チャールズ・ディケンズのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ディケンズの「クリスマス・ブックス」と言われる作品は5作品なるのだけど、そのうち最初の2作品「クリスマス・キャロル」と「鐘の音」が収録されてます。
「クリスマス・キャロル」は違う訳で既に読んでいたし、映画も何種類も観たほど好きな作品。
ディケンズはよく朗読をやっていたということで、ここでは落語口調で訳されてる…のが面白いな。と思ったのだけど、まぁ途中からそんな工夫は特に効を奏してもいないかも…という感じで普通に読んだ。
で、目当ては「鐘の音」のほうだったのでした。
これ、クリスマスでなくて大晦日の話だった。
主人公は人がいいけど、いろいろ社会的事情で未来に希望を抱けなくなったおっさんで、教会の鐘の精の導きで、このままだとどんどんと不幸になっていく未来の娘の姿を見せてもらう…。
というプロットは「クリスマス・キャロル」によく似た話。
映画「素晴らしき哉、人生」にも似てますね。
「クリスマス・キャロル」の焼き直し感がある上に、前作以上の面白さがない。のが残念。
登場人物もあまり魅力がないし、暗いばかりで楽しくなる場面描写もない。
当時の社会批判の色が高めなので、いま読んで普遍的に伝わるものがあるわけでもない。
面白い…というか映像化して観てみたいと思った場面が一つだけあった。
なんか鐘の音がなってる間だけ、鐘の中から無数の様々な鐘の精が出てきて、音がなると次々に死んでいく…という場面。
ディケンズはファンタジックの場面の描写がけっこう丁寧で、この人はほんとにこういうものが見えてしまう人だったんじゃないだろうか?なんて思ってしまう。