村上たかしのレビュー一覧
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ネタバレ村上たかしさんのコミック"星守る犬"を、原田マハさんが小説化した、犬と人間の絆の物語。犬好きにはたまらない。
野原で死後1年の白骨化した男の死体とそれに寄り添う死後3ヶ月の犬の死体。ハッピーと名付けられた犬の目線で、その経緯が描かれている。
常に穏やかで優しいおとうさんだが、妻と娘には、失業し、持病のあるおとうさんとは一緒にいられないと出ていかれ、旅の途中で助けた身寄りのない子供に財布を盗まれるなど、人との関係においては理不尽な目にあってしまう。一方で、ハッピーとは深い信頼と愛情での結び付きが感じられ、途中から涙が止まらなかった。
さらに、この死体を荼毘に伏す役を担うこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ人間はひどく勝手でいっときの興味、好奇心だけで何かを手に入れようとする
でも時間がたてば興味がうすれ見向きもしなくなる
たとえそれが小さな命であっても
家族から見放されたおとうさんと
そんなおとうさんと最後まで家族だった犬のハッピー
1人と1匹の暮らしは決して裕福ではなく
苦しいものだったけど彼らは幸せだった
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おとうさんとハッピーの絆があまりにも尊すぎて、あまりにも深くて涙が止まりませんでした。
犬は人間と暮らし始めた時から、1番頼れる存在は人間の家族だ
だけど人間はその時、その時の興味や好奇心で簡単に可愛がったり、時には犬を見捨ててしまったりする
そんな現実があ -
Posted by ブクログ
十数年ぶりの再読。再度、号泣。
亡くなり方がどうであろうと、その人の生き方、人柄は刻まれている。そうであってほしい。
身元不明の遺体も、その人にはその人の生き方があった。幸せな時間や、残してきた人やものがあった。
ネットニュースの片隅の小さな文字の羅列だとしても、その人の姿を想像することをを忘れたくないな、と思う。
そして、人の幸不幸を他人が決めてはいけないな、とも。
初読では、記憶に残っていなかったが、今は後編の「日輪草」が胸に残る。奥津さんのお仕事は尊いよ。彼らはちゃんと弔われていた。彼らの生き方は奥津さんに繋がっていた。
ただの悲しく美しい話ではない。その後の現実にも目を向けた地に -
涙が溢れる
私も犬を二匹と猫を一匹飼っています。
どの子も年老いて、寝ていることが増えています。そんな私の犬達とダブり涙が溢れる作品でした。
男性の悲哀を感じる所も、胸が締め付けられました。
向日葵が一杯に咲く、ラストに心が和みました。
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号泣
ものすごく心に響く作品に出会えました。
「お父さん」とラッキー(犬)の日常、ドライブ、人生。涙が溢れてきて止まりませんでした。
犬目線のストーリー展開も新鮮で可愛くてよかったです。純粋だからこそ泣けました。
作者のあとがきにも納得です。