早乙女貢のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
無私無欲で、文字どおりに心身を擦り減らすように―体調を崩していて、衰弱していた中でも御所に参内し、配下の将兵の総司令官としての職務を全うしようとする描写が出て来る…―して京都守護職の役目に精励した、余りに純粋だった会津侯に対し、長州、薩摩、幕府は余りに狡猾であったり小心であり、京都の騒乱はそういう他の勢力に会津が翻弄されてしまう導火線になっていた…というのが“第2巻”の主旨であろうか…
“第2巻”では、騒乱の収拾に心を砕き、役目に精励する会津侯と家中は天皇の信認という大変な名誉を得る。が、やがて過酷な運命が待っている…それが描かれる“第3巻”以降にも注目せねばなるまい… -
Posted by ブクログ
ネタバレ今更明智光秀とは思うが名作っぽかったので読んでみた。
序盤から丁寧に書かれていて読み進める度に面白くなっていった。
本能寺の変の描写は特に印象深くてわかってはいたがハラハラした。
後半も天海としての登場も物語としては良くて楽しめた。
光秀=天海説は早乙女貢さんが提唱したのかと思った。
こんな見事な小説を書けば光秀=天海説を信じ込む人も増えるのは仕方がないし、そういうのも楽しくて好き。
いつか真実がわかる時が来たとしても真実がわからなかった時代にあれこれと情報を集めて立てた一人一人の仮説で楽しめたのはいい時代だったと思えるのだと思う。 -
Posted by ブクログ
この本で描かれる光秀はかなり好み。
なんなら戦国武将の中で一番共感できる人物かもしれないとさえ思う。
今年(2020年)のNHK大河ドラマが『麒麟がくる』だと発表されて間もなく、2018年の秋に、この文庫は発売された。
帯に「伝奇歴史小説の傑作復刊!」と書かれているのを見て、迷わず購入。
すごくおもしろそうだったから、すぐに読まず楽しみに取っておいた。
そして、自然とこの本に気持ちが向いた今になって読んだのだった。
『麒麟がくる』の光秀も、この本の光秀も、どちらも平和な世を願っているのがうれしい。
読んでいると頭の中で、登場人物たちがそれぞれドラマの演者の顔(と声)になってしまうのも、ちょ