竹内洋のレビュー一覧

  • 教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化

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    大正時代の旧制高校を発祥として1970年ごろまで大学で見られた教養と教養主義。
    教養主義の輝きは、農村と都会の、そして西洋と日本の文化的格差をもとにしていた。
    その格差がなくなり、教養知から専門知が求められるようになるに従い、教養主義は消えていった。

    教養主義はファッションだった。教養があるほうが女にもてる。そんな時代だったらしい。

    今に通じるところもあれば、そんな時代があったんだ、というところもあり面白かった。

    今って、なに主義が流行っているんだろう。
    何十年も先に、今の時代について「○○主義の没落」って書かれた本がでたら読みたいなと思ったり。


    教養主義には関係ないけど、出版業は今

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    2026年01月04日
  • 教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化

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    本書には、戦後から現代にかけて学生に対する評価基準が「肩書き重視」へと移行し、雇用の仕組みが安定するにつれて学生の学びの意識が変化してきたという趣旨の内容が記されていました。

    学生運動が盛んだった時代のメディアや学習意識、学生生活の様子などが描かれており、現代とはかけ離れた情景が新鮮に映りました。

    ただ、自分の学生時代を思い返すと、学びが「効率よく生きるための手段」へと傾倒しているように感じますが、本書からは「教養の正しさ」の定義や、それが何を指すのかが読み取れなかったため、何がどのように「衰退した」のかという具体的なイメージが掴めませんでした。

    この点については是非を問いたい。

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    2025年10月20日
  • 教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化

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    著者である竹内洋と同じ1942年生まれというと角川春樹、小泉純一郎、ジョー・バイデン、加納典明、ハリソン・フォード、ポール・マッカートニー、上岡龍太郎がいる。
    これらと同い年の著者自身の教養をめぐる風景とその変遷、変化を描く。
    ちなみに
    司馬遼太郎は1923年生まれ19年上
    三島由紀夫は1925年生まれ17年上
    石原慎太郎は1932年生まれ10年上
    田原総一朗は1934年生まれ8年上
    大江健三郎は1835年生まれ7年上

    後半の戦後のマルクス主義と教養のあり方の変遷が知らない事が多く面白かった。

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    2025年10月01日
  • 教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化

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    最初は米津玄師さんがオススメしてたからくらいの軽い気持ちで読み始めましたが、最初こそ難しいと思ったけど、しっかりとした証跡、時代背景などを丁寧に記載されていて、途中から読むスピードがあがりました。
    母が勧めてきた本(戦後教養主義真っ只中)、よく教師が共産主義と言われる所以( 田舎だからかもだけど)など、いろいろ合点がいきました。

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    2025年09月07日
  • 教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化

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    米津玄師が言っていたように「べらぼうに面白かった」というほどではないけれど(教養の差…?笑)、教養主義がどう隆盛を誇ってどう没落していったかの歴史、なかなか興味深かった。世代か家か、岩波文庫の権威とかはまだ少し残っていて、大学生の頃は意識して読むようにはしていたけど、その雰囲気がどのように形作られてきたか、とか知らなかったし。
    で、これからはどうなるのか。教養が骨太で必須なものである、というのは幻想な気がしたけど(特に一般市民にとっては)、社会を特によくしたかもわからないし。ただ、自分を豊かにするものではあると思うんだよなー

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    2025年08月24日
  • 教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化

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    米津玄師さんが「べらぼうに面白かった」と言っていた、と知って手にしました。

    結論、私にとっては、ほとんど響くところがなかった(苦笑)。
    でも、子供の頃、父が言っていたことの背景というか、その時代の認識が、少しは見えたような気がしました。
    (2003年出版)

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    2025年07月18日
  • 教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化

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    ここ何年かはもっぱら教養ブームだが、この本でいうところの教養主義とは、意味合いが様変わりしたと言ってよい。かつての教養主義を担っていた雑誌や書籍の隆盛、旧帝大のなかでも学部のカラーの違いなど、興味深く読んだ。
    限られた一部のエリートのものではなく、大衆化した教養は、担う役割はまったく異なるけれど、いつの時代も無視はできない存在である。

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    2025年07月03日
  • 教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化

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    教養主義の没落と変様、展望と期待が込められた良書である。
    従来の日本の大学で支配的だった教養主義は戦前前後1960年代半ばまで、社会の規範となるべく次世代のリーダーになるべく教育を受けてきた。そして、教養主義とは、哲学・歴史・文学などの人文学の読書を通じて人格の完成を目指す態度であり、単なる知識の詰め込みではなく、人格形成や社会改良をも志向するものであった。
    だが、時代は高度経済成長期に突入し、日本という国の社会構造が大きく変化を迎えた。教養は広く大衆化し、多くの人が大学へ通えるようになり、従来の詰め込みの知識やエリート意識を高める教養から、コミュニケーションの能力や実践的な教養への応用が期待

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    2025年06月22日
  • 教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化

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    米津玄師が爆売れさせた本。
    内容は私には難しすぎた。特に大正・昭和初期のあたり。

    それよりも米津がいったことで重版がかかるって、どれだけ影響力あるの米津玄師!!

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    2025年05月04日
  • 教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化

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    あるインタビューの中で米津玄師さんが「べらぼうに面白かったですね」と紹介していたことで手に取った一冊。

    正直なところ、新書をなかなか読まない私には難しかったし、米津さんはどこに面白みを感じ、膝を打ったのだろう…?

    ただ、教養主義の変遷を農村と都市、大学進学率の変化を多面的に、武士や町人、石原慎太郎やビートたけしなど、多角的に分析している点は職業柄興味をそそられる部分ではあった。そして、時代の流れとともに没落していく必然性も感じた。

    現代の教養とは一体…

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    2025年04月20日
  • 教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化

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    興味深い考察も多々あるものの、いかんせん、これまでの学生文化の遍歴をよくわかっていないので、言わんとするところがドンピシャとハマってこないのが切ないところ。戦前戦後の教育の枠組みですらよく理解していないから、そこんところでまず引っかかって「?」という箇所も多々ある。
    残念、自分。
    まあ大学というところは、現代ではすでに、高等教育を享受するためにみんなが行ってる場所であるかどうかもあやしい。いやもちろん、専門知の結集であるのは間違いないんだけれども、衆愚と呼ばれてもやむを得ない面もあるかもね。
    こうやって文化は生まれ変遷していくのだなー。

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    2025年04月20日
  • 岩波茂雄と出版文化 近代日本の教養主義

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    岩波文化と講談社文化には、想像以上に明確な区別があった。



    日本インテリゲンチャは、いうところの「岩波文化」と、涙を流して格闘し、しかもそこから多くを学び、時に呆然としつつ、おのれの意識をとぎすましてゆくほかあるまい。(p.113)

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    2014年07月02日
  • 丸山眞男の時代 大学・知識人・ジャーナリズム

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    丸山眞男像というものが今ではどうなっているのかわからないが、非常に現代的な評価だ。例えば蓑田胸喜などとの対照として丸山がいたことなどについて現代に通じる。

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    2013年09月25日
  • 大学の下流化

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    最近の一方的なバカ学生、バカ大学批判本の類かと思って手にとったら、思想的な本だった。簡単に言えば全共闘や福沢諭吉まで遡りながら現在の大学の下流化を探る内容。

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    2012年07月09日
  • 学校と社会の現代史

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    本書でも、受験勉強の効用として、期待通り竹内節が披露されている。
    「また情報回路が貧困だった時代は受験のための世界史の知識や英文解釈あるいは英語のサブ・リーダーで原語で小説を読むことなどを通じて文明とノーブルな世界への憧憬がかきたてられた。受験知は教養知あるいは少なくとも教養知への準備ともなった。受験が刻苦勉励にいろどられながらも、ロマンの香りがあった時代だった。(54頁)」
    こうした文脈を、ただノスタルジックに当時を振り返るのではなく、今日との比較から現在の課題を見つけることが必要だと思う。例えば、当時はリメディアル教育・キャリア教育実施の必要がなかったのはなぜか、といったことだろう。受験勉

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    2011年12月11日
  • 丸山眞男の時代 大学・知識人・ジャーナリズム

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    日本の政治経済、文化、官僚を支配する地のパラダイムである法学部的知と文学部的知も解体されつつある。
    法学大学院と4文字学部(国際教養とか)によって、大衆教養主義の没落によって歴史、哲学、政治、思想、文学の知が崩壊している。最近の大学生で丸山を読んでいる人なんていないのかな。

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    2009年10月07日