高橋和夫のレビュー一覧
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2000年代の中東情勢を概観。中東には「国」と「国もどき」があり、後者の代表格がサウジアラビアである、という解説に最初ギョッとしましたが、読んでいくと、なるほど、国もどき…と腑に落ちました。
良書だし、重版されないのかな。Posted by ブクログ -
「中東イスラム世界の諸問題には、共通した構図があるように思えてならない。 一つめは、イラクやシリアのような人工的につくられた〝国もどき〟が持つ本質的な矛盾である。つまり本人たちの同意なく、多くの宗派・民族の集団が無理やりに一つの国境線に押し込まれたという現実である。 二つめは、アフガニスタンや...続きを読むPosted by ブクログ -
2016年1月に第1刷発行された本書であるが、
2022年8月現在でも、大変分かりやすい。
現在でも混迷を極めている中東情勢の、
どこに注目して見ていけばいいかを分かりやすく解説してくれている。
ニュース報道で知るだけではまったく理解しきれない中東情勢も、
本書のように分かりやすい著作で補足していけ...続きを読むPosted by ブクログ -
中東に関しては、高橋さんの書籍が一番信頼が置けます。
中東には“国”は3つしかない(イラン、トルコ、エジプト)。あとは“国もどき”だ。という主張は本当に目からうろこでした。Posted by ブクログ -
ニュースの断片的な情報くらいの知識しか持っていないので、大きな中東の情勢を理解することができた。自分自身の理解レベルに合っていたので、とても分かりやすく、興味深く読むことができた。Posted by ブクログ
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"今も毎日ニュースで報道されるガザ地区の戦闘。
イスラエルとパレスチナの歴史を読み解くことで現在の紛争がなぜ起きているのか知ることができる。
とことん理解が進むまで手元に置いておきたい本。"Posted by ブクログ -
第一章 サウジ、イラン「国交断絶」の衝撃
第二章 イスラム世界の基礎知識
第三章 「悪の枢軸」・イランの変質
第四章 「国もどき」・サウジアラビアの焦り
第五章 国境線の溶ける風景ーアフガニスタン、イラク、シリア、イエメン
第六章 テロと難民
第七章 新たな列強の時代へーアメリカ、ロシア、中国、ヨー...続きを読むPosted by ブクログ -
私は、中東の政治について、全く疎いが、ニュース等で中東のことが知りたいと思ってた時に出会った、非常にわかりやすく、うれしい本。
中東は「国もどき」≒国家として体をなしていない国がほとんどという表現が、乱暴な表現のようでいて、「そうなんだろうな」と思える説明がしてあった。王様はたまたまその国の中心を...続きを読むPosted by ブクログ -
中東関係の本を読んでいますが、一番理解しやすかったように思います。現在の中東情勢を近代の歴史からひも解いて解説していただいているので、とても「バックボーン」が理解できたように感じています。Posted by ブクログ
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チュニジアに始まったジャスミン革命が各国に飛び火し、世界情勢が予断の許さない状況になっている。こんなとき、該当国に関する、最近の書物に注目してみると、その書物自身も予断の許さない状況になっていることが良くわかる。このような変革を、どの程度事前に予期できていたかという、インテリジェンス能力が明るみに出...続きを読むPosted by ブクログ
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イスラエル、パレスチナが最近話題になっていて気になり、読んだ。
ざっくり中東でなんか戦争してんだなーてことしか知らず、イスラエルとパレスチナの違いも知らなかったため、とても勉強になった。
ただ、10年くらい前の本なので、最新の情勢をまとめたものも読みたいところ。
読んで思ったのは、イスラエルとパレ...続きを読むPosted by ブクログ -
パレスチナへのイスラエルの侵略の中、数年前の本だけど、パレスチナ問題におけるイスラエルの傍若無人ぶり、アメリカのユダヤロビーの強さ、イスラエル建国時のイギリス、フランスの酷さ、とりわけイギリスの諸行。パレスチナ難民を嫌がるアラブ諸国。イランとの関係。本書は数年前なのでアメリカの新しいユダヤロビーであ...続きを読むPosted by ブクログ
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イラクやシリア、サウジアラビアを国もどきとする表現は他の本でも読んだ。確かに、原油利権で国民をコントロールしながら、しかし、実際には、宗教だけではなく、民族、聖地なども含めて複雑な成り立ちを持つ国境線は確かに一筋縄では言い表せない。こうした複雑な構造をもつ中東から、自国のエネルギー自給の目処が立った...続きを読むPosted by ブクログ
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霊界との交信、千里眼によるストックホルム大火の体験など、オカルト的な逸話に事欠かない異端の思想家の解説書。彼をオカルティズムの始祖としてのみ理解するのではなく、その科学者・技術者としての側面から、カトリック・プロテスタント双方に対する激しい攻撃に基づき「新しい教会」を構想する神学者としての側面まで、...続きを読むPosted by ブクログ
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数年前に書かれた本です。シーア派とスンニ派の対立とメディアは単純化するが、実はそうではないということが理解できました。Posted by ブクログ