野崎孝のレビュー一覧

  • グレート・ギャツビー

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    ネタバレ

    味わい深い小説である。ギャツビーがデイジーに惹かれていく理由の描写が良い。

    p182 彼の唇にふれられて、彼女は彼に向かって一輪の花のごとく開花した。同時に彼の夢も一個の人間の姿に具象化されたのである。

    p245 これまでにデイズィに想いを寄せた男がいっぱいいるおいこともまた彼を刺激した ー 彼の眼には、そのため彼女の値打ちが増したように見えるのだ。

    良家の娘であるデイジーはギャツビーにとって高嶺の花である。漠然とした上昇志向の男の強い欲望の対象に結晶化していく過程をうまく表現していた。

    原文や別の翻訳も読みたい。

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    2026年09月20日
  • グレート・ギャツビー

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    今は村上春樹訳が定番となっているようだが、この小説が好きな方にはこちらの野崎孝訳との読み比べをお勧めしたい。原著のold sport を村上版は「オールド・スポート」、野崎版は「親友」と書き、語り手のニックとギャツビーの会話を村上版はタメ口、野崎版は敬語口調で書く。地の文についても、村上版はできるだけ原著の語順を尊重しているのに対し、野崎版は日本語として一般的な語順で書くのを優先している。時代による言葉選びや雰囲気の違いに加え、良い翻訳とは何かを考えるのにも役立つだろう。

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    2026年08月24日
  • グレート・ギャツビー

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    ぼくは彼をゆるすことも、好きになることもできなかったが、彼としては自分のやったことをすこしもやましく思っていないこともわかった。何もかもが実に不注意で混乱している。彼らは不注意な人間なのだ──

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    2026年02月15日
  • グレート・ギャツビー

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    20年くらい前に、「グレート・ギャツビー」と「老人と海」はどっちがより沁みるか、友人と議論したことがある

    結論は「老人と海(以下RU)」となった

    「グレート・ギャツビー(以下GG)」は、まずフィッツジェラルドっていう名前がカッコ良いし、社交界が舞台で華やかだし、若い女がたくさん出てくるし、主人公は何だか影あるし、過去に引きずられがちな文章は含みを持たせるし、文庫本持ってるだけで様になるから、ハンチング被った学生がベンチで横になって読んだりしてた

    一方のRUは、まず題名がダサいし、舞台は海だから誰もいないし、ヘミングウェイも無骨な佇まいだし、教科書にも載っちゃってるから真面目な印象だし、そんくらいしか言うことないし、文庫本持ってベンチで読んでたらたぶん「家で読みなさい」って言われるし

    でも、どちらも本当に素晴らしいんだ。若い頃、本当に憧れていたのはどんな生活だったか。本当に嫌っていたのはどんな奴らだったか。ギャツビーだって、海に出て1人でお魚さんと格闘したかったはずだぜ

    そんな凄みを全く感じさせないRUの勝ちってことにした。それと、俺たち親が大学行ってないからよく知らないことを良いことに勝手に生きて金のかかるコストジェネレーションだね、って言ったりしてた

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    2025年11月16日
  • グレート・ギャツビー

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    ロストジェネレーションを代表する作家のひとりであるフィッツジェラルドの代表作。派手な社交界で孤独に悩む大金持ちの苦悩。作家本人の悩み多き人生を映したような小説の気もする。映画が美しい映像で再現されておりこれもいい。

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    2025年08月18日
  • フィツジェラルド短編集

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    人生を変えた10冊であるアーティストが選んでて読んだ。フィッツジェラルドは短編がすごい良いということを学んだ。かっこいい

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    2025年05月25日
  • フィツジェラルド短編集

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    どれも素晴らしい短編ばかり。
    金持ちの御曹司はフィッツジェラルドの中で一番好きな作品。
    あるリッチな男性の生涯をここまで解像度高く書けるのか。自分とはかけ離れた、あまりにもリッチなアンソンという主人公像がくっきり輪郭を持って存在しているのが素晴らしい。
    自分とはかけ離れた人物の生き方を体験できる。

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    2024年08月30日
  • グレート・ギャツビー

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    喧騒と狂乱の20年代のアメリカを等身大に描いた作品。
    ギャツビーの一途な愛の夢は幻想に包まれ、空虚な人の心に溶けてしまう。
    20世紀最高の小説と称される理由が分かります。

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    2024年05月26日
  • グレート・ギャツビー

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     大学時代、米文学史の授業で習ったのがきっかけ。その後じわじわと再読する度好きになっていく。授業中に観た映画の(ディカプリオ主演ではない)目の看板がとても印象的で、再読の度に映像が蘇る。
     パーティーに来ていた人達は享楽的に集まっていただけとはいえ、誰一人として葬儀に出席しなかったのは恨みでも買っていたのかと勘繰りたくなるほど切ない。ニックと出逢えたことだけがギャツビーにとって救われたのだろうか。
     映像でかなり補完されたところがあるので、そろそろ新訳が出ても良い頃かと思う。

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    2023年08月28日
  • グレート・ギャツビー

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    ネタバレ

    わたしの大好きな書籍の一つです。

    ギャツビーは失った愛を、好きな女性を取り戻すために人生の全てを賭けました。そしてその夢を、彼の命が消えるまで追い続けていました。
    その女性が本当はそこまで彼に追わせる価値のある女性でなかったとしても…彼は追い続けていました、

    幸せだったのかどうかは、彼にしかわかりません。
    でも、彼の中には打算ばかりのわたしたちが無くしてしまったなにががあります。
    今でもこの小説の一節一節を読むたびに胸が痛くなります。

    本当の傑作です。

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    2023年02月02日
  • フィツジェラルド短編集

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    『バビロン再訪』が特に良かった。フォークナーやヘミングウェイとは全く違う、米文学の王道へ…もしくは原点回帰って感じ。

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    2021年08月09日
  • 老人と海

    匿名

    購入済み

     一人の老人がひとり漁に出て、大魚と格闘し仕留める話である。そこに自然と人間に対する崇高なものが描かれている。老人であるがゆえの老いと、孤独もかいまみえるが、少年との心の交流はとてもピュアで美しいものである。
     大魚との長い格闘シーンは冒険家でもあった著者であるから描ける迫真に満ちたものになっている。
     私のもっとも好きな小説のひとつです。

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    2020年02月25日
  • フィツジェラルド短編集

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    レイモンド・カーヴァー、ジョン・アーヴィング、スコット・フィッツジェラルドと3連チャンで海外作家を読んだ中で(コミックはさみつつ・・・)、一番好きでした。
    時代も違う、国も違うので、風景や文化は想像だけど、男女の機微、心情がリアル。
    人にあげたので、また買って手元に置いておこうと。

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    2013年01月14日
  • グレート・ギャツビー

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    難解だと思い尻込みしていたが、野崎氏の訳文含めて案外読みやすい。テーマはアメリカン・ドリームとその虚しさ、富裕層への嫌悪など。Redditではデイズィを計算高い女と考察している面白い投稿もある。ギャツビーという人物も色々深読みできるが、この辺りの人物はテーマから考えるとストレートに捉えていい気がする。一方、今回はギャツビーにフォーカスした読み方をしてしまったが、語り手であり、フィッツジェラルド本人が投影されているとされるニックをもう少し注視して読むべきだった。いつか再読することがあれば。

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    2026年09月27日
  • グレート・ギャツビー

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    主人公ニックの視点で描かれるアメリカ東部社会の表と裏。ニックの隣人ギャツビーは豪邸に客を招き毎日のようにパーティーを開いている。突然ニックはパーティに招待されギャツビーと近しい関係性を気づくがこれはギャツビーの目的のため。それはニックの親戚であるデイズィと会うこと。ギャツビーはかつてデイズィと恋をしていたが退役後オックスフォードに行くこととなり連絡しなくなるもの一途に思いを抱いていた。そんな中デイズィが近くに住んでいることを知り再会するためにニックと親しくなりついにデイズィと再会する。そんな中デイズィとギャツビーがドライブ中にある女性を轢き殺してしまう。その女性はデイズィの夫トムの不倫相手であった。轢き殺された女性の夫は犯人を探し回りギャツビーを復讐のため銃殺、そして自殺してしまう。ニックは人間関係に嫌気がさしてしまい田舎へと戻るとこで終わり。
    ニックはもともとニューヨークのような煌びやかな社会に憧れを抱いていたが住んで生活して見てデイズィやトム、ジョーダンたちが冷酷な人間であることに気づき社会の裏に嫌悪感を抱いていく。ギャツビーも成金ではあるがそれはかつて愛したデイズィに会うという一途な思いのためでありニックもそれを認めているためあいつらとは違うと言っているのが印象的。

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    2026年06月22日
  • グレート・ギャツビー

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    最後の一文がアメリカ文学史に残る名文、と言われてたけど、多分訳者が気合入り過ぎててちょっと違和感あった。

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    2026年04月13日
  • グレート・ギャツビー

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    シニカルな言い回しがいい。キャラウェイってこんなんだったんだ。映画と違う。単なる華やかさ、そして夢が散る儚さではなく、複雑な人間模様があり、どこか諦めもあるような物語。読み終わった時になんだか本当に寂しくなった。自分が死んだ時、多くの人が悲しんでくれるだろうか、とか考えた。

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    2026年03月05日
  • グレート・ギャツビー

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    アメリカにおける狂乱の時代を垣間見える一冊。勢いと危なかしさは今のアメリカにおいても残っていると感じる。

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    2026年01月18日
  • グレート・ギャツビー

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    この作品は、先輩に「読んでみな」と勧められた本だった。先輩は、ギャツビーの生き方に敬意を示し、「ギャツビーのようにならないといけない」と語っていたが、正直に言うと、読み終えた今もその言葉にはあまり共感できていない。

    まず、この本は読むのが本当に大変だった。読んでいても、今何が起きているのか、なぜこの人物はこう言ったのかが分からない場面が多く、ゴッドファーザーを初めて観たときの感覚に近かった。登場人物は自分の気持ちをはっきり説明しないし、言葉の裏や沈黙に意味が込められている。そのため、戦争の時代背景やアメリカンドリームといった前提知識がなければ、物語を追うこと自体が難しい。実際、ChatGPTに「なぜここでこうなっているのか」を聞きながらでないと、理解が追いつかなかった。

    感想として最も強く残ったのは、ギャツビーの「過去を再現しようとすること」への異常なまでの執着だ。過去の幸福を信じ、それを美化し続けることで、ここまで人は自分を変えてしまえるのかと驚いた。戦争という極限状況の中で、自分自身と向き合う時間が増え、その結果、記憶の中の幸福が膨れ上がっていったのかもしれない。このような現象は、現代を生きる自分たちにも起こりうることだと思う。

    一方で、その執着を原動力に、対岸に家を建て、毎週末パーティーを開き、「気づいてほしい」と待ち続ける姿には、どこか女々しさやこじらせた印象も感じた。ギャツビーの行動は純粋であると同時に、盲信的でもあった。

    デイジーについては、正直なところ、特別な期待は抱かなかった。彼女がギャツビーを選ばず、結局はトムと生きていくであろう結末にも、「そういうものだろう」と納得してしまった自分がいる。そのため、ギャツビーのような生き方を尊敬できるかと言われると、正直難しい。ただし、どちらが美しいかと問われれば、ギャツビーの方なのかもしれないとも思う。

    生きていると、現実と理想のどちらを優先すべきか分からなくなる瞬間がある。現実的に生きるだけではつまらないが、現実が見えているからこそ、理想を口先だけで語ってしまうこともある。一方で、本当に理想を信じ、その芯に沿って行動している人もいる。どのスタンスが正解なのか、人間が長く生きる中でも、まだ結論は出ていないのだと思う。少なくとも自分は、まだその答えを知らない。

    また、ニックのトムに対する感情は、個人的に自分と父との関係を重ねてしまった。物語の終盤、ニックが自分の感情を抑え、トムと握手する場面は、正月に父から投げかけられた、こちらの気持ちを十分に想像していない言葉に対して、言い返したい思いを飲み込み、やり過ごした自分の姿と重なった。そのとき、自分も父に対して想像力を失った「大人」になってしまったのではないかと、少しだけ憐れみのような感情を抱いたことを思い出した。

    ギャツビーは、自分を信じ、まっすぐに理想を追い続けた人物だったが、そうした人間性はこの物語の中では死んでしまったように見える。一方で、世界と自分を一つの視野で捉えられる者だけが、生き残っているようにも感じた。多くの悲劇があったとしても、今ある幸せを踏みしめ、自分の中身を育てていく必要がある
    この作品から、そうしたことを学んだ

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    2026年01月06日
  • グレート・ギャツビー

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     うーんなんかよくわからなかった。村上春樹の『ノルウェイの森』で主人公が読んでたから、読んでみる気になって買ったけど、よくわからなかった。
     ギャツビーが底辺から成り上がったアメリカンドリームな人っていう感じで、デイズィていう人妻を略奪しようとしたのかなー。でもそのデイズィもギャツビーのこと好きだったしで……展開をうまく追えてなかった。最近早く読むのを意識しすぎているのか展開が追えない。本末転倒

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    2025年12月21日