金光英実のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
NHK出版のnoteで「ことばで歩く韓国のいま」と題し記事を書いておられる金光英実さんの著書です。
金光さんは在日韓国人ですが、1996年に韓国に渡り、語学の勉強をしながら字幕・翻訳の仕事を始め、現在は売れっ子の字幕ライターです。
韓国ドラマ好きなら、1度は見たことのあるドラマを題材にして、リアルな韓国を7つのテーマに分け、考察された作品です。読みながら、そうそうと思わず頷ける内容で、楽しく読むことができました。
著者が韓国に渡られた頃と違い、韓国エンターテーメントの世界進出はめざましく、著者も多忙を極めておられます。
今後韓国ドラマを楽しむ上でこの作品を思い出すことが多々ありそうです -
Posted by ブクログ
K国人博士による、「従軍慰安婦強制連行運動」の全否定。
挙げられている事実関係は、既出本当あまり変わらない。
自称「慰安婦」の方々の証言が左右するは、素直に読めば、「日本軍」の強制連行などないことが明らかだったり。
人数だって、まあ、三千人台くらいでしょうと。
事実認定は、一顧だにせず一蹴。
事実が間違ってるんだから、それに基づく主張も運動も全部間違い。国民の血税が、公金ちゅうちゅうされている。
出版の動機が、自国の教育とか主張があまりに酷すぎて、このままでは捨ておけんという極めて真っ当なもの。
最近は、日本人以外、殊にK国人による著書がちらほらあって、いいことだと思うんだが、今更振り上 -
Posted by ブクログ
北朝鮮の独裁体制については上辺のことしか知らなかったが、本当に恐ろしいと言うか、想像を絶するものだった。
本作がフィクションである事を祈るが、あとがき等からかなり現実に近いと言う事で、なんとも言えない読後感。
脱北後、中国から韓国へと部隊は移っていくがどこでも北朝鮮出身者と言うことを隠しても食い物にしようとする輩が存在する。
そんな危機を生きたい、守りたいという強い想いが乗り越えさせてくれる。
結果ハッピーエンドなのかはわからないが、どこかでこの異常な状態に終止符を打つ事ができるのだろうか。
金を生み出す事ができる限り難しいのかもしれない。世界中の人々が協力しないと解決しないだろう -
Posted by ブクログ
とても迫力のある作品で、ぐいぐいと引き込まれました。
イメージとしては、山崎豊子の小説のように、不条理な社会・制度に虐げられても、なお歯を食いしばって上を向く主人公の闘いを、手に汗を握りながら追いかけるような読書体験でした。
ただ、山崎作品と違うのは、「北朝鮮」という日本で暮らしている私達の生活とはかけ離れた舞台であることや、同一民族でありながらも複雑な関係である韓国の脱北者への対応など、主人公の「努力」だけでは太刀打ちできない「壁」があることでしょうか。
作中で描かれている目を覆いたくなるような苛烈な体験談は、脱北者である著者が実際に見聞きしたことをもとに描かれている、「事実」である、と