北川歩実のレビュー一覧

  • 金のゆりかご

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    ネタバレ

    レビューの評価がそれほど高くなかったので、あまり期待しないで読んだが、面白かった!
    前半はやや冗長な感じだったが、400ページ頃から二転三転…。頭の中「えっ!えっ!」。どんでん返し好きにはハマる小説だと思う。
    ミステリーではあるが、人間の尊厳、優生思想等について考えさせられる。
    それにしても守くんは本当に被害者で可哀想。

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    2025年09月21日
  • 金のゆりかご

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    10年以上前に読んで衝撃を受けた本作を再読。高校生のときと子どもを持つ立場になってからだと、心が揺れる場面も変わったと思う。
    命の重さについて考えさせられるとともに、ミステリ性の高さに驚愕し、読み終わった後に呆然とした読後感は今もそのまま。自分の中にある、健常者の方が生き残るべきだ、という無意識に気づいてしまったときは少しショックだった。
    先が気になりすぎて、禁断の「少し先の文章を薄目で見てから先に進む」を何度もやってしまった。登場人物の多さと関係の複雑さはあるが、入り組んだ伏線が最後にするすると解けていく快感は、やはり今まで読んだ小説の中で突出していると思う。映画化してほしいけど、ここまで複

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    2023年10月27日
  • 金のゆりかご

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    面白かったヽ(*^ω^*)ノ

    ラストで二転三転する真実には驚かされっぱなし!

    今後が気になる人物もちらほらいるが…

    テーマもオチも好みだったので良かった(*´ㅈ`*)♡

    ただ、主人公の役立たずっぷり半端ない(;^ω^)
    まあ、ストーリーの邪魔せず、読者に展開を教える役だと思えば、あれくらいでいいのかなとは思える。

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    2014年05月11日
  • 硝子のドレス

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    ネタバレ

    壮絶なダイエットの話。
    自分もダイエットしたが、ここまでしないといけないのかと思うと絶対無理。
    後半、サスペンスになるが、そこまでに行く設定に無理がありすぎる。
    文章がうまく、飽きさせない。

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    2011年02月03日
  • 透明な一日

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    大学生を主人公にしたせいか珍しく爽やかな後味。記憶障害が上べりだけの設定で終わっていないのはさすが。

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    2009年10月04日
  • 金のゆりかご

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     天才能を作ることを目的とした、幼児への早期教育を行うセンターをめぐる物語。

     しっかりと重量感のある面白い作品。どんでん返し、どんでん返し、最後にまたどんでん返しで、しかもそれらに全く無理がない。普通に考えたらそう思い当たるだろう、という流れで、どんどんとどんでん返しがなされていくのがすごい。一体こんな話、どこから考え始めるのだろうか。
     いくつもの複雑などんでん返しの繰り返しが、二件の殺人と守の母親梨佳の逃走劇などと絡み合い、複雑でいてしかし無理のない見事な作品になっている。

     そして、幼児早期教育も普通にこの世にあるんじゃないかというくらいの信憑性ぶりで、センター見学の場面で繰り広げ

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    2016年02月08日
  • 金のゆりかご

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    とある幼児教育センターが発明した
    脳科学装置「金のゆりかご」で、
    本当に天才児は創られるのか⁉️
    その真相を追う人々が、
    なぜ謎の死を遂げるのか❓❓
    狂気渦巻くサイエンス ミステリー。

    ちょっと長めのお話には、
    早期幼児教育の弊害、命の優劣、医学のタブー、などなど。
    問題が目一杯 盛り込まれており。
    正直、結末がどんな方向へ向かうのか、
    途中で迷いそうにもなりますが・・・

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    2015年10月31日
  • 金のゆりかご

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    最初は長々しい説明が多く少し退屈したが後半に一気に凄い勢いで引き込まれた!

    「なるほど、これが真相か」と納得した直後に「え、違うの!?」って言うのの繰り返しで途中で何が真実かわからなくなる(笑)

    野上の感性が1番自分の感覚に近く後の皆の頭脳には少し着いていけそうにない(笑)

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    2015年06月21日
  • 金のゆりかご

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    最後の最後まで真実が分からなかった作品!

    色々テーマはありますが、どんでん返しが好きな私には満足のいくストーリーでした。

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    2015年02月19日
  • 金のゆりかご

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    ネタバレ

    ミステリーっぽくないミステリー。

    早期教育が天才を生み出すことが出来るのか? 天才少年に情熱をかけた教育者の本心は何処にあるのか?

    科学的な知識を駆使した構成と、いくつもの転がされる展開に読者は完全に翻弄される。

    作者は高学歴の中年男性に違いないと思って検索してみたが、覆面作家と言うことで残念なことに確認できなかった。

    このような書き方をすると偏見とか差別と言われる可能性があるが、個人的には、男性は論理的な構成に強く、女性は心理描写に強いイメージがある。

    その判断が正しいかどうか、確認してみたかったのだが。

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    2014年11月16日
  • 金のゆりかご

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    北川歩実さん初読。
    後半は誰が黒幕なのか話が二転三転して、読み終わってすぐなのにストーリーがパっと説明できないぐらい複雑で面白かったです。
    ただだれもまっすぐないい人が出てこないというか、歪んだ人ばかりというか・・・登場人物で好きになれる人はいませんでした。
    読んでいても読み終わってもドロドロした感じがして、すっきり爽やかな気分になれる本ではないです^^;

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    2013年08月21日
  • 金のゆりかご

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    面白かった。終盤のどんでん返しというか、裏になったり表になったり、それが余りにも複雑で分かりにくいなあ、と思っていた所の真犯人は、全くの意外だった。野上と守の親子関係、秀人のその後など、気になることもあるが、細かな所まで、よくプロットが練られているな、という印象。

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    2013年05月13日
  • 硝子のドレス

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    なんとなく日常にあり得そうなリアルさがある。心理的な恐怖がジワジワ。
    怖いけど知りたい。やめどきがわからなくなる。

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    2013年05月12日
  • 金のゆりかご

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    旅行中に読んだ。面白かった。
    ●面白かった点
    近松博士の妄執。久々に科学者らしい人物描写だった。科学者たるものこうでなくては。
    ●気になった点
    積極的に謎解きをするひとがいないんで、爽快感はあまりないです。手なりに解明されるだけ。
    主人公ふらつきすぎ。素直な正確すぎてちょっとびっくり(小説らしいけど)。

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    2013年02月17日
  • 金のゆりかご

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    天才と凡人、命の価値は同じか。
    明かされる真相はそういったテーマと関連しており、ただ闇雲にどんでん返しを狙っているだけの小説とは違い面白かった。

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    2012年09月05日
  • 金のゆりかご

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    【野上雄貴:タクシー運転手】

    GCS幼児教育センターが開発した「金のゆりかご」で育てられ
    天才少年ともてはやされた。
    見捨てられたはずの野上に、センターからの入社要請。

    精神に異変を起こした子供たちが事件を起こす中、
    センターへの不審を持ちながら真相に迫る。

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    2012年02月22日
  • 硝子のドレス

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    北川歩実1996年の作品。第2作目。
    こんなにもレビューが賛否両論湧かれる人も珍しい。
    突然消えた恋人…を探して主人公が行き着いた先は、ダイエットコンテスト。
    熾烈な闘いの敵は自分自身。コンプレックスと戦う女の狂気と願望渦巻く世界。
    美味しいもの食べたいよね。ガマンしたらそりゃ苦しいよね。
    でも太りたくないから多少の運動はしてます。自分。
    この人の本は、信じたらいけない!絶対ひっくり返されるのわかってるから!!
    自分的には「ミスリードの達人」=ミスリーダーと勝手に思ってる。
    これだけボリューミーに細かく、大胆に導かれたら予想なんて、いや予想することができなくなるよ!まぁひっくり返されるのもわか

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    2012年01月14日
  • 硝子のドレス

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    恋人実咲が同級生千夏からの電話をきっかけに失踪した菅見。
    そして、一方で激太りから合宿型のダイエットに参加する千夏。

    実咲を探す中で、千夏と再開。
    そして、ダイエット企画の主催会社の闇の面が見え隠れする・・・

    美とダイエットは女性が永遠に追い求めるもの。
    本書では、男性が追い求めるから女性も追い求めざるを得ないとし、
    そのことが、犯人を狂気に走らせた。

    犯人の動機としてはやや異常とも思えるもので、
    そこまでの行動に走らせるのか?と思わざるを得ないが、
    展開の早さ、謎の広がり等、サスペンス小説としてのレベルは高い。
    2人称の視点で進む物語も、内容に厚みを持たせていると思う。


    男性として

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    2011年10月23日
  • 虚ろな感覚

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    この短編作品ほど、覆面作家・北川歩実を体現した作品は無いのではないか?

    タイトル「虚ろな感覚」。

    彼(あるいは彼女)の作品は人の感覚そのものを虚ろに変える。

    長編のどんでん返しに次ぐどんでん返しの果てに顕れる不確定な感覚。

    短編でも劣る事なく、我々を陥れる。


    我らの感覚を虚ろに変える氏への入門書。


    あなたはそこにいますか・・・・・・

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    2010年06月15日
  • 虚ろな感覚

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    救われない小説。人間の内面的な感情を包み隠さず描く―、むしろ誇張して描く、作者さんらしい作品のひとつ。

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    2010年05月13日