植草甚一のレビュー一覧

  • 昭和ジャズ論集成

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    ネタバレ

     「コミックソングがJ-POPを作った 軽薄の音楽史 (矢野利裕著)」からの流れ読みだ。
     著者6人のオムニバス形式、その名の通りの昭和ジャズ論、全員が人種差別を背景としたジャズがスウィング、ビバップ、モード、フリーと変化してきた同時代人として、ジャズを語ってきた方々だ。ネットで情報が容易に入ってこない時代、レコードの解説など数少ない情報源で一生懸命に情報を取る時代だ。
     当時のジャズの扱い方がわかる一冊だ。

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    2022年05月03日
  • いい映画を見に行こう (植草甚一スクラップ・ブック1)

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    自分の好き・嫌いではなく、その映画のどんなところがいいのか、ということを文章化して、読む人を「その映画が見てみたい」という気持ちにさせるのは、なかなか難しいことだと思うのだが、植草甚一はいとも自然体でそれを成し遂げている。

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    2021年08月21日
  • ぼくは散歩と雑学がすき

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    「ぼくのおじさん」ことJ・J氏のデビュー作、になるのかな。好奇心旺盛かつ軽妙な語り口はこの頃からすでに確立されていたようで、当時としては新鮮だっただろうなぁと思う。
    話題もあっちこっちの海外事情を飛び回り、ファッショナブルなものからきな臭いもの、はたまたゴシップのようなものまで興味の赴くままといったところ。あまりまとまりがなくやや散漫な印象も受けるが、それは先駆者だからこそ、ともいえるだろう。

    サブカルチャーや時事ネタを多く話題にしているだけに、作中で挙げられている固有名詞があまりわからないままに読んだ。しかし、おそらく当時のこの本の読者たちもわからないままに読んでいただろうと思う。
    それで

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    2015年09月06日
  • ぼくの読書法(植草甚一スクラップ・ブック6)

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    いやー植草先生は本当に良い文章を書かれます。他人がどう本を読もうが勝手にすればいいと世にあまねく読み方指南本に真っ向から喧嘩を挑みたいワタクシでございます。
    ですから、「読書法」などという名前のつく本はこの16ビットの脳みそからファミコン時代ドラクエのセーブデータ並に一瞬で忘れ去ってしまうのですが植草先生が書かれているという理由だけで購入してしまいました。
    しかし、さすが植草先生でございます。まず「ぼくの読書法」と言って威丈高に「こうすれば良い」なんてことは申しません。あくまで「自分はこうしている」と訥々と述べているだけでございます。というかこの「ぼくの読書法」というタイトルは間違っているので

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    2013年04月20日
  • モダン・ジャズのたのしみ(植草甚一スクラップ・ブック12)

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    解説にジャズの入門書としてはこれ以上のものはないと書かれていたが、人名や曲の名前などの予備知識がないと理解できない部分が多く入門書として最適だとは言い難いと感じた。また、雑誌に掲載されたエッセイをまとめたものらしく書き方がである調だったりですます調だったりと統一されていない点とですます調は読みづらいという点が気になった。しかし、ジャズが聴きたくなる本である。分からない部分が多く完全に聞き手になってしまってたが、それでも楽しく読めるのはジャズという音楽の魅力と筆者の人柄のおかげだろうか。もう少し勉強し今度は語り合うような気持ちで再読したい。

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    2015年05月12日
  • ぼくの東京案内(植草甚一スクラップ・ブック19)

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    [ 内容 ]


    [ 目次 ]
    1 いまの東京(経堂から新宿への繁華街を歩くとき;あるショッピング・センターで;新宿・ジャズ・若者 ほか)
    2 むかしの東京(ぼくはもう昔の東京を思い出すことはやめる;まず簡単に自己紹介をしておきますと…;思い出す新しがり屋のぜいたく ほか)
    3 ぼくの親しい友人たち(ぼくの交遊録;池波正太郎の二冊の本;池田満寿夫とぼく;五木寛之のよくスイングする文章)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足

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    2010年06月13日
  • J・Jおじさんの千夜一夜物語(植草甚一スクラップ・ブック7)

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    [ 内容 ]


    [ 目次 ]
    1 それはどこにあるか?(ある復讐と挫折のものがたり;現実社会からはみだした三人の青年;ニセ札犯人にメダルをやるのかい ほか)
    2 ジョン・レノンの残酷物語(ニカ男爵夫人と黒人ミュージシャンたち;ホテルの主人と黒人バー・テンとの話;めくらのトランペッターを主人公にした「一滴の忍耐」というジャズ小説の話 ほか)
    3 サディズムの話をしているカウンターの三人組(ベル・エポックのフランス少女;ソフィアとゾルタンの話からの借りもののブルース;ヘンネスキンとロロブリティンコの一夜 ほか)

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    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆

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    2010年06月13日