伊達洋駆のレビュー一覧
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サブタイトルが「組織を強くする冒険人材の育て方」である通り、あえて、異文化に飛び込むことで、「人材」を育てるための指南書。
正直なところ「なんでそんなことをあえてするの?」と思う自分は、3〜5年で異動したり転勤したりと仕事環境が変わるので、自然と「越境学習」する環境で育ったんだな、と思いながら読んだ。
特に気になったところを3つ述べてみる。
1つ目。P76付近の「述語主義」。本文から引用すると「述語主義とは、日常的にいつも同じ文脈で暮らしてる人が、だんだん守護を省略するようになること」とある。
越境して最初に感じる違和感はこれだなと思う。確かに、ずっとそこにいる人は主語を省略しても文脈から -
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ネタバレ近くの異業種、離れた同業種での学びを実践しているが、この本の以下の点に納得。
越境=個人にとってのホームとアウェイの間の境界を越えること
アウェイ=見知らぬ人ばかりの、普段の言葉が通じない慣れない場で、ちょっとした違和感や居心地の悪さを味わう。
上下関係のなさ×異質性×抽象性。自分が何ができるかを見つめ直す機会になる。やりたいことにも気づく。
越境学習=ホームとアウェイを行き来することによる学び
アウェイで、違和感や葛藤を抱えながらも、なんとかやろうとする中で、新たな自分に気づき、力の発揮方法を学ぶ。
ホームに戻って今までと違う見方をする自分に気づき、ホームに違和感を感じる(二度目の葛藤大) -
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昨今、ビジネス界で大流行りの「心理的安全性」に関する入門書です。
仕事がら興味があり、学びのために読みましたがかなりの良書でした。お値段以上、期待以上。
簡単に要約します。
まず心理的安全性の重要性について解説されています。
心理的安全性の定義は「対人関係のリスクをとっても安全であると思えること」だそうです。働きやすい職場には無くてはならないことですね。
心理的安全性という概念が注目されるたのは、グーグルが社内で実施した「プロジェクトアリストテレス」という調査プロジェクトの結果が発表されたからです。効果的な職場の条件として心理的安全性が極めて重要であることが明らかになりました。
その後に -
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前半はエンゲストローム、ヴィゴツキーといった学習理論から越境学習の系譜を紐解き、後半に向かうにつれ、越境学習がもたらす個人的体験と組織との関わりが事例を交えて紹介される。人事や働く人の現場をよくわかる人が書いたかなり入門的ではあるが網羅的で実践的にまとめられた良書だった。
後半で特にページが割かれていた越境学習者のカスタマージャーニー的なプロセスの記述は興味深く、自らの社会人大学院通じた越境学習体験と深く重なり納得感があった。確かに私も二度死んだ。ただただ分かりやすい。概念浸透の段階で、難解な学習理論の書籍が多い中で、この分かりやすさは社会の宝だ。
これから制度の導入もそうだが越境学習者へ -
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採用の責任者必読。
タイトルが「オンライン採用」なので、コロナ禍の今にしか通用しない内容なのかと思って当初手に取るのを敬遠していましたが、その偏見を大きく覆す良書。もっと早く読めばよかったです。
この本を読むと、コロナ禍はきっかけに過ぎず、企業は長らく採用に課題を抱えていたということを思い出させてくれます。これまでのやり方が通用しなくなった今を機に、これまでの採用を見直しませんかという筆者の裏の試みを感じるとともに、ただ変化を促すだけでなく、学術的な裏付けのある具体的な指南が豊富です。
この手の本は、採用担当者だけが熱心に読みがちですが、本質的なことが多く書かれているので、担当者だけでなく、採 -
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特に中小企業を対象にしたわけではなく、かといってネット対策やインターンなどの特定の手段に偏るわけでもなく、募集、選考、内定、入社、という普通のルートにおけるルールを明らかにしてゆく内容。各ルールごとに、最初に悪しき定説を提示しこれと比較する形で正しいルールを展開するという構造をとっているため、ルールの重要性が非常にわかりやすい。悪しき定説は就活生にとっても評価者にとってもコミュニケーションを形式的に表面的にするものが挙げられており、4年間新人採用に関与してきた身として強く共感できる内容となっている。他方で正しいルールは定説の逆張りという点でトリッキーに見えなくもないが、あくまできちんとコミュニ
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人や組織は世界中の研究者が明らかにした原理原則をベースにマネジメントすべきとした一冊。優れたトップは、自らのバイアス(誤解)を理解してマネジメントを行うべきである。
○採用
・まずはこの会社に入社して良かったと内定者に思ってもらう。内定者同士仲良くさせるで入社して良かったと思ってもらえると、効果は倍増する。
・そして、キャリアプランを白紙化させる。そのためには多くの人は偶発性によってキャリアアップすること、つまりプラントハップンダンス理論などを説明する。キャリアの8割は予想もしなかった出来事によって決定されるので、それを柔軟にうけいれたほうがキャリアはより良いものになる。
○育成
・厳しい