森健のレビュー一覧
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消費者余剰、生産者余剰、懐かしい。中小企業診断士受験の際にも再度とらえ直した事を思い出した。GDPの指標の理屈は知っていたが、最後に足し合わせることに疑問を感じていたが納得した。消費者余剰がデジタル化により増加したことは、人類にとって喜ばしいことである。生産者余剰の減少が回り回って消費者の所得に反映されるのはその通りだが、デジタル化により眠っていた資産が有効活用されるシェアリングやP2Pサービスが確立されたいま、老後も案外安価に楽しめるのかもしれない。しかしそれは資本財においてのこと。人間の本質的欲求はそれでは満足出来ないはずであり、その点は別の書籍に譲るべきだろう。なかなかの示唆に富んだ書籍
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OECDのレポートによると、日本の賃金水準は1995年以降の20年間全くがあがっていない。それどころか下がっている。フランスは約1.3倍、米国も約1.2倍、ドイツでも約1.1倍にはなっているなかこれは非常に稀な国だ。
ところが、NRIの1万人アンケートによると、人々の生活レベルの満足度は2006年以降、年々高まりを見せているらしい。賃金が据え置きなのに生活の満足度レベルが高まっている?これってどういうことなのだろう。
我々の生活は常にデジタル化の恩恵を受けている。無料のネットサーチで冷蔵庫の最低価格を知れるし、好みの音楽だって、映画だって月1,000円で楽しみ放題だ。電話もメッセージも無料。 -
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会社から貰ったので読んでみた。「日本の GDP が伸び悩む一方で、我々は(インターネットを中心とした様々なサービスの発展によって)ますます豊かになっているようにしか感じられない」という素朴な疑問から出発し、現代社会の経済発展を計るには GDP は不適切な指標であると説く。
どちらかと言うと、GDP の成長 = 経済発展と定義した上で、我々の豊かさや幸せは "経済発展" では計れない何かに変貌していると言われた方が納得がいくが、いずれにしても Google Map 一つとってみても、Google が生み出している価値が広告だけではないことは明らかで、それを消費者余剰と生産者 -
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日本国内の超人気企業の人事部長が語った「面接の裏」「本当に欲しい人材」「仕事とは何か」をまとめた1冊です.
気になるのは,いわゆる大手企業のみの視点が語られていること.そういう面では,全てを捉えきれていない危険性がないとは言えません.
ただし,超有名企業の人事部長を務められている方々の言葉が語られているだけあって,読んでいるだけで,その方のお人柄が伝わってくるようで,とても温かい本です.やはり,企業の多くの方々は,とても愛情を込めて見ていただいているのだなと感じます.
学生さんも,就職活動は大変だとは思いますが,大人が語る厳しさの中には,多くの場合,人に対する優しさや思いやりが含まれてい -
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ネタバレ[ 内容 ]
世界不況の影響で厳しさを増す就活。
ネットで飛び交う情報の何が真実か。
いったいどうすれば勝ち抜けるのか。
超人気企業の人事部長が「面接の裏」「本当に欲しい人材」「仕事とは何か」を本気で語った究極の就活バイブル。
[ 目次 ]
東海旅客鉄道「判断力、実行力、そして馬力が必要」巣山芳樹(取締役人事部長)
全日本空輸「泥臭いローカルな学生大歓迎」志岐隆史(執行役員人事部長)
三井物産「リーダーの器か見極める」雑賀大介(執行役員人事総務部長)
資生堂「美しく生きることへのこだわり」高重三雄(執行役員人事部長)
東京海上日動火災保険「“気づき”の深い人浅い人」木村岩雄(人事企画部長)
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本書は、JR東海、全日空、日立、NTTドコモ、三菱UFJ銀行など、就活生に人気の15社の人事部長のインタビューから成り立つ。
これらの企業には数千人、数万人の就活生が押し寄せてきて、そこから十数人に絞り込む。この過程で、人事担当者は、何を見て何を思い、どのような考えで選んだのかが書かれている。
この本には、何をすれば内定をもぎ取れるのかのアドバイスは全くない。就活のhow to本としては、他も読むべきであるが、該当企業がどのような価値観や判断基準で学生を選び、どのような学生に心をひかれたが割と赤裸々に語ってある。
これをすれば絶対受かるというものはない。人事担当者の価値観は、会社ごとに -
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私自身は就活まであとちょうど1年あるのだけど、同級生達の様子をみていてすごくつらそうだったので時間があるうちに、って読んでみた。
こういう時はこうしろ、とかいうマニュアル本ではなく、むしろ逆にマニュアル本がたくさんある今だからこそ大切な心構えとか姿勢とかについて書かれてます。決して特別な事ではなく当たり前なんだけど、でも改めてその大切さを確認して考えさせられるような、そんな本。各業界の一線でひっぱている企業の名前が連なってるだけに説得力もある。
それにしても面接って回数とかすっごい多いのね・・・グループディスカッションとか面接って苦手だから、今のうちから避けずに積極的に慣れていこう。。。