植草甚一のレビュー一覧
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先週は出張で、今週は当直が2晩もあったものだから、今日は朝から休息日に当てることに決めて、だらだらとだらだらを楽しんでいる。こんなときには未読の本でも紐解いてみようと見ようと思うが、結局面倒くさくて眺めるだけでおわってしまった。
しかしストレス溜まっているナ。何もしないことが出来なくなっている。なにかをしていないと落ち着かなくなっている。Type A personalityの典型的うつ病邁進パターンだ。かといってやる気もあまり無いものだから簡単なネットなどしかできない。今週のようなスケジュールだと、週末金曜日になると胸が痛くなってくる。
ペースをもっともっと緩める必要があるナ。というか今の -
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#昌文社 #植草甚一 ぼくの読書法
ポップカルチャーを中心とした読書遍歴エッセイ。突出感が半端ない
毎月500冊の本を、古本屋を歩きまわり 手にとってから 買っている。雑然とした本売場で 無名の良書を見つけるのは難しいと思うが、本表紙と作家の面構えで選んでいるらしい
思いついたまま展開される文体は、ポップカルチャーの自由さや明るさがある。他人の書評にページをさくことなく自分の所見だけを書く。清々しい個人主義という感じ
*ルトワック「クーデター入門」
*コスモポリタン誌 アーネストハーヴェマン「汚染空気」
*トマスロジャーズ 「幸せを求めて」
は 読んでみたいが、ネットを使わずに出会うの -
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#昌文社 #植草甚一 自伝
日本橋小網町で過ごした幼少期の記録。流行を常に探し続けている感じ
「最初は商人の息子という題にしよう」
「こうしてぼくは嘘つきになった」
「こうしてぼくは与太者にされた」
「こんどいいものを見せるよとニューヨークで約束したんだ」
「それでも自分が見つかった」など
章タイトルが秀逸
洋書の古本や散歩の話が多く出てくるのは 想像できるが、関東大震災や姉のことを語るのは 新鮮。MJBコーヒーと ブドウ餅は 今もあるのか?
「下町育ちの人間が社会情勢に影響されて暗い気持ちになっていく〜関東大震災の影響を受けて〜こづかいがない。だからケチ臭い人間になっていく」
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あまりに自分の知らないことの連続で、最初から最後まで圧倒されてしまった。
だいぶ前に書かれた作品だけれど、内容は現代にも通ずるものばかりで驚いた。
麻薬、人種差別、格差社会、LGBTQ...等々。
難しいけれどおもしろい。
小説から話題を引いてくるものもあれば、雑誌からということも多くて、いかに今の現状を言葉にして発するか、ということに力を入れていて、1940〜60年にかけて、海外メディアが日本よりもだいぶ先を歩んでいる気がした。
まだまだ知らないことが多すぎて途方に暮れてしまう。
植草さんは“雑学”なんて言ってしまっているけれど、あって困るものなんてないのだなぁと反省と、これから先どうし -
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ネタバレ欧米文学評論家、植草甚一さんによる海外ミステリー書評集。文庫版にして600ページ近い圧倒的なボリュームに加え、巻末には作者名・作品名が併記された索引もついてます。
調べてみたら、この本のオリジナルは1972年出版だったようで、つまりこの本で紹介されている海外文学も必然的にそれより少し前の時代、1950年から1960年代の作品ということになるわけです。
この本で紹介されている作品は、当時はほとんどが翻訳されていなかったようですが、今はだいぶ翻訳が出ているようです。この本を参考に買ってみた文庫サイズのミステリーもいくつかあります。
なにぶんにも読みごたえのありすぎるブックガイドなので、一気に -
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49歳になってから初めてモダンジャズを好きになってのめり込んだっていうのが先ず驚きだし、とってもいいことだなって思った。
いくつになっても新しい趣味にのめり込んでも良いんだって感じです。
それでまた、そののめり込み方が半端じゃない。半年の間に600時間もレコードを聴いたっていうんだから半端じゃない。
そこまでさせてしまうようなモダンジャズの魅力とは?或いは楽しみ方とは?をとてつもない愛でもって語りかけてくれるので絶対に読んだ人はモダンジャズが聴きたくなる。
僕も更にモダンジャズが好きになったし、以前より、その深みが耳で感じとれるようになったと思う。 -
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J・J植草甚一のエッセイ、特にこのスクラップブックシリーズは凄く好きで読んでいるとワクワクして、古本屋巡りして古本ハンティングしたり、jazzを聴きに行ったり、映画を観たり、その感想や詳細を記録したスクラップブックを作ったり、そんな非生産的なことに没頭したくなるのだけど、それはJ・J自身がそんな非生産的文化的生活をめちゃくちゃ楽しんでいるから。
彼の人生というか生活それ自体が趣味を集めたスクラップブック的で、そんな彼のエッセイを集めたこの本も、そんな楽しみに満ちていて、金が無くても自分の心持ち次第でいくらでも楽しめるんだぜ、人生は。ってのを教えてくれている気がする。
さてさて、この本、片手 -
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[ 内容 ]
[ 目次 ]
1 植草甚一自伝(最初は商人の息子という題にしよう;小網町の電信柱に大坂甚兵衛はも料理とかいてあった;こうしてぼくは嘘つきになった;下町の不良少女と小学校のきれいな先生;こうしてぼくは与太者にされた ほか)
2 それでも自分が見つかった
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
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ちくま文庫 植草甚一 「 いつも夢中になったり飽きてしまったり 」
洋書、ジャズ、映画のコラム。コラムは 短く編集されいる?読みやすいかもしれないが、雑然さが魅力の一つなだけに残念
洋書と映画についての著者のアプローチ方法は 宝探しに近い。広告にまみれた一般市場では見えないアングラな世界で、無名の良品を探しているように読める。ジャズについては、最初から一流に接している
「英語は全部平仮名みたいなもん〜意味が通じればいい〜それを繰り返しやっていると読むのが速くなる」
「見当つかないけど面白そうな安い本は、買ってしまっておくのがいい」は、本棚のスペースを考えると共感しにくいが、 -
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ちくま文庫 植草甚一 雨降りだからミステリーでも勉強しよう
海外の新人ミステリー作家の書評。採点厳しめ。著者の書評ポイントは、作品の滑りだしの文章、結末に至るプロット、人物描写など
書評より面白かったテーマ
*イアンフレミングの「想像力だけでスリラーを書くのは無理であり、体験が必要」という話
*シムノンの「小説を書くには、登場人物と同じように生きなければならない」という話
*400冊以上のミステリーを書いたジョンクリーシーの小説を書くためのアドバイス
イアンフレミング
「尊敬されるために書くのか、金をもうけるために書くのか、けじめをはっきりさせておかなければならない。ぼくは遊びた