【感想・ネタバレ】「景気は操作できる」と思っているエリートたちの大間違いのレビュー

あらすじ

鳴り物入りで始まり、開始当初はそのパフォーマンスに将来の好況到来を期待させたアベノミクスも、そろそろ、その正体をあらわしてきたようである。株価の上昇も、円安傾向も影をひそめ、さらにこの4月の消費税増税によって、国民には好況到来の気配さえ感じられなくなっている。日銀による「異次元緩和」はいったいどこへいったのか? 世の中は、相変わらず、デフレであり、急激な変化もありそうもない。これはどういうことなのかを、該博な知識と多くの歴史的事実やデータによって説き明かしたのが本書である。本書を読めば、どんな国においても、経済政策というものは無益であるか有害であるかのどちらかだということが、はっきりとわかる。経済エリートたちのから騒ぎに騙されないために、必読の一冊である。

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Posted by ブクログ

経済政策というものは無益であるか有害であるかのどちらかだということを、歴史や豊富な事例をもとに解明していく。
反エリート、反大企業で一般庶民の側に立つ論理展開は痛快だが、迫りくる金融危機を素直に受け入れるしかない(あれこれやるとかえって被害が大きくなる)というのも歴史と言ってしまえばそれまでだが、庶民が安心できる着実な低成長(あるいは現状維持でもいいが)持続さえも夢にすぎないということか。

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2014年07月16日

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