北川歩実のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
随分評価のわかれる作家さんですが、
私はこれで2冊目ですがけっこう面白く読みました。
ダイエットコンテストを絡めた真理サスペンスなのかな?
最初からどんどん謎が投げられてくるので、
それに引き込まれてぐいぐい読み進められます。
構成もよく出来てるし、あれだけ謎だらけでも
ちゃんと最後は上手くまとめてあるので、
話の流れとして納得できないって事はありません。
が、登場人物が極端すぎるのか、
異常をきたしてる故なのか、
なんか彼らの心理や言動がいまいち理解不能。
特に出てくる男性陣の行動や心理は違和感ありまくりです。
言動全てがうそ臭いって感じでしょうか(笑)
ここがもう少し「そりゃそうだよ -
Posted by ブクログ
ネタバレ探偵「嶺原克哉」が関わった6つの事件からなる連作短編集。それぞれの短編が,非常に淡々とした文章で書かれている上に,地味な印象の事件が多い。「嶺原克哉」のキャラクターも非常に地味。創元推理文庫らしい作品だ。
連作短編といっても,シリーズを通した仕掛けがあるわけではない。同じ探偵が登場しているだけである。この探偵が,まるで個性がない。では,面白くないかというと,これが案外面白い。面白いと感じた理由は,個々の短編に無駄がほとんどないからだろう。テンポよく話が進む。多重どんでん返しが魅力とあるが,犯人やトリックに意外性があるというより,意外なオチが用意されているショートショートのようなイメージだっ -
Posted by ブクログ
夜の公園で恋人・実咲との時間を過ごした菅見は、帰りに包丁を持った骨と皮だけの細い女に襲われる。五十嵐武人という男が止めに入ってどうにか事なきを得たが、女は精神を病んでいるようだった。そんなことがあった後、実咲の前で光山千夏という女から菅見へのメッセージが留守電に入る。まるで恋人に連絡するかのような話しぶりに実咲は憤慨し、そして気分を害したかように予定をキャンセルする。そして自分と別れて歩き出す実咲を尾行した菅見はそこで、彼女の思いがけない姿を目撃する。
ダイエットに苦しむ女性の心理や、見かけが愛されているのか中身が愛されているのか悩む女心を描いたという点では興味深いけれど、ミステリーとして