植草甚一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
筆者のジャズに対しての愛というか喜び、うれしさ、楽しさがひしひしと伝わってくる一冊です。独特の語り口調の文体がいいですね。
私自身、最近ジャズを聴き始めるようになって、やはりどこからどう攻めたらいいのかと悩みつつ、参考になりそうなジャズ本はないかと思い、この本を手に取ったわけですが、私には十分参考になりました。
他のジャズ本は、筆者の選定したアーティストやレコード、曲がページ毎に並べてあって解説が載ってたりするわけですが、初心者である身には読みづらくって仕方ない。それに比べ、この本は筆者の趣味ももちろん、歴史的な流れも織り交ぜながら解説してあり、途中で出てくる曲名を時々メモしながら読んでいまし -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
[ 目次 ]
1 ニューヨークは恋人(アメリカの便所にまた入りたい;「いいなあ」「面白いなあ」と独りごとばかり言っている;東京へ帰ってニューヨークを思い出してみた ほか)
2 ニューヨーク知ったかぶり(オフ・オフ・ブロードウェイ知ったかぶり;ゲルバーの「アップル」は天晴れなもんさ;オフ・オフ・ブロードウェイの若い劇作家レナード・メルフィには感心した ほか)3 ニューヨークは不思議な都会(ニューヨークは不思議な都会;こんなコール・ガールがニューヨークにいた;ニューヨークでも郵便が遅れてるよ ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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Posted by ブクログ
もう没後30年なのですね、1979年12月2日に71歳で亡くなった映画・ジャズ評論家、旺盛な欧米文学の紹介者、エッセイスト。
おそらくこの30年間、いつだって信奉者たちによって片時も忘れ去られていなかった植草甚一。
私も中2のとき出会って以来、忘れたことなど一度もなく、常に傍らにいて、どうだい最近の映画は? 何か面白いものがあれば教えてくれないか。ところで、伝授したコラージュは続けているかい? などと、いつも話しかけてくれます。
本当に、9月7日に『ぼくは散歩と雑学がすき』の感想で書いたように、晶文社版の『植草甚一スクラップ・ブック』全41冊は私の大切な大切な玩具箱です。
別段この本は