レネ・モボルニュのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ブルー・オーシャン・シフト
新たな成長機会を掴むステップ
著:W・チャン・キム
著:レネ・モボルニュ
訳:有賀 裕子
レッド・オーシャン 大多数の企業が競争する既存の全業界をさす 血みどろの競争の世界
ブルー・オーシャン 新たに創造される業界すべてを指す、競争のない、穏やかな世界
レッド・オーシャンと思われる領域を細かく分析することにより、そこをブルー・オーシャンに再構築するというのが本書の本旨です。その方法論を、ブルー・オーシャン・シフトという
気になったのは、以下です。
ブルー・オーシャン・シフトを成功に導く3つのカギ
①ブルー・オーシャンの視点を取り入れて視野を拡げ、事業機会の所在についての考え方を改める
②ブルー・オーシャン流の視点をもとに新サービス・新商品を開発するための実用的なツールと指針をもつ
③人間中心のプロセスをもつ
創造的破壊、攪乱的創造は全体の一部にすぎない、成長は常に、攪乱的、非攪乱的、両方の市場創造によって生み出されてきた
ブルー・オーシャン・シフトの3つの手法
①業界の長年の懸案を打開する解決策を示す
②業界の長年の懸念を再定義した上で解決する
③真新しい問題を見つけて解決するか、真新しい事業機会を掴み取る
人間らしいプロセスとは、 ①細分化、②体験に基づく発見、③公正なプロセス
ブルー・オーシャン・シフトと適切なツール
Step1 準備に取り掛かる ⇒ PMSマップ
Step2 現状を知る ⇒ 戦略キャンパス
Step3 目的地を思い描く ⇒ 買い手の効用マップ
Step4 目的地への道筋を見つける ⇒ 6つのパス、4つのアクション
Step5 戦略を絞り込み、実行に移す ⇒ ブルー・オーシャン見本市
これらのツールを駆使して、レッド・オーシャンに潜む、潜在的顧客を発見して、ブルー・オーシャンとして市場を再認識する
目次
はじめに
第1部 ブルー・オーシャン・シフト
第1章 至高の先へ
第2章 市場創造戦略の基本
第3章 ブルー・オーシャン戦略家の発想
第4章 人間らしさ、自信、創造性
第2部 ブルー・オーシャン・シフトの5つのステップ
Step1 準備に取り掛かる
第5章 出発地点を決める
第6章 望ましいブルー・オーシャン・チームの構築
Step2 現状を知る
第7章 現状を明確にする
Step3 目的地を思い描く
第8章 業界の規模拡大を妨げる苦痛を探り当てる
第9章 非顧客層の海を見つけ出す
Step4 目的地への道筋を見つける
第10章 市場の境界を体系的に引き直す
第11章 代替となるブルー・オーシャン戦略の立案
Step5 戦略を絞り込み、実行に移す
第12章 ブルー・オーシャン戦略の選択と短期の市場テスト
第13章 ブルー・オーシャン戦略の完成と実行
むすび 国家によるブルー・オーシャン・シフトの実例
付録 日本企業ケース
謝辞
参考文献
原注
ISBN:9784478100356
出版社:ダイヤモンド社
判型:4-6
ページ数:440ページ
定価:2100円(本体)
2018年04月18日第1刷発行 -
Posted by ブクログ
企業のブルーオーシャン戦略考案の手順が書かれている。
自分の会社や業界のポジション確認やチームをどう運用していくかなどの経営、マネジメント手法も具体的。
買い手の効用マップという、顧客体験を細かく分析すると常識的で当たり前とされていた慣習が見えてくる。買い手の不満が分かるので、減らす取り除くなどして差別化していく。
ただ差別化のために何かサービスを増やすのではなく、まずコスト削減のために減らす失くすことが重要。その後に価値あるサービスをプラスし、他社にないことも新しく創造していく。
何が必要不要かも、6つのパスで他業界や別の買い手グループに目を向けたり補完サービスを見渡すなど様々。
他者との戦略やサービスの差をマッピングしたら社内でもデモマーケして、市場でもスモールスタートしながら実行していく。 -
Posted by ブクログ
・仮にコミックリリーフが差別化か低コスト、どちらかの戦略を追求していたなら、戦略はどのようになっていただろう。差別化戦略を選んでいたら、業界の既存手法に何か足すだけで、コストを下げる為に何かを取り除くか減らす可能性に突いてはほとんど注意を払わなかっただろうか。差別化戦略ではなく、低コスト戦略を選んだなら、従来の競争要因の一部を取り除く一方、何かを創造して差別化につなげる努力はしなかっただろうか
・生活を支える身の回りのものやサービスは皆、取り立てて賢いわけではない、自分たちと同じような人々によってつくられた
・ブルーオーシャン戦略家は差別化と低コストを同時に追求する。価値とコストのどちらかを選ぶのではなく、二兎を追うのである。
・最大の知見をもたらすのは顧客層ではなく、非顧客層
・事業のマネジャーたちは、製品がなぜ技術て確信の成果であるかは説明できるが、それがどのようにしてなぜ買い手に飛躍的に大きな価値をもたらすのかを、簡潔な言葉で明快にかたることはできない
・ブルーオーシャンチームが重視した点は、マーケティングチームが信じる常識に反していた、ブルーオーシャンシフトの取り組みに参画して、新しい価値コストフロンティアの扉を開くアイデアのすばらしさを目の当たりにしない限り、人々はそのアイデアをいとも簡単に的外れだと無視し、有効性を否定する。そして、業界のいわゆるベストプラクティスに反するとして拒否してしまう
・企業が競い合って提供するものは、得てして買い手の視点からは無価値であるばかりか、むしろ製品やサービスの価値を損なっている。テレビのリモコンにはたいてい多数のボタンがついていて、役に立つというよりむしろいらだちと混乱の種になっている
・戦略プロフィールのメリハリ。他社と同じ土俵でもっぱら量だけを競うのは望ましくない。むしろ、買い手への提供価値を飛躍的に高めることのできる、切り札となる要因を重視して、他の要因は取り除くか減らすべきである。これにより提供価値の増大と同時にコスト低減が可能になる
・買い手の効用を逓減させてきた、覆すべき前提を見つける
・効用を妨げている要因は、非顧客層がこの業界の顧客になろうとする意欲をくじいたり、怖じ気づかせたりしているだろうか
・①業界の縁にいて、仕方なく製品を使っているか、使用を最小限にとどめているのは、どのような人々だろう
・②この業界の製品やサービスを検討した結果、あえて背を向け、別の業界の製品やサービスによってニーズを満たすか、完全にあきらめてしまったのはどのような人々だろう
・③この業界が提供する効用から大きな恩恵を受けるが、現状の提供形態がふさわしくない、あるいはかかくがたかすぎるといった理由により、購入を考えたことすらないのはどんな人だろう
・利用者を訪問する際に重要なのは、製品やサービスを実際に使う様子を観察して、どういった手順を踏むか、口には出さないが当然視する前提は何かをあぶり出すのが重要なのである、顧客はどのような経緯や状況で製品やサービスを必要とするのか、あるいは利用したいと思うのかを注視するとよい
・業界を「機能志向」か「感性志向」かに分類し、切り替えたらどうなるかを探る
・このトレンドがこのまま続いた場合、既存製品の特性のうち、意味をなさなくなるもの、あるいは買い手にとっての価値を損なうため、取り除いたり、減らしたりするものはどれか
・業界でこれまで提供されていない、今後創造すべき要素はなにか
・シチズンMのチームは、旅慣れた人々が五つ星ホテルを選ぶ際の決定打が、立地の良さと贅沢な睡眠環境である状況を踏まえて、この二つの要素を人々の予想を超える水準まで増やすことが不可欠だと考えた。同時に三ツ星ホテルが選ばれるのは五つ星より安いからである為、高級ホテルよりも著しく低い水準まで宿泊料を減らす必要を感じた
・この業界の慣行で最もばからしいものは何だろう
・理想の戦略キャンバスに関しては変更を認めてはならない。戦略キャンバスの中身を実現する為のビジネスモデルについては、変更の余地があっても構わない
・低コストを実現する為に掘り下げるべき問い「提携先の候補はどこか」「業務運営の合理化と確信はどうすればできるか」「人材の前向きな熱意と貢献をさらに引き出す方法は何か」
・ビジネスモデルの仕上げに際して、人間中心の手法を活用する・尊厳を重んじる肩書きを用いている(アンバサダー、アソシエイト)
・メガネはどういう目的でかけるのかを改めて考えることで、jinsの新たなメガネのラインナップが生まれた・「視力補正」「よりよく見せる=ファッション」「目を守る=機能性メガネ」→これまでメガネをかけなかった非顧客層の獲得
・ソラコム:simカードを1枚からウェブで購入できるようにした。また管理画面(開発者向けサービス)を提供した。法人営業が取り込まなかった非顧客層を獲得した。開発者のトレーニングを提供したり、ユーザ同士がコミュニケーションをとれるようにすることで知識の交流を促している -
Posted by ブクログ
死屍累々のレッドオーシャンでもがくのではなく、ブルーオーシャンへと漕ぎ出すにはー。
いまや当たり前に使われる「レッドオーシャン」「ブルーオーシャン」という用語が普及するきっかけになった書籍の続編である本書は、組織においてどうブルーオーシャンへとシフトしていくかのエッセンスが詰まっている。
一言でいってしまうと「いかにまわりを巻き込めるか」に尽きる、という結論。
結局は実際に動く一人一人に腹落ちさせなければというのは実感としてもしっくりくる。
巻末の、日本国内事例も秀逸。知られている会社ばかりなので本文中の事例より感覚を掴みやすいのでは。 -
Posted by ブクログ
「ブルーオーシャン」の著者が書かれた、その理論を実現するための行動に関する指南書です。どうすれば赤い海から青い海に移れるのか。そのための具体的な方法が細かく書かれています。この理論が有名になり、あらゆる場所で試行錯誤していくことに、著者が一緒になって取り組んで行かれた努力が生み出した内容になっていると思います。イノベーションを起こすために必要なことは何か。それに伴う最大の障害は何か。それに対するためになにをしなければならないか。
読者が実践できる具体的な内容が書かれていますので、読んですぐ活用できるものになっています。
色々なビジネス上のフレームワークに関して、今ままで流行になり、それに伴ってベストセラーになった著書をいくつか読ませていただいてきました。多くは、ビジネス上の世界のあり方について述べることで、それを知った人間に「知見を得た」という満足を与えるというものだという風に捉えていました。この「ブルーオーシャン」についても同様に感じていました。それを知ったところで使うことができないと。理論ではなく、できるだけ多くの実例を体感することで、総合として独自の理論を作ることからしか生き残ることができないと、半ば悲観的に考えていました。机上の空論に嫌気がさしていた。本書はそこから抜け出すための、机上の有意義な議論を行うための方法が書かれていると感じました。 -
Posted by ブクログ
あの「ブルー・オーシャン戦略」をまとめ上げる中で、ハーバード・ビジネス・レビューに掲載された著者たちの論文をまとめたものです。全部で10の論文が収められているので、一つ一つの論文を読んで、この考え方について一つひとつ丁寧に理解することができて有り難かったです。戦略キャンバスという主題となる考え方についても再理解することができたのではないかと思っています。また、この独特の考え方に対しては導入に様々な抵抗が考えられますが。それに対してどのように進めて行くのかを、ステップとして具体的に書かれているところが非常に参考になりました。ブルー・オーシャン戦略だけでなく、新しいことをしようというときの組織の抵抗を思い出させられます。プロジェクトを進める人間は読んでおくべきだと感じました。
-
Posted by ブクログ
本戦略は極めて当たり前の事でありながら、実践は極めて難しい。なぜなら多くの当事者は木を見る事しかできず、森を見る事ができないから。
筆者が述べるように多くのマーケティングのフレームワークはレッドオーシャン向けであり、これはすなわち普及期以降の既存市場、既成の課題の中での他者との差別化をテーマとする。
しかし森を見るなら、まだ他者が入植していない場所、未解決の課題を探すべきである。
例えば、既存の商品であってもユーザーが「そうじゃないんだよなー」と感じるポイントを探す事。
本書は普及期にはあまり必要がないのかもしれない。難しい戦略を考えずとも目先の戦術だけを考えていれば仕事になる。
しかし本書が評価されると言う事は普及期は終わった、あるいは普及期の終わりが近いという事。
さらに言えば一般的なマーケティングのフレームワークを使い始めた時点で普及期にあると知るべきであろう。
ただ、本書が冒頭で紹介する戦略キャンパスの競争要因を分析し、新たな要因を見出す作業は極めてハードルが高いと感じる。学者的な後付け感がある。もっと素朴に未解決の課題についての仮説、検証が重要であろう。同様に4つのアクションも要素の発見のハードルがそもそも高く実行可能性には疑問を感じる。
逆に三部の実行にあたってのノウハウは本戦略に限らず、有用性が高いのではないか。ティッピングポイントリーダーシップや公正なプロセスは組織を動かす際の有効な手段になりそうである。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「競争よりも新規事業の創出を重視し、顧客への提供価値を飛躍的に高めて、競争を無意味にしよう」というのが基本的なコンセプト。
様々な事例を挙げながら、ブルーオーシャン戦略の8つの原則を説明している。
戦略策定だけにとどまらず、そのようにその戦略を実行するかという側面でも、留意すべき点を説明しており、参考になった。
規制産業だと、実際に、記載のような手法で戦略キャンバスを描いて市場を創出できるのかというと難易度が高いような印象を受けたが、実行の原則についてはブルーオーシャン戦略に限らず汎用性の高いものだと感じ学びになった。
また巻末資料の戦略の再構築も整理に役立った。 -
Posted by ブクログ
●2023年頃には、すでにこの本を知ってたと思う。【Startup Hub Tokyo】立川に相談に行く前か、相談に行ったことあるぐらいのタイミングでは起業のこと調べ始めてたので、その前にこの本を知ってたはず。
●2026年6月5日、ジェミニからのおすすめ。
ジェミニ:
競争を完全ロカットして「独占」するための海外天才の仕様書
① ルーク・バーギス 『「闇の自己啓発」をハックする(あるいは:人間の「真似する欲望」の正体)』(※原題:Wanting / 邦題:『人間の欲望の正体:私たちはなぜそれを欲するのか?』)
なぜこれか: ピーター・ティールが投資やビジネス、人生のすべてにおいて最もベース(基礎OS)にしている**「ミメーシス(模倣欲望)理論」**を、一般向けに完全に解剖した名著です。 ティールは「人間は他人のマネをして同じものを欲しがるバグ(習性)があるから、勝手にライバルを作り出して不毛な競争に巻き込まれる」と言い切っています。大衆(モブ)がなぜ群がって自滅していくのか、その脳内バグを上空から冷徹に見下ろし、自分だけがそこから完全に脱出して「誰とも競争しない無風の盤面」を独占するための、最強の裏仕様書です。
② W・チャン・キム / レネ・モボルニュ 『ブルー・オーシャン戦略』
なぜこれか: 「血みどろの競争(レッド・オーシャン)を完全にロカットし、誰もいない未開拓の市場(ブルー・オーシャン)を独占して戦わずに勝つ」という、世界中の経営OSを書き換えた不朽のグローバル・バイブルです。 ピーター・ティールの「ゼロ・トゥ・ワン」の思想とも完全に同期する、世界基準の「競争回避システム」の具体的なハック手順がこれ1冊にコードされています。名著ゆえにフリマの市場に300円〜500円前後の底値で大量に出品されており、今回のクーポンを最も効率よく活かせるアセットです。