中根千枝のレビュー一覧

  • タテ社会の人間関係 単一社会の理論

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    50年前に刊行されていまだに読み継がれているという日本社会を論じた代表的な書籍になります。いままで読む機会がなくようやく読みましたが、納得する点も多々ありました。原則ではなく人間関係がモノを言う、「ウチ」と「ソト」の意識、などの概念は今でも十分通用すると思います。ただ学術書ではなく一般書を意識してあえてそうしたのかもしれませんが、データの裏付けや検証部分については省かれていて、うがった見方をすれば「それは著者の周囲の偏った社会の中だけではないのか?」ということも言えるわけです。また海外との比較もたまに書かれていますが、英国、インドとこちらもかなり限られたサンプルとの比較であることは否めません。

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    2023年05月06日
  • タテ社会と現代日本

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    学生時代の国語で読むくらいだったが、監査系雑誌で紹介されてたので、読んでみた。
    古典となった、タテ社会の人間関係読むよりも手っ取り早いのだろうけど…

    それにしてもいまも同じ、たいして変わらんと思う事象が並んでることに驚きもある。

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    2023年01月15日
  • タテ社会の人間関係 単一社会の理論

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    常々抱いている組織に対する違和感の正体が分かったような気がした。横のつながりは個人の力で構築できるものではないと納得した。

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    2022年05月28日
  • タテ社会の人間関係 単一社会の理論

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    明晰な文章。簡潔で歯切れがよい。

    あまりにも人口に膾炙したタテ社会論。これ以前の日本人は自分たちのことをどう見ていたのだろうかと思うくらい。50年を経て日本の社会構造は多少なりとも変化しているのかどうか考えてみる。少なくとも企業社会はタテ社会の構造が色濃いか。

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    2022年04月20日
  • タテ社会と現代日本

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    会社における人間関係の複雑さ、意思決定の遅さ、イノベーションの少なさなど、日本の会社の問題点はいくつか挙げられる。

    その原因の一つが、タテ社会における「感情の結びつきの強さ」にあると感じる。
    タテ社会の良さももちろんあるが、少子化が進み、一層国際化が進む日本において、タテ社会のままでは国際社会から取り残される気がする。

    本書の付録にもあるが、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の感情を持たないようにする事を心掛けたい。

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    2022年04月09日
  • タテ社会の人間関係 単一社会の理論

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    中根先生の訃報を聞きようやく読めた。日本人の本質というのは変わらないのだな、1967年初版だもの。それを憂うことはないが日々の仕事生活で感じることばかりだった。そして飲み会の意義…!
    …海外駐在者の苦労がまたひとつわかった気がする。

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    2022年03月06日
  • タテ社会の人間関係 単一社会の理論

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    ●企業に入社した頃に読んだ本です。家族的、よそ者意識、単一主義、能力平等観、同僚意識・・・日本社会のキーワードが出てくる。実際に組織では、納得いく言葉だ。
    ●それらを、日本のメリットと考えるかデメリットと思うのかは人それぞれ。価値観の差はあると思うが、メリットを伸ばすのが賢明と思います。

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    2021年08月01日
  • タテ社会の人間関係 単一社会の理論

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    中根千枝 「 タテ社会の人間関係 」

    会社などの社会集団から日本社会の特徴を抽出した本。

    否定的な論調だが、会社に関しては、契約や論理より 感情や一体感を優先させる日本的集団の方が、明確な指揮命令や統率のとれた組織行動に 経営合理性があるように思う。


    日本的集団の問題点
    「序列で物事が決まり、個性が奪われ、法律が無視され、ウチとヨソモノの意識が強まり、ヨソモノ排除へ向かう」

    日本的集団の特徴
    *2つの集団の合併は、一方による乗っ取りでしかなく、序列により系列化しているだけ
    *提携は 表現であって、実態の構造を反映していない
    *リーダーは一人であり、リーダーの交代は困難
    *集団は 乗

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    2019年11月29日
  • タテ社会の人間関係 単一社会の理論

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    1967年に発行された本が、今でもこれだけ現代日本社会の本質を突いていることに驚く。良書!

    日本の「能力平等観」「人間平等主義」についての指摘はごもっともだと思ったし、だから平等論について欧米と分かり合えない部分があるんだな…

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    2019年01月21日
  • タテ社会の人間関係 単一社会の理論

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    40年以上前に書かれたものとは思えない先見性を感じられる。メイン内容は組織論としてのタテ社会、日本は序列重視の社会であり、西欧、インド、中国とはまったく異なる人とのつながり方を分析されている。(特に本書の著者はインドをよく例にあげられていた)
    40年以上経過した現在でも、この考えは廃れるどころか、国際社会の中で日本という国が他国とどう渉りあっていくか、理解しあっていくかを考える上で非常に考えさせられた。

    また、いわゆる成果主義といわれる考え方が、序列重視の日本人と相容れることの難しさを実感することができる。
    形の上では序列をなくすということは可能でも、日本人である限りは完全に欧米化することは

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    2019年01月10日
  • タテ社会の人間関係 単一社会の理論

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    もう半世紀も前に発行されたものだが、内容は全く色あせておらず、社会組織の構造を見事に分析している。

    社会集団の構成要因は、資格(属性)の共通性にあるものと、場の共有によるものがある。資格には、氏、学歴、地位、職業などがあり、職業集団、血縁集団、カースト集団などが構成される。場とは、地域、所属機関などの枠のこと。

    場の共有による社会集団は、枠によって閉ざされた世界を形成し、構成員の異質性による不安定さを克服するために、集団意識を高揚する必要がある。日本社会では、人間関係の強弱は、接触の長さや強さに比例するため、集団に加わってからの年数が、個人の位置づけを決定する重要な要因になっている。これが

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    2018年10月31日
  • タテ社会の人間関係 単一社会の理論

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    新書の古典。人と人のつながりを、タテの関係とヨコの関係に分けて日本の社会や家族、企業などに当てはめてその関係性を解説していく。

    「集団の内部構造」が図解されていてわかりやすい。が、他にビジュアルが少なく、タテヨコの関係が文章だけだと理解しにくい面もあった。
    もう一つ「場と資格」に二分して同じく社会を説明していくことで、日本の社会の構図を大まかに説明してあってわかりやすかった。

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    2018年01月20日
  • タテ社会の力学

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    タテ社会の人間関係の姉妹書。前書でカバーしきれなかった論点を補足するための新たな軸の導入とのことだが、小集団の概念にしても甘えの関係にしても、基本は前書で導入された個と集団のあり方に立脚して説明がついているような気がした。敢えて言うなら、少々わかりにくかったポイントをブレークダウンして解説するためのadditionalなconditionの紹介、といった形か。

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    2017年05月14日
  • 適応の条件 日本的連続の思考

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    そして、往路機中で読んだ本3冊目はこちら。日本社会論の名著『タテ社会の人間関係』の著者、中根千枝さんによる、日本人の「異文化適応論」。
    1970年代はじめの著書にも関わらず、ほとんど古さを感じないところはさすが。…というか、逆に言うと40年前から日本人の国際化は同じ課題を抱えているとも言える…。
    海外と何らかの形で関わりを持っている人は特に一読の価値あり。

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    2013年12月03日
  • 適応の条件 日本的連続の思考

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    異文化に長く接したことのある人なら、誰もがうなずきながら読んでしまうでしょう。
    世界がグローバル化していく中、私たち日本人はその時代の変化に適応できるのだろうか。

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    2009年10月04日
  • 適応の条件 日本的連続の思考

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    昭和47年発刊。五十年以上前にしてこの内容は先進的だったのではないだろうか。国際化に向けた適応の条件というところであるけれど、本質的には今の日本人(特に幅を利かせている五十代サラリーマン)は変わっていないように思える。国際化という観点ではなく、いろんな異文化、異社会に開くための「適応」という意味でメタ的に参考になる部分もあると思われた。

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    2025年01月04日
  • タテ社会の人間関係 単一社会の理論

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    感想
    時代は変わる。しかし社会のタテ構造はなかなか弛緩しない。気候が人種が、建物の構造が影響を与えているから。長所も短所もある。

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    2023年06月12日
  • タテ社会と現代日本

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    ネタバレ

    社会集団構成の要因を「場」と「資格」の2つと捉え、それぞれの内部メカニズムを分析することで、こと日本におけるタテ社会の人間関係を描写した1冊。

    特に印象的だったのは前述の2つの概念整理に加え、会社内における序列意識の一節(原文は下記)。日本社会は場を重んじる社会集団であり、大きくその特徴として①序列意識(年長者など)②集団内のエモーショナルな結びつきの2つが挙げられる。
    これらを背景とした際、重視すべきは自分個人の能力ではなく、集団内における自己の立ち位置や結びつきであり、故に下記のようにどこまでいっても「オレだって」という不公平感が拭えないのだと理解できる。他国と明確な比較を行なったことは

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    2023年02月05日
  • タテ社会と現代日本

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    昔何度も読んだな、中根先生の著書。
    新刊が出てたんで読んでみたが、新参向けの、先生の簡単なまとめと、最初の論文をまとめた、記念稿みたいなもんだった。
    あんまり新鮮味はなかったが、おっしゃってることは、改めて感服。

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    2022年03月07日
  • タテ社会の人間関係 単一社会の理論

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    2/25
    日本社会の社会学的構造分析の本。1966年に書かれたもの。日本社会における集団の役割や人と人の関わり方など日本の単一性から生まれる日本ならではの特徴が述べられていた。

    Todo
    この特徴を知った上で、どうすればさらに幸せになれるのかを探求していく。

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    2022年02月25日