三木直子のレビュー一覧
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ネタバレ「人間が動物のことを--すべての動物のことを考えたらどうなるだろう? 僕たちは、食べ物を手に入れる方法を、自然界の扱い方を、動物園の動物に対する態度を変えられるだうろか?」という著者は、それらの現場に出て、実態をレポートする。今この瞬間にも絶滅している動物がいること、温暖化による地球環境破壊、生態系が破壊されていっていること、そしてそれらを解決するためには行動を変えなければらないこと(その中には肉食をやめることも含まれているが、もちろんそれだけではない)を論理的に明確にしていく。そしてそれは多分「正しい」。
著者は屠殺、酪農、海、ハンティグ、ヴィーガンレストラン、動物園、ペット・・・・そ -
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アボカド、マンゴー、デーツ、タバコ、綿花、米、ホップ、レモンなど数百種に及ぶ果実・穀物・有用農産物を、世界中からアメリカに送り込み、新大陸の農業を変えたひとりの植物学者、デビッド・フェアチャイルドの生涯を追う。何十回も世界一周旅行をしたという22歳上の億万長者バーバー・ラスロップと船上で知り合ったデビッドは、彼とともに旅をしつつ、プラント・ハンターとしてめざましい活躍をすることになる。1890年代から1920年代にかけての世界を旅行することがどんな様子だったかも描かれていて、地球がまだまだ広く、そして危険も多かったんだなぁという思いに至る。
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森林の木々は、地中の根から菌根菌を通じて栄養や情報のやり取りをしている。それは、日本人ならば八百万や縁のようなアニミズム的な観点から納得できる話であろう。その常識に科学が追いついてきた。
森林生態学者である著者は、粘り強く森林内部の調査や実地での実証実験を繰り返すことで、「マザーツリー」と呼ばれる高齢大樹が自らの子孫や異種の草木、キノコや地衣類といった菌根菌を育てコントロールすることで、調和した森林空間を創造する実態を突き止めた。
そして、歴史上多くの時間を森林で過ごしてきた人間も、このマザーツリーの影響を受けている。太古からご神木と崇め、水や収穫物を得てきた先祖たちは直感的にその重要性を -
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余りにも環境保全界隈に持て囃されているのと、余りにも分厚いボリュームでなかなか手が遠のいていた本。思った通り、重量級の本でした。
利己/利他的な活動という生態学の中でもアツい課題に対して、それまでの常識に一石を投じてきた著者の奮闘記。
科学的な内容は分かりやすく簡略化されて記されており、むしろ著者の自伝という色が強い。著者の人生は大ボリュームの本の中でも弛れる事がなく、常に波に晒されている。波が打ちよせる度に、科学者・家族・生活の様々な軸で迷う。
この迷いには自分が人生を生きる上でも大切になることが多かった。確固たる価値観を自分の中に築く事ができれば、どのような選択をしても最後は受け入れ -
Posted by ブクログ
ひとこと訊ねるだけでどうにでもなることを聴けずに仕事に支障が出まくってるので読んだ。社交不安障害の気はあると思う。
不安とは、恐れることを恐れること。不安神経症とは、恐れることへの恐れがさらなる恐れを生み、負のループに入って身動きが取れず身心が過度に疲弊している状態。対処方法は不安な気持ちになるのを恐れないこと、すなわち不安を回避しないことに少しずつ慣れていくこと。なんの変哲もない正攻法だけど、それが正解なのでしょう。不安を回避し続けてきて何も変わっていない私という事例がそれを示唆している。
最近、朝の挨拶の重要性を感じる。そんなもんしなくても一緒だろとずっと思っていたが、別に挨拶じゃなく