菅原出のレビュー一覧

  • リスクの世界地図

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    視点として以下興味深かった点
    *イギリスのBPのように「事業連絡調整官(OLC)」というセキュリティの専門家をニホンもおくべきではないか。
    *「セキュリティ•マネージャー」は警備員ではない。物理的な警備を含めた現場職員全体の安全確保のための詳細な計画をつくり、緊急時に避難するセーフルームを用意し、緊急事態に職員全体にアラート(警告)を出せる仕組みを作り、避難訓練を行い、常時セキュリティ情報を収集して分析するセキュリティ全体の仕組みを整備し、その維持•管理を統括する責任者。
    *「アサド政権=悪」「反体制派=善」という単純構図ではなく反体制派は一枚岩ではない。中にはアルカイダも含まれており、反アサ

    0
    2023年12月18日
  • 戦争詐欺師

    Posted by ブクログ

    先ごろオバマ大統領が米軍のイラクでの戦闘任務の終結を宣言した。7年5ヶ月に及ぶ戦いで米軍に4,400人もの戦死者を出し、イラク国民の犠牲者は10万人にも上るという。また、米国だけで7,000億ドル(約58兆円)を超える戦費は米経済の重荷となり、リーマンショックの伏線となったと見る人もいる。
    本書は、この中東諸国の政治秩序を揺すぶったイラク戦争の総括であり、いかに大国が無謀な戦争へと突き進んでいったか、緻密な取材内容や関係者のインタビューなどを下に構成されている。戦争を食い物にしようとするアフマド・チャラビや「カーブボール」のような輩の虚言、米国政府内で存在感を誇示しようとするウォルフォウィッツ

    0
    2011年09月04日
  • ウィキリークスの衝撃

    Posted by ブクログ

    学校に行かずに育ったというアサンジの数奇な生い立ちから、情報共有機能を強化し過ぎたため脆弱になってしまった米政府と諜報機関の仕組みなど、浅く広く解説されている。

    ウィキリークスそのものよりも、イラクで米兵が民間人を誤射した様子を映した動画を流出させたCIAの分析官について興味が湧いた。

    動機は正義感なのか単なる腹いせだったのかわからない。ただ、あらゆる情報にアクセスできたことで彼の価値観は大きく変わったんだろう。その過程を詳しく知りたいと思った。

    「僕はもう善いヤツと悪いヤツとの戦いというものを信じられないんだ」

    0
    2017年03月03日
  • 「イスラム国」と「恐怖の輸出」

    Posted by ブクログ

    「イスラム国」とは何なのか知りたくて読んでみた。
    成り立ちは以下のことが書いてあった。
    -------------------------------
    2003年にアメリカが始めたイラク戦争がなければ「イスラム国」は誕生することはなかった。アメリカはイラク戦争によって、当時のサダムフセイン政権を倒したが、イラクという国家の支配構造そのものを根底から覆してしまった。そこに全ての原因がある。
    フセイン政権時代に支配的な地位にいたスンニ派住民が、被支配的な地位に追い落とされただけでなく、彼らは生きていくための最低限の収入源をも奪われてしまった。
    シーア派政権の失敗が、スンニ派武装勢力、それに外国人戦

    0
    2016年02月20日
  • 「イスラム国」と「恐怖の輸出」

    Posted by ブクログ

    イスラム国関連の書籍2冊目。この本もコンパクトにわかりやすく解説されていて良かった。最後の章でテロを避けるための具体的な指南がされているのがユニーク。

    0
    2015年12月06日
  • ウィキリークスの衝撃

    Posted by ブクログ

    ゴールは、より公正な社会を実現すること。透明性が高くオープンであることは、多くの場合、そのゴールに社会を導く傾向がある。

    支持者と情報提供者のネットワークがある。

    0
    2013年04月21日