増田悦佐のレビュー一覧

  • クルマ社会・7つの大罪 アメリカ文明衰退の真相

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    アメリカの事でしかも少し過去の話になるから勘が働かない所もあるが、とにかく、車社会がアメリカに齎らした罪悪について。エネルギーの非効率化、共同体の崩壊、核家族化、階級社会化、味覚の鈍化など。データも駆使しながら、面白い持論が展開されるが、こじつけである。

    車社会にならなくても起こっていた現象、害悪とまでは言えない事象が含まれる。しかし、移動の概念が変わった事は、人間社会に大きな影響を与えた事は間違いない。人力で届く時間と距離から、乗り合わせの輸送機で移動する時代を経て、個々に高速で移動する時代。そして、今のように移動を不要化するリモートテクノロジーの時代。

    結局人間はコミニケーション手段を

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    2022年04月23日
  • これからおもしろくなる世界経済

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    社会人になって読書を多くするようになってから、新刊が出るたびに必ず読んでいるのが、この本の著者である、増田悦佐氏の本で、私にとりましては、46冊目となります。

    私より15歳ほど先輩ですが、私の好きな近代・現代史について、学校で習ってきた歴史とは一味違った解説を、具体的に検証できる一次データを使って解説してくださり、本当によく研究されている方だなと思います。

    以前話題になった大作「ピケティ」の本の重要なポイントの解説は、あまりにもの分厚さに読む気力を失いかけていた私は福音のような感じでした。

    今回の本は、質疑応答の形式で書かれていて、読者が持っているであろう質問に対して、増田氏が回答して解

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    2018年07月01日
  • 夢の国から悪夢の国へ―40年間続いたアメリカン・バブルの大崩壊

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    なんだか偏見が多いなあという印象でしたが読み物として面白かったです。フードスタンプのことや、教育事情のこと経済の勉強にもなりました。

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    2018年01月04日
  • お江戸日本は世界最高のワンダーランド

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    この本は年末(2017)大掃除で部屋の隅っこに、読みかけ本として発掘されたものです。殆ど読み終えていたので、最後まで読み通しました。この本の著者である、増田氏の本は今まで何冊か読んできて面白かったので、この本も私の期待に応えてくれました。

    以下は気になったポイントです。

    ・世界最先端を行く高齢化社会を築いた江戸時代の日本の庶民は、同時に徹底してモノを大切に使いこなすライフスタイルを作り上げた。その一方で、同じ江戸の庶民たちが、人間関係には豪勢な散財を競い合った、この落差がなんともすさまじい(p5)

    ・高い地位で仕事をしたいと思う者は、ある程度の年になったら奏者番という高級官僚への登竜門の

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    2018年01月02日
  • 経済学「七つの常識」の化けの皮をはぐ アベノミクスで躍り出た魑魅魍魎(ちみもうりょう)たち

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    アベノミクスの欺瞞を暴く本。著者の言っている内容は理解できるが、では、普通の人たちがデフレで納得いくかというと、そうではないような気がする。著者の主張が一般の人たちに分らせるようにするには、どうしたらいいか?なかなか困難であると思われる。

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    2017年09月23日
  • お江戸日本は世界最高のワンダーランド

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    著者の専門は経済のせいか、後半は現代日本の経済と江戸の比較などもあり、多少難しく感じた。名詞の前の修飾語が長いので若干読みにくさもあるのか。しかし、一般的な江戸紹介本に比べて著者の個性が出ている点は面白い。

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    2017年08月03日
  • 中央銀行がわかれば世界経済がわかる

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    私の理解では、今年(2016)初旬から、我が国では「マイナス金利」が導入されました。将来の日本を考えた場合に、マイナス金利を含めて、現在、日銀のやっている金融政策がどのように影響するのでしょうか。

    私がこの20年ばかり追いかけてきた人の一人に、この本の著者の増田氏がいますが、彼の論調は、日銀も含めて世界にある中央銀行による金融政策は効果がない、と結論付けています。この本では、その結論に至るまでに生じるであろう、様々な質問に答える形で、論を進めています。

    マイナス金利の影響を実際に私のような庶民が感じるようになるのは、もう少し後の事のような気がしますが、その成り行きを見守っていきたいと思いま

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    2016年10月10日
  • 不確実な未来を生き抜くための「経済史」

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    新刊本が出るたびに読むことにしている著者の一人が、この本を書かれた増田悦佐氏です、長い付き合いになります。

    彼の論調は一定して、日本の素晴らしさを、具体的なデータやほかの国との比較、データを使う場合もできる限り長期間のもので説明されていて、とても楽しみにしています。

    日本の特徴について具体的には、城壁のない都市が歴史的に栄えている、自動車社会よりも鉄道社会を選んだ賢明さ、どの業界も独占企業がなく複数の企業が良い意味で競合している、日本の金持ちは貪欲でない、日本のエリート(支配階級)よりも一般大衆が優れている等、彼独自の視点が多いような気がしています。

    この本においては、インフレは一部の金

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    2015年07月13日
  • 「景気は操作できる」と思っているエリートたちの大間違い

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    経済政策というものは無益であるか有害であるかのどちらかだということを、歴史や豊富な事例をもとに解明していく。
    反エリート、反大企業で一般庶民の側に立つ論理展開は痛快だが、迫りくる金融危機を素直に受け入れるしかない(あれこれやるとかえって被害が大きくなる)というのも歴史と言ってしまえばそれまでだが、庶民が安心できる着実な低成長(あるいは現状維持でもいいが)持続さえも夢にすぎないということか。

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    2014年07月16日
  • 世界は深淵をのぞきこみ、日本は屹立する

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    歯切れも良いし、結果的に日本は生き残るとありますが、自分の国際経済に対する理解不足からか、すっと腹に落ちませんでした。ただ、ヨーロッパ諸国の酷い状態は良く分かりました。

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    2012年06月25日
  • 3・11に勝つ日本経済

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    今ではもう改善されたと思っていますが、原発事故の安全性が国民に伝わっていなかった頃は、「日本は危険な国」という過剰報道が日本でもされていたと思います。

    私もそのように信じ込まされていたのですが、最近読んだ副島氏の本によれば、地震が起きた直後に調査(支援という名目で)した米国とフランスによって、致命的な問題は無いという確認が爆発直後になされて、それを受けて日本の株式市場も値が戻ってきたとのことです。

    このようなことは、ニュースや新聞を見ている限りでは理解することはできず、昨日(7月24日)お祭りのように、「デジタル化へ完全移行」という行事がなされましたが、今後メディアはどうなっていくのでしょ

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    2011年07月25日
  • 3・11に勝つ日本経済

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    ずっと追いかけている増田さんの新刊。
    内容としてはお馴染の日本=大衆文明国家論になります。
    内容自体はいつも通り逆説的で面白いのですが、震災を受けて急遽出版されたものなので、既刊の評論の繰り返しも多く、新味はあまりありません。

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    2011年06月01日