコ学入門」の10年ぶりとなる改訂版。
    内容的には、猫を最大限に幸福にするために、我々がどう行動すべきかといったところに主眼が置かれている。
    イラストや図は極めて少なく、ほとんど文字ベースでの展開となるため、とっつきづらく、決して万人受けするものではない。
    しかし、猫を学ぶためには有意義な内容と言える。
    猫のゴロゴロ音の周波数が人間が治療に用いるそれと同じなど、珍しい知見も得られた。

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    2024年12月08日
  • マザーツリー―――森に隠された「知性」をめぐる冒険

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    マザーツリーの秘密が明らかになった経緯を時系列順で追うとともに、著者自身の人生についても書かれており、1人の女性としての彼女の強さに勇気づけられる。

    植物には植物の生命ネットワークがあり、様々な面で適した生態系をその土地その土地で作り上げているのだという事実が、もっとたくさんの人に広がり、地球を人間が管理して支配するという思想から生まれる数々の暴挙がなくなればいいなと思う。
    自然は合理的にできている。それを壊しているのが人間なんだ。効率化、利益向上、これらが目指す人間の幸せとは何なのだろうと考えてしまう…。

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    2024年01月31日
  • 不安神経症・パニック障害が昨日より少し良くなる本

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    ひとこと訊ねるだけでどうにでもなることを聴けずに仕事に支障が出まくってるので読んだ。社交不安障害の気はあると思う。

    不安とは、恐れることを恐れること。不安神経症とは、恐れることへの恐れがさらなる恐れを生み、負のループに入って身動きが取れず身心が過度に疲弊している状態。対処方法は不安な気持ちになるのを恐れないこと、すなわち不安を回避しないことに少しずつ慣れていくこと。なんの変哲もない正攻法だけど、それが正解なのでしょう。不安を回避し続けてきて何も変わっていない私という事例がそれを示唆している。

    最近、朝の挨拶の重要性を感じる。そんなもんしなくても一緒だろとずっと思っていたが、別に挨拶じゃなく

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    2021年07月12日