高橋和夫のレビュー一覧

  • なぜガザは戦場になるのか - イスラエルとパレスチナ 攻防の裏側 -

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    パレスチナとイスラエルの問題は宗教戦争だと誤解しがちですが、
    ドラマ地面師のセリフではないですが、結局は陣取り合戦なのだな、と。
    そこに「国」とか「民族」といった概念が入ってきてもうぐちゃぐちゃ…
    それぞれに、それぞれの歴史があるし、同じ国に住んでる同じ民族でも目指すところはみんな同じではない。

    イスラエル人とパレスチナ人だけの問題にせずに、その背景や関係各国のあり方・変遷にまで触れられてて非常にわかりやすい本だったと思います。また日本の外交にも触れられてて、改めてこの問題は日本にも深く関係しているんだな、と気付かされました。

    個人的には「パレスチナ人が可哀想だから」とか「イスラエルの行動

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    2025年04月25日
  • イスラエルvs.ユダヤ人【増補新版〈ガザ以後〉】――中東版「アパルトヘイト」とハイテク軍事産業

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    以下の3つの疑問を持って読み、非常に理解が深まった。

    ①イスラエルがパレスチナに対してなぜあれほど残酷な行為を平気で出来るのか
    ②イスラエル以外のユダヤ人はイスラエルをどう見ているのか
    ③ユダヤ人が残酷なのかイスラエル単体なのか

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    2025年02月26日
  • なるほどそうだったのか!! パレスチナとイスラエル

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    この本はパレスチナ問題の入門書として最適です!非常にわかりやすい解説で、初学者にも優しい1冊です。 この本では複雑で難しいパレスチナ問題を考える上での基礎を学ぶことができます。 この記事ではその中から民族主義、シオニズム、イギリスの三枚舌外交についてお話ししていきます。

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    2024年08月18日
  • なぜガザは戦場になるのか - イスラエルとパレスチナ 攻防の裏側 -

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    パレスチナ問題について一気に理解の整理ができました。いつもながら高橋和夫先生の解説は分かりやすく、(私が思うに)的確。

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    2024年06月23日
  • なぜガザは戦場になるのか - イスラエルとパレスチナ 攻防の裏側 -

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    米国民の無関心となんとなくの同情によって地域で一番強大な国になったイスラエル
    という説明はこれまで読んだ関連本のいろんな解説の中で一番しっくりきた

    経緯は違えど日本の戦後の発展もこれに類するものだと思う(よく言われる日本人の勤勉努力とかあんましカンケー無い 
    じゃないと昨今の日本の凋落ぶりの説明がつかない)

    読めば読むほど中東情勢に絶望しか感じられない
    この本が書かれた2023年末から数ヶ月経ちさらに情勢は混沌としてきている
    著者名覚えてこの人の次の解説本も読むことにしよう

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    2024年04月27日
  • 中東から世界が崩れる イランの復活、サウジアラビアの変貌

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    2000年代の中東情勢を概観。中東には「国」と「国もどき」があり、後者の代表格がサウジアラビアである、という解説に最初ギョッとしましたが、読んでいくと、なるほど、国もどき…と腑に落ちました。
    良書だし、重版されないのかな。

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    2023年12月31日
  • なるほどそうだったのか!! パレスチナとイスラエル

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    非常にわかりやすいパレスチナ問題 ・19世紀末に、民族主義、帝国主義の流れで、ヨーロッパのユダヤ人が建国を目指してシオン山のあるパレスチナに移住「シオニズム」。そもそも、ある宗教の信者であることをもって「○○人」と分類されるのはユダヤ人をおいてない。神に選ばれた人達であるという認識であり、ユダヤ教では布教は行わない。
    ・搾取なき社会という理想を目指すという理想もあり、その地に移住したら農耕も自分たちでするので、現地の人と共存することは難しい。
    ・パレスチナはもともとオスマン帝国が支配しており、複数の宗教・人種が問題なく共存していたが、第一次大戦で連合国側のイギリスが、同盟国側のオスマン帝国を混

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    2025年12月03日
  • 中東から世界が崩れる イランの復活、サウジアラビアの変貌

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    「中東イスラム世界の諸問題には、共通した構図があるように思えてならない。  一つめは、イラクやシリアのような人工的につくられた〝国もどき〟が持つ本質的な矛盾である。つまり本人たちの同意なく、多くの宗派・民族の集団が無理やりに一つの国境線に押し込まれたという現実である。  二つめは、アフガニスタンやイエメンが経験したような、伝統社会から近代社会へと移行する際の困難さである。両者の間を隔てる深い亀裂がある。アフガニスタンやイエメンは、この亀裂を無理をして一気に越えようとした。それがともに失敗し、亀裂に落ちて出口のない内戦状態から抜け出せないでいる。  こうした失敗を見ると、これまで秩序を保ってき

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    2021年09月24日
  • 中東から世界が崩れる イランの復活、サウジアラビアの変貌

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    2016年1月に第1刷発行された本書であるが、
    2022年8月現在でも、大変分かりやすい。
    現在でも混迷を極めている中東情勢の、
    どこに注目して見ていけばいいかを分かりやすく解説してくれている。
    ニュース報道で知るだけではまったく理解しきれない中東情勢も、
    本書のように分かりやすい著作で補足していけば、
    もっともっと身近なものになるのではないか。

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    2021年09月10日
  • イランvsトランプ

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    これは良書(と思う)。この、高橋和夫さんという方、専門は中東政治でいらっしゃると思いますが、アメリカの国内政治についても非常にお詳しいため、見方が多面的で、おそらく外していない。トランプの外交のほとんどは国内政治…というか端的に言うと「選挙」のための延長線上とつくづく感じる次第。アメリカにおけるユダヤ人はもちろん、キリスト教福音派、サンダースといった、トランプ政権の成立背景として欠かせない観点についても(新書の限られた分量の中でではあるが)触れられており、その点でも外していない、と言える。

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    2020年10月25日
  • 中東から世界が崩れる イランの復活、サウジアラビアの変貌

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    中東に関しては、高橋さんの書籍が一番信頼が置けます。
    中東には“国”は3つしかない(イラン、トルコ、エジプト)。あとは“国もどき”だ。という主張は本当に目からうろこでした。

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    2020年09月13日
  • 中東から世界が崩れる イランの復活、サウジアラビアの変貌

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    ニュースの断片的な情報くらいの知識しか持っていないので、大きな中東の情勢を理解することができた。自分自身の理解レベルに合っていたので、とても分かりやすく、興味深く読むことができた。

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    2018年12月02日
  • なるほどそうだったのか!! パレスチナとイスラエル

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    "今も毎日ニュースで報道されるガザ地区の戦闘。
    イスラエルとパレスチナの歴史を読み解くことで現在の紛争がなぜ起きているのか知ることができる。
    とことん理解が進むまで手元に置いておきたい本。"

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    2018年10月21日
  • 中東から世界が崩れる イランの復活、サウジアラビアの変貌

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    第一章 サウジ、イラン「国交断絶」の衝撃
    第二章 イスラム世界の基礎知識
    第三章 「悪の枢軸」・イランの変質
    第四章 「国もどき」・サウジアラビアの焦り
    第五章 国境線の溶ける風景ーアフガニスタン、イラク、シリア、イエメン
    第六章 テロと難民
    第七章 新たな列強の時代へーアメリカ、ロシア、中国、ヨーロッパ、トルコ、エジプト、イスラエル動向
    終 章 中東と日本をつなぐもの


    中東本を何冊か読んだがこれは良い。
    中東研究のスペシャリストがわかりやすく書いてくれた。
    難しすぎない、ちょうどいい、でも深い。(なかなかない)

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    2017年04月23日
  • 中東から世界が崩れる イランの復活、サウジアラビアの変貌

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    私は、中東の政治について、全く疎いが、ニュース等で中東のことが知りたいと思ってた時に出会った、非常にわかりやすく、うれしい本。

    中東は「国もどき」≒国家として体をなしていない国がほとんどという表現が、乱暴な表現のようでいて、「そうなんだろうな」と思える説明がしてあった。王様はたまたまその国の中心を治めているだけで、地方は地方で独自に有力者が収めている。王様は内政/外政ともに微妙な駆け引きを行い、国を治めている。という。日本の江戸時代も、ヨーロッパも国といっているが、地方は地方の文化があったということと同じだろう。
    そんな「国もどき」の代表がサウジアラビアであり、そのサウジアラビアの、動きが最

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    2017年01月29日
  • 中東から世界が崩れる イランの復活、サウジアラビアの変貌

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    中東関係の本を読んでいますが、一番理解しやすかったように思います。現在の中東情勢を近代の歴史からひも解いて解説していただいているので、とても「バックボーン」が理解できたように感じています。

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    2016年12月20日
  • イスラム国の野望

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    あとがきにも書いておられたが,わかりやすく整理されていて,イスラム国のなるべくしてなってしまった状況が腑に落ちた.煽るだけ煽っているようなマスコミや政治家も,この本を読んでこれからの方針を考えたらいいと思った.

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    2015年08月01日
  • イスラム国の野望

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    ニュースでよく耳にするフレーズ一つ一つが理解できる本。今は一時ほどメディアでは取り上げられていないがイスラム国勢力が弱まったわけではない。日本人人質問題後も引き続きメディアはニュースとして取り上げていかなければいけないと思う。

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    2015年06月21日
  • イスラム国の野望

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    ■シリアのアラウィー派
    ■サイクス・ピコ協定
     ・サイクスはイギリスの中東専門家
     ・ピコはフランスの外交官
    ■第一次世界大戦とオスマン帝国の滅亡

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    2015年04月17日
  • イスラム国の野望

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    タイトルに「野望」とあるが、イスラム社会の現状を分かりやすく解説されています。
    再度読み返してみたいと思います。
    それにしても多くの国、民族、宗教派閥の対立が複雑だ。
    第一次大戦後の「サイクス・ピコ協定」によるオスマン帝国の解体。対立の原因はここにある。

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    2015年02月25日