ユーザーレビュー タテ社会と現代日本 中根千枝 / 現代新書編集部 本書の本筋ではないが、結婚した男女と生家との関係の分類が興味深い。 日本が男系でも女系でもないことを明確に示している。 筆者によれば、祖先崇拝も感情的つながりを重視する日本ならではの慣習らしい。 Posted by ブクログ タテ社会と現代日本 中根千枝 / 現代新書編集部 日本に強く根付いている、先輩と後輩、上司と部下の関係、集団で行動する傾向について書かれていました。 集団の封鎖性からその集団でしか生活できないと考えてしまい、結果自殺へ繋がることも問題視されていると述べられていました。 また、日本では同じ「場」を共有することを重要視し、年功序列のようなその「場」に...続きを読む居た長さで集団内の階級が位置づけられていました。 今では年功序列などの廃止を進める企業もありますが、タテのシステムつまり先輩と後輩などの関係はなくならないと語られています。 Posted by ブクログ タテ社会と現代日本 中根千枝 / 現代新書編集部 前半部の分かりやすさ、それを読んだ後に、後半部に引用された骨太の理論がすんなり入ってくる。日本の人間関係をインドのそれと比較する。 Posted by ブクログ タテ社会と現代日本 中根千枝 / 現代新書編集部 まちライブラリーの女性スタッフに勧められたまちライブラリーにあった本です。 まえがき プロローグ 日本の先輩・後輩関係 第1章 タテの関係とは? 第2章 タテ社会の「いま」 第3章 「タテ」の発見 第4章 これからのタテ社会 エピローグ 場は一つとは限らない 付録 日本的社会構造の発見――単一社会の...続きを読む理論 1964年中央公論 1序論 2資格と場による集団構成 場を強調する日本社会 3集団成員による全面的参加 集団の結束と孤立を招く一体感の強調 地域的で接触的な人間関係 4「タテ」組織による人間関係 「タテ」の関係 序列の発達 対立でなく並立の関係 5集団内部の構造 基本構造 契約精神の欠如 リーダー(親分)の資格 6「タテ」組織の功罪 人間平等主義 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い という内容でした。 1964年に発表された理論で、現代日本社会に生起する日本社会独特な諸問題を分析説明できるって、すばらしいことだと思いました。 先生が西洋社会科学のものさしでなく、若い頃世界各各地で経験したことから編み出した独自の理論、面白かったです。 Posted by ブクログ タテ社会と現代日本 中根千枝 / 現代新書編集部 学生時代の国語で読むくらいだったが、監査系雑誌で紹介されてたので、読んでみた。 古典となった、タテ社会の人間関係読むよりも手っ取り早いのだろうけど… それにしてもいまも同じ、たいして変わらんと思う事象が並んでることに驚きもある。 Posted by ブクログ 現代新書編集部のレビューをもっと見る