【感想・ネタバレ】虚ろな感覚のレビュー

あらすじ

「飯田さん──いらっしゃいませんか? 警察のものなんですけど」相手が『飯田さん』と呼びかけたことに、志穂はぎくりとした。チェーンを掛けたままドアを開くと、相手の女は一枚の紙をドアの隙間から差し入れてきた。『中に誰かいますか? イエスならウインクを』何かあったのかと訝る志穂に、女は『殺人事件の容疑者が、この建物に逃げ込んだんです』と告げる。慌ててチェーンを外しドアを開けた志穂に、女は──。二人の女のスリリングな心理闘争を描く充実の傑作「幻の男」など、サスペンスの名手が贈る七つの巧緻な逆転劇。記憶は、感覚は、秘かにあなたを裏切るかもしれない。

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Posted by ブクログ

この短編作品ほど、覆面作家・北川歩実を体現した作品は無いのではないか?

タイトル「虚ろな感覚」。

彼(あるいは彼女)の作品は人の感覚そのものを虚ろに変える。

長編のどんでん返しに次ぐどんでん返しの果てに顕れる不確定な感覚。

短編でも劣る事なく、我々を陥れる。


我らの感覚を虚ろに変える氏への入門書。


あなたはそこにいますか・・・・・・

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2010年06月15日

Posted by ブクログ

救われない小説。人間の内面的な感情を包み隠さず描く―、むしろ誇張して描く、作者さんらしい作品のひとつ。

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2010年05月13日

Posted by ブクログ

自分の読解力では何が何だか分からないお話もありました。
「幻の男」がどんでん返しの連続でクラクラして…好きでした。

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2012年08月01日

Posted by ブクログ

ミステリ短編集
基本的に登場人物の誰かが病的でどんでん返しがあって
どちらかというと後味が悪めのストーリーが多いという感覚。
タイトルにもある通り、登場人物の”感覚”と読者の”感覚”どちらもが
虚実が混じったような状態に置かれるストーリーである。

読んで行くうちにラストが想像されるような話では奇妙な怖さも感じる
世にも奇妙な物語的かもしれない

面白いのだが、あまり好きなタイプのミステリーではない
好き嫌い分かれるかもしれない

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2009年12月10日

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