村上たかしのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
奇麗な向日葵とかわいい犬の表紙。
「とってもいいよ」という前評判を聞き、
ぜひ読みたいと思っていた本でした。
ページを開いてびっくり、
「アニメだったの!」。
最後まで読んでまたもやびっくり。
「どうしてこんなに泣けるの!」。
家族も家も失い、残された財産は一台の車と一匹の犬。
そんな中年男性の主人公が
ゆくあてのない放浪の旅に出ました。
やがてお金もそこをつき、
車のガソリンもなくなってしまった主人公の
心のよりどころは白い犬…。
そしていよいよお別れの時がきます。
人に裏切られ、無一文になった主人公。
どうしてこんなにおちぶれるまで
何の試みもしなかったのだろうと、
主人公に対して少々腹が立ちました。
お人よしの幸うすい人間を
犬だけは裏切らずに、
そばにいて、一緒に生活をしていたのです。
主人公は犬がいてくれて
本当に幸せだったのでしょう。
裏切ることをしない
主人思いの犬の真心が、いつまでも心に残りました。 -
Posted by ブクログ
「星守る犬」の続編というか、周辺の人たちを描いた話。
順風満帆な人生じゃない人というか、表に出ない生き方というか、
けど、そんな人たちが多いんだろうな。
みなさんのレビューにあるように私が泣いたかというと、泣いてない。
面白いし、感動はしました。
1960年以前に生まれた人って、なんか不器用な気がする。
感情の伝え方が下手っていうか、下手だからこその良さもあるかもしれない。
あー、いつもペットショップで思っちゃうんですよね。
売れ残って、大きくなった犬ってどうなっちゃうんだろうって。
それで、売れ残ってた犬を飼っちゃった人を数人知ってるし。
人口減ってるんだし、ブリーダーさんちょっとは、考えて犬増やしてね。 -
Posted by ブクログ
個人的には自分で拾ってきたのに
責任放棄しちゃったみくちゃんに
悶々とするところはあれど
作中のソーシャルワーカーの人にも、
幼き私にも、ペットの世話を
親任せにしていた過去があるので
まあそれ自体も
事実よくあることなんだよなあとは思う
とはいえお父さんはソーシャルワーカーさんに
早く繋がってほしかったなあ
私が犬を飼うとき、ブリーダーさんから
「どうしても育てられない事情ができた際は
必ずご連絡ください」と念を押された。
どうしたって飼い犬は
飼い主の暮らしに左右されるものだから
だからこそ責任を持ってほしかったなあと
悔しい気持ち
それはそれとして犬の愛情深さや忠誠心には
日々感心させられている
だからこその、ずっとしあわせでいてくれよの気持ち
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おなじく読み終わった夫と話して。
福祉につながってほしかったなといったら
「でも福祉につながったら犬とは暮らせなかっただろうからなあ」との視点。たしかになあ。
なにが犬のためで、なにが飼い主のためかは私たちにはわからないね。 -
Posted by ブクログ
一人の男と一匹の犬が、旅の果てに辿り着く物語。
あまりにも純粋で切ない愛の形に、静かに胸を締め付けられます。
作中で印象的なのが、「もっと、恐れずに、愛すればよかった」という後悔の言葉。失われていく時間の中で、この一文がどれほど重く響くことか。
私たちは傷つくことを恐れたり、何かを言い訳にして、目の前にある愛から目を逸らしてしまうことがあります。何も求めず、ただ寄り添い続ける犬の姿を前にすると、その後悔はいっそう切実なものとして迫ってきます。
手に入るはずのない星を、それでも見上げ続ける「星守る犬」
報われなくとも、ひたむきに愛し続けること。その健気さこそが、孤独の中にいた主人公にとって、最後にして最大の救いだったのだと感じました。
切ない結末ではありますが、そこには確かに、誰にも踏み込めない幸福があったのだと信じたい。
人を愛することの勇気と、寄り添い続けることの尊さを、静かに、しかし深く教えてくれる一冊です。