横山紘一のレビュー一覧

  • 阿頼耶識の発見 よくわかる唯識入門

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    唯識論の入門書。
    坐禅を実践するかたわらに読むと実感が湧いて良い。
    唯,心があるだけであって,目に見える物事は,それ自体としては存在しておらず,心が認識する幻影に過ぎないのであって,「自分」というものすら存在しない。

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    2015年01月11日
  • 阿頼耶識の発見 よくわかる唯識入門

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    ナゾの感動の書である。我々は生きなければならず、そして、他者のために生きて当然だと悟った。
    西洋の哲学書は、ハッキリさせる、定義することが基本である。ゆえに全てを語れなかったり、矛盾を生じることもありで、イマイチ信用におけないなと思っていた。
    本書では、分からないものは分からない、自分よりも他者を大事にするのは当然だと解く。自分という思い込みがそもそも幻想なのだから。苦しいなどの負の感覚や感情も自分が生み出している。ならそれを捨てれば良い。何と大胆な考えだろうか。
    瞑想により自分とつながり、自分と向き合うことで、過去の辛い内容のドキュメント映画、未来のホラー映画を観ることが当たり前になっている

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    2014年12月20日
  • 阿頼耶識の発見 よくわかる唯識入門

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    唯識についての初心者向けの本。本文もはじめて唯識に触れるであろう人を意識した平易な語り口で、図解を多用している。私が存在しなければ、世界は存在しない。すべての物は自分の心を離れて存在しないということが唯識についてのポイントであるらしい。
    著者の後半に、なりきり、なりきって生きる。一瞬一瞬にその行為になりきって生きる。対象になりきっていきる。すると、観察される対象ではなく、自分そのものがなりきった対象になるということが書いてある。前半では「自分」の「心」が存在しないと対象は認識できないということと関係は深いとおもうが、対象そのものと自己不可分であるの性質が若干違うように感じるの。だが、生き方の指

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    2013年09月28日
  • 阿頼耶識の発見 よくわかる唯識入門

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    (私なりの解釈)

    阿頼耶識は、蔵識とも言われ、人間のこころの一番奥にある、心の倉庫のようなもの。

    そこに良い種をまけば、世界をより良い視点で観ることができる、と説かれている。

    哲学的な議論(悪く言えば屁理屈)が展開される場面が大半を占めるので、哲学にアレルギーがある人には向かないかもしれない。

    また、仏教哲学と近代科学のアナロジーがいくつかあるが、それも好みが分かれるところかもしれない。

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    2013年06月06日
  • 十牛図入門 「新しい自分」への道

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    唯識について十牛図を用いて解りやすく説明されております。
    氏の「やさしい唯識」よりやさしいと思います。

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    2012年09月29日
  • 十牛図入門 「新しい自分」への道

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    室町時代に中国から伝わり、日本人が夢中になった不思議な十枚の絵がある。
    逃げた牛を牧人が探し求め、飼い馴らし、やがて共に姿を消す―という過程を描いた絵は十牛図と呼ばれ、禅の入門図として知られる。
    ここでは、「牛」は「真の自己」を表す。
    すなわち十牛図とは、迷える自己が、自分の存在価値や、人生の意味を見出す道程を描いたものなのだ。
    禅を学ぶ人だけでなく、生きることに苦しむすべての現代人を救う、人生の教科書。

    [ 目次 ]
    序章 いま、なぜ、「十牛図」が必要か。「十牛図」が現代に問いかけてくるもの
    第1章 牛を尋ね探す(尋牛)
    第2章 牛の足跡を見つける(見跡)
    第3章 牛を見つけ

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    2011年06月05日
  • 十牛図入門 「新しい自分」への道

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    禅の教えを伝えるものとして、「十牛図(じゅうぎゅうず)」というものがあります。
     とても印象的な連続した絵なので、どこかでお目にかかった方も多いかと思いますが、牧人が牛を探している「尋牛(じんぎゅう)」という場面から始まり、牛の足跡を見つける「見跡(けんせき)」。そしてその足跡を辿っていって、尻尾を垂らした牛の後姿を発見し(見牛(けんぎゅう))、そしてその牛を何とか無理矢理にでも手中に納め(得牛(とくぎゅう))、次に牛を手なづけて自由自在に操ります(牧牛(ぼくぎゅう)。牛と一体化するほどになった後は、牛の背中に乗っかって家に帰ります(騎牛帰家(とくぎゅうか))。牛と牧人が一体化すると、もうそ

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    2010年05月13日
  • 十牛図入門 「新しい自分」への道

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    分からなかった。
    しかし分からなくて当然。凡夫である自分たちに悟りの境地が分かってたまるものじゃない。

    分からないからこそもっと深く読み込む必要があるし、また読み込みたいと思う。
    そしてここで書かれているような世界の捕らえ方ができるようになりたい。

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    2009年10月04日
  • 十牛図入門 「新しい自分」への道

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    牧人が牛を探す過程を10枚の絵で描いた十牛図についての本。
    牧人を本当の自分を探す自分、牛を本当の自分として考えて考察をしている。
    自分探しということについて述べた本。
    だが、本当の自分とはこういうものです、と述べているわけではなく、じぶんについて考えるきっかけをあたえてくれる本。
    考えさせられる本である。
    ただ、内容が難解で、また言っていることが的確なので、意外と考える隙をあたえてくれないかもしれない。
    自分について、ということを考えるヒントがここにはある。

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    2009年10月04日
  • 《唯識》で出会う未知の自分 仏教的こころの領域入門

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    仏教の「唯識思想」は難解なイメージがありましたが、本書は非常に論理的かつ丁寧に解説されており、思っていた以上に納得しながら読み進めることができました。

    阿頼耶識や末那識といった意識の深層構造は、ユング心理学でいう「集合的無意識」ともつながる発想があり、とても興味深かったです。私たちは普段、自我意識にとらわれていますが、実はその背後にもっと深い意識があり、それが世界を映し出し、自分自身を形作っているという視点は新鮮でした。

    また、「無明を知ることが自己認識の第一歩である」という考え方や、「良いことをすれば必ず良い結果が返ってくる」という仏教的な因果論も、日々の行動を見つめ直すきっかけになりま

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    2025年05月03日
  • 唯識の思想

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    末那識と阿頼耶識→執着と深層意識。難しい仏教用語だ。読み終えるのは無理と思ったが、マインドフルネス、瞑想の経験が生きたのか。五感や心(の動き)、関係(相手)はあるのにその主体たる「自分」はない、ない自分をあると思い込み、その「自分」に執着して苦しみ悩み、ときに罪悪までおかしてしまう。「無我である」「我は空である」が唯識思想、唯だ心だけが存在する。難解だが面白かった。

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    2024年03月24日
  • 唯識の思想

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    Spotifyでコテンラジオにハマり、
    玄奘三蔵の回を聴いてこの本に辿り着いた。

    唯識論という言葉だけなら聞いたことはあったけど、仏教の思想だとは知らなくて、ガチガチの哲学だと思っていた。
    この本には唯識という言葉の意味から、
    これにまつわる用語や考え方、
    実践法などを、普段馴染みのない単語ならば語源からまでをも詳しく書かれている。

    ラジオでも紹介されていたけど、わたしが漠然と思い描く宗教のイメージにはあまりなかった、とてもロジカルな思考法で読んでいて面白いと感じる部分も多かった。
    読みながら唯識論の理解が少し進んでくると、京極堂シリーズをもう一度読み返したくなってくる。(姑獲鳥の夏と鉄鼠

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    2022年06月15日
  • 阿頼耶識の発見 よくわかる唯識入門

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    横山紘一の書籍が唯識論にはよいと風のうわさを頼りに手に取ってみました。

    図形を駆使して非常にわかりやすく、特に阿頼耶識とは何ぞやを説いてくれています。刊行当時で齢70歳の著者で、文章からすでに覚りの境地へ踏み込んでおられる感が伝わってくるぞね。

    一切は阿頼耶識から作られたものであり、もはや自分すら存在しない。と同時に常に阿頼耶識の種子を良いものにするため、新しい自分を発見するよう精進しなければならない。何かぐるぐる回って、まさに諸行無常。本書ではことさら強調はされていませんが、こういったものは禅定による実践を経なければ本当の意味で理解することに達せないとの話です。確かに頭でわかったつもりで

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    2021年08月31日
  • 唯識の思想

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    自分を見つめる為に読んだが、そもそも自分はないという考えの内容であった。静かな心であるがままに捉える。すぐには体得できるようなものではないので、日々意識してみるしかない。

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    2021年05月18日
  • 唯識の思想

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    玄奘が命をかけて学んだ思想ということで、勉強のために手に取ってみた。

    文章は易しいが、解説書兼説教書と言った感じ。また、まさに説教のように冗長なので、読んでいて既視感を感じる。
    唯識論自体はなんとなく、どんなものかという概要はつかめた気がするが、解説書としては少し物足りない。

    本書で得た知見は、唯識論も含め、仏教の教えというのは、半分は学問、半分は方便(人を救うための手段)であるということ。だから、直接は書かれていないが、仏というのはあえて永久に到達できない理念的な存在として設定されていて、それでもそこに到達できるかもしれない(仏性がある)と信じて悟りを目指すこと自体に意味があるのだろう。

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    2020年06月19日
  • 阿頼耶識の発見 よくわかる唯識入門

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    筆者の考え方に偏向傾向が見られるため仏教書を始めて手に取る方には勧められない
    ある程度、基礎があれば、偏向に気づき、より思索を深める契機となり得る書

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    2018年07月11日
  • 阿頼耶識の発見 よくわかる唯識入門

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    ひとつの存在論としては面白いんだけど、「最先端の科学でも証明されました!」の連発には閉口する。あと妙な啓蒙書臭もあり、うさんくささは否めない。

    もうちょっと冷徹に仏教の論理性を語ってほしかったなあという感想。

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    2016年10月31日
  • 十牛図入門 「新しい自分」への道

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    分かりやすい文章ではあるが、
    十牛図のことが分かりやすいわけではない。
    著者の個人的なエッセイという感じ。

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    2015年06月18日
  • 十牛図入門 「新しい自分」への道

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    著者はインド哲学(唯識)を専門とする立教大学名誉教授。東大農学部から文学部印度哲学科へ転部して仏教学者になった方です。理系出身だけあって説明が明確、禅の十牛図を明晰に解説しています。

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    2012年08月10日
  • 阿頼耶識の発見 よくわかる唯識入門

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    唯識について、日常の実例と図を交えながら分かりやすく解説した一冊。入門書よろしく、自分の意識構造を知り菩薩のように生きましょうというアドバイスにとどめており、もう少し踏み込んだ著書を読んでみたい気もします。世界はすべて自分の意識に写った映像とはかなり過激な思想です。本書を読みながら、自分の意識がからだのどの辺りにあるのか、探ってみるのも面白いと思います。

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    2011年05月05日