あらすじ
グーグルとアマゾンに象徴されるWeb2.0の世界は、私たちの実生活に何をもたらすのか? 多様化、個人化、フラット化の果ての一極集中現象を、気鋭のジャーナリストが分析・解説。
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Posted by ブクログ
Web2.0ブームに便乗した軽い読み物かと思ったら結構奥が深かった。
特に民主主義と主体性のところ、著者には主張したいことがはっきりとある様だ。
最近の話題をタイムリーに追い過ぎて、表面をなぞっている様なところが無い訳ではないが全体的に非常に勉強になった。
Posted by ブクログ
「情報化社会では、多様化よりもむしろ一極集中化が進む」
という論旨にはわりと目からウロコ。
web2.0の入門書として◎。
技術的な部分の解説がわかりにくいのと、
本としてのまとまりにかけるかなと思いつつ。
なんだかんだ興味深く読めたので☆4つ。
Posted by ブクログ
Googlezonを想起させる内容。
と、言うよりそれに影響を受けてこの本を書いたのではないかとさえ思える。
ウェブ進化論はwebの可能性をオプティミズムに信じて良いのだ思わせてくれた本だったが、思わせてくれたということは、背中を押してくれないと全てをそう思えない、何かしらがあったということ。
本当に小さな違和感だったが、決して抜けることのなかった刺を見事に言語化してくれている本。
この本を読み終わった時に自分の感じていた違和感を言語化するとこうなるのかと、認識できた本だった。
Posted by ブクログ
・多様化するほど一極集中化する矛盾
・パレートの法則(80対20)は終わったのか
・ロングテールで成功するのはヘッドのみ
・タグとパーソナライゼーションの関係
・「みんなの意見」はやはり正しい?
1章~4章は軽く読み飛ばし、5章~7章を中心に読まれる事をお勧めいたします。
Posted by ブクログ
1984 ノイマン ドイツ社会学者 沈黙の螺旋 自分の意見が優勢だと認知した人は声高に発現し、劣勢と認知した人は孤立を恐れて沈黙する。その結果、優勢意見はより勢力を増し、劣勢意見はますます少数意見になる。
Posted by ブクログ
多様化による一極集中とは、これいかに。
一見矛盾するようでいて、Web関連ではそれが起きているという事実。なかなかに面白い現象である。それを現実に起きた現象と照らし合わせながら紹介しているのが評価できる。単なるWeb2.0の紹介本とは一味違う様相を呈している。
Posted by ブクログ
前半は従来のGooglezon系の本をなぞっているので、この手の本を読む初めての人に対する背景説明としては十分。
本書のメインは後半の一極集中による弊害と情報のかたよりだ。
一極集中は特定の検索エンジンに片寄せされることによる情報の選別の問題。情報の偏りはWeb上で論じられる話題が声の大きいものが主流になり、非主流派の意見は埋没するというもの。
Posted by ブクログ
一極集中が今の時代のトレンドらしい。それは言い換えれば規模の経済が働らいとるってことで、ロングテールは結局は規模の経済を支配できる業界のヘッドが支配するってお話
Posted by ブクログ
インターネットによって、多様化、民主化と言われる社会になったものの、結局は人は同じものを求める、一極集中が起きているという意見。なるほどな〜と思った。誰かが「この化粧品がいい!」と言ったら、みんなそれに群がるのって、一極集中か〜と。。。
IT化、ネット化のいい面、悪い面を再考するきっかけを与えてくれる本ですね。何でもかんでも、IT、IT、ITではよくないってことか。
Posted by ブクログ
だいたいにおいて、IT〜ネット村のオピニオン連中には、自らの棲む世界、そこで開発される技術は(割合無前提に)素晴らしいもんだ、という語り方をする向きが多い(それはそれで、その牧歌的部分を差し引いて読めばいいのだが)。その意味で本書は、一連の類書とはやや異なるアプローチからのネット事情考察を試みている。
つまり、多様化を金科玉条の如く掲げるネットの世界において、逆説的に進む一極集中化現象への違和感……。このことである。昨今のネット界、web2.0、グーグル、ロングテール、etc...で要約できると思っていたが、スケールフリーネットワーク、一極集中、沈黙の螺旋……というあたりも加味してみたほうがよさそうである。