杉田比呂美のレビュー一覧
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ネタバレ葉崎FMに届く人気のコーナー、「みんなの不幸」。このコーナーに届くお便りの中でも、ラジオネーム「ココロちゃんのぺんぺん草」こと17歳の高校生からのお便りがメイン。
バイト先で出会ったココロちゃんの不幸っぷりが語られるのだった。
ココロちゃん不幸すぎて面白い!笑
書き下ろしでは、ついに葉崎FMの収録スタジオにココロちゃんが!!笑
次から次へと事件が発生していく感じが著者っぽいなあ、この感じが好きなんだよなあ、と実感。
葉村シリーズの葉村のツイてなさがココロちゃんに全振りした感じ?
不幸だな〜かわいそう…と思いつつ次はどんな不幸が起きるんだろうか…とわくわくしてしまう。そんな一冊でした。
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Posted by ブクログ
「進化論」「ビークル号航海記」で有名なダーウィン。ダーウィンの世界一周を後押ししてくれたウェジウッドおじさんにドーバー海峡の白亜の崖は、サンゴを食べたブダイの石灰のふんが海底に溜まってできたものだという説を披露したところ、おじさんが牧草地はミミズのふんでできたんじゃないかと言い出した。それをきっかけにダーウィンは40年にも渡るミミズの研究を始めたのだ。牧草地に石灰を蒔いて、その上にミミズのふんが積み重なっていくのを観察した。ミミズのふんの1年分を集めましょうなんていう御婦人の協力者も登場。その結果、1年間に6mm前後の土が積み重なっていくことが分かった。他にも、ミミズには砂嚢というのがあって、
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神奈川県の僻地・葉崎のローカルラジオ局「FM葉崎」。
ラジオ番組の中の人気コーナー「みんなのふこう」に「ココロちゃんのペンペン草」というラジオネームの女子高生からメールが届く。
バイト先のお弁当屋さんにいる「ココロちゃん」は、17歳とは思えないほどの不幸をしょっているのです・・・。
ココロちゃんは不幸体質というか、危険を察知する能力が著しく劣っているせいで、危ないことに巻き込まれまくり。大麻草の栽培の手伝いをさせられていたあたりはけっこうありそうかもと思ったけど、保険金殺人のターゲットにされたり、途中からはめちゃくちゃ。
ペンペン草ちゃんからのメールを紹介したあと、ニュースを紹介すると必ずコ -
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葉埼市でおなじみの葉埼FMの人気コーナー「みんなの不幸」に届いた一通のメールをもとに繰り広げられる青春(?)コージーミステリー。
17歳のリスナー〈ココロちゃんのぺんぺん草〉ちゃんは、バイト先で予想不能なことばかりをしでかすココロちゃんのことが気になって仕方がない。
ココロちゃんの近況を綴って「みんなの不幸」にメールを送っているのですが、ほんとにひっくり返るようなことばかりで、リスナーの反響がすごくて、毎回何らかの事件にかかわっているのですけど、そのかかわり方が半端ないのです。
吹き出しそうになるのをこらえながら、思わず一気読みしてしまいました。
葉埼市、個性強すぎます。
駒持警部補や角田 -
Posted by ブクログ
葉埼市内にある三つの高校のうちの一つである葉埼山高校に通う三人娘。
不運なお嬢様テンコ、ヤンキー娘のユーリ、歩く平均値ことミサキ。
この個性にあふれた三人が、毎回奇天烈な事件に巻き込まれる痛快コメディ(?)のような青春ミステリ。
不運すぎるくらい不運続きのテンコと、毒舌極まりないユーリの掛け合いが面白おかしく、ハチャメチャだけど、二人の良さにしっかりと気づいているミサキは、ほんとうにいい友達を持ったよね。
出会いから卒業まで、春夏秋冬と思い起こせばあっという間の三年間。
三人で行った卒業旅行には、最後にじんとくるものがあって良かった。
この奇妙で熱い三人の友情が一生続きそうで、ちょっと -
Posted by ブクログ
始まりは、どう考えてもユーモア青春小説。葉崎市の女高生凸凹トリオならぬプラス・マイナス・ゼロ3人組が、不運にも下校時に死体を発見してしまう。ところがしばらくして、発見者のテンコがその死体の「幽霊」につきまとわれてしまう。
テンコは金持ちお嬢様にして容姿端麗成績優秀性格良好なのに、不運にも「不運」を引き寄せる体質がある。しかも、べらぼうに。もう1人のユーリは超貧乏暴力優先の不良体質。ミサキは家庭容姿成績体力全てにおいて平均点の謂わば「ゼロ」の位置。その3人が何故か山の上のこじんまりとした「特別な」高校で仲良くなって、テンコの持ってくる様々な不運ミステリーを解決してゆくという、連作短編集である。