ARUKUのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「30万円は 人を踏みにじるには 安すぎるんだよ」
ARUKUさんの中でも特に痛ましい作品でした。事故後の現在と、そこに至るまでの過去が交互に描かれ、サスペンスのような緊迫感がある話。
欲望のままに暴力で人を支配した事実は、簡単には許されない。「好きだったから」の免罪符で、なし崩しに攻が許されてしまうBLも多い中で、ここまで徹底的に打ちのめされる作品はなかなかないと思う。だからこそ、人を変えるだけの美しさをもった奏の魅力が光る。
奏が許すっていうならしょうがないけど、凍月はほんとにドクズである。でも、人は変われる。生きていればいつだって遅くない。 -
購入済み
丁寧な感じ
丸々一冊表題の話。
主人公のキラキラさは、読んでいるこっちも眩しかった(笑)
この作者さんの作品、4冊読んでみましたが、短編も含め丁寧に読み手に伝えようという感じが伝わってきます。もっと描いてほしいな。
最後の先が読みたいです。 -
Posted by ブクログ
読んでいる間中、痛くて痛くてたまりませんでした。
東京から来たドクズなエリート所長×寂れた地方都市に住む無垢な作業員。
時代は昭和50年代くらい。最初の方で時代背景の説明がなくて??となったけど、電話が昭和でした(笑)
cpにものすごい格差があるところはセンセらしい設定で、そこから起こる悲劇に胸を締めつけられました。
凍月は典型的で古典的な最低男で、前半とても腹立たしかったです。わかりやすい極悪です。そのくせ、見た目はすてきでハイスペックだから、ますます始末が悪いんですよね…
対する奏は顔も心もきれいでまさに清貧、というかんじ。病気の母親のために我が身を犠牲にする奏には、薄幸という言葉しか思 -
Posted by ブクログ
不思議な世界観。登場人物たちを変えて語られる7つの短編集。共通しているのは、みなどこか歪でグロテスクでそしてハートフル。これほど傾向の異なる話を、ひとつの本として捉えるのは難しいけど、あえて言うなら、どの話もキャラクターそれぞれの“キラキラ”が語られている。“キラキラ”とは美しさや清冽さ輝き、どれにもとれるけど個人的には希望を推したい。どの話にも希望があった。
読むきっかけにもなった『マイガール』がやっぱり好き。二人の逃避行の一コマが口絵にあって嬉しかった。ちゃんとモップみたいな小動物つき。『インソムニア』視点が優しくて好き。意外な展開『レインキャット』など。
強い女性や美しい男、架空の生き物 -
Posted by ブクログ
この手のファンタジックですれ違いからのラブラブな物語には、この方の絵柄が合っているのかもしれない。恐らくそうなんだろうと思う、が、敢えて言う、ARUKUの紡ぎ出す物語はARUKUの絵だからこそなのである。いたいけさ、献身、その為に流れる涙の描写は原作者の絵柄合ってこそだなぁ…と思わずにいられない。こう言う読み手がいるから、絵を描いた作家さんには大いなるプレッシャーだった事だろう。
正直に書いてしまうと、初期の「どこでもない場所・国」を舞台にしたおとぎ話的要素とSF要素が色濃い作品の切れ味が少し「甘め」になっている様に思える。本来原作者が描きたかったのはこちらなのかもしれないが、『画家と音楽家』 -
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ARUKUは魂の純度を信じている作家さんだと思う。そしてこれまで描かれた作品のモチーフはほぼ全て「富める者」と「貧する者」の「身分違いの恋」であると言える。きっと作者自身が「何も持たない自分」と言うものとずっと葛藤して来た人だからだろうと思う。
私は遥々アルク名義で描かれた『猿喰山疑獄事件』を読んで以来、全てのコミックスを読んでいる。作者自身の魂の叫びを写し取ったような持たざる者の悲鳴が聴こえるような作品で、いつも涙が勝手に溢れて来た。これは言ってはいけない事かもしれないが、何ゆえに「原作者」になってしまったのだろう、業界の内情は知る由もない。ARUKUの紡ぎ出す物語は、作者の「絵」があってこ -
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ARUKUセンセ原作。
編集者の由比が、「俺と君は恋に落ちる運命なんだ」といきなり旅行ライターの雨森から告げられるところから始まる、予知夢を扱ったストーリーです。
こういうストーリーが最近巷で流行ってるのかよく目にするけど、ARUKUセンセの話は独特の切なさと優しさを伴っていて別格ですね。
コウキ。センセの繊細な絵柄が似合っていました。
前半の雨森がひたすら由比に恋心を告げるところは、まあよくある話だなと思ってましたが、後半…!
このまさかの壮大などんでん返しにはうるっときました。
愛の力のすごさです。そして運命の相手にはどんな困難が待ち受けていても、必ず巡り逢え愛もまた甦るのだという希望を -
Posted by ブクログ
一途で切なすぎる恋の話でした。
ARUKUセンセ原作とのことで購入してみました。雲居ゆきセンセの絵柄はやさしくて繊細で話のイメージにぴったりで、特に薄幸なねずみちゃんがとてもかわいかったです。
ストーリーはあのARUKUワールド全開で、涙が止まらなかったけれど読後は心が洗われました。雲居センセは原作の独特の世界観をきちんと描き出していたように感じました。
大手文房具メーカーの若手常務×消しゴム工場の工員。
爆発事件で失明してしまった悠馬は、敵が多い自分の味方として「名無し君」だけに無防備な姿を見せるようになるのだけど、本当の恋を知らずにいい加減な人生を送ってきた金持ちの顔だけ男というのは絶え -
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ARUKUさんの本質は「ロマンチスト」なのかもしれない。『ほんとは好きだ』からその傾向が顕著になっている気がする…と言う事に今頃気付いたARUKUさんの大ファンな私である(笑)。本作はARUKUさんのロマンチシズムが全開な作品であるが、やはりARUKUさんである、モノローグの詩的(と言うより小説的)表現、持ってない人間の慎ましやかな生。
登場する二人はダブル不倫と言う実に生々しいものを抱えていて、個人的に社内不倫などを現実で目の当たりにして嫌悪感を覚える性格としては、最初は素直に物語に入り込むことが出来なかった。結婚したからには一生添い遂げなければならない、と言う部族の掟がある訳でもない現代に