現代新書編集部のレビュー一覧

  • タテ社会と現代日本

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    本書の本筋ではないが、結婚した男女と生家との関係の分類が興味深い。
    日本が男系でも女系でもないことを明確に示している。
    筆者によれば、祖先崇拝も感情的つながりを重視する日本ならではの慣習らしい。

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    2024年01月27日
  • タテ社会と現代日本

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    日本に強く根付いている、先輩と後輩、上司と部下の関係、集団で行動する傾向について書かれていました。
    集団の封鎖性からその集団でしか生活できないと考えてしまい、結果自殺へ繋がることも問題視されていると述べられていました。

    また、日本では同じ「場」を共有することを重要視し、年功序列のようなその「場」に居た長さで集団内の階級が位置づけられていました。
    今では年功序列などの廃止を進める企業もありますが、タテのシステムつまり先輩と後輩などの関係はなくならないと語られています。


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    2021年09月03日
  • タテ社会と現代日本

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    前半部の分かりやすさ、それを読んだ後に、後半部に引用された骨太の理論がすんなり入ってくる。日本の人間関係をインドのそれと比較する。

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    2021年06月06日
  • タテ社会と現代日本

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    まちライブラリーの女性スタッフに勧められたまちライブラリーにあった本です。
    まえがき
    プロローグ 日本の先輩・後輩関係
    第1章 タテの関係とは?
    第2章 タテ社会の「いま」
    第3章 「タテ」の発見
    第4章 これからのタテ社会
    エピローグ 場は一つとは限らない
    付録 日本的社会構造の発見――単一社会の理論 1964年中央公論
     1序論
     2資格と場による集団構成
      場を強調する日本社会
     3集団成員による全面的参加
      集団の結束と孤立を招く一体感の強調
      地域的で接触的な人間関係
     4「タテ」組織による人間関係
      「タテ」の関係 序列の発達 対立でなく並立の関係
     5集団内部の構造
      

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    2020年02月13日
  • タテ社会と現代日本

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    名著『タテ社会の人間関係』を著者自らが解説し、さらにその理論を現代日本が抱える問題に適用することを試みた本。
    『日本的社会構造の発見 単一社会(ユニラテラレル・ソサエティ)の理論』附録。

    以下、『タテ社会の人間関係』の内容整理。

    日本の社会的構造を他国のそれと比較する形で分析し、その特徴を解明することが本書の主題とされている。

    本書における筆者の主張をまとめると、下記の3つ。
    ①日本社会における集団意識では「場」が優先される

    ② 日本人は「ウチ」「ヨソ」の意識が強く、人間関係の機能の強弱は実際の接触の長さ、激しさに比例する

    ③日本の組織の階層は強い「タテ」の関係で構成される

    ①は、

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    2025年03月05日
  • タテ社会と現代日本

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    学生時代の国語で読むくらいだったが、監査系雑誌で紹介されてたので、読んでみた。
    古典となった、タテ社会の人間関係読むよりも手っ取り早いのだろうけど…

    それにしてもいまも同じ、たいして変わらんと思う事象が並んでることに驚きもある。

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    2023年01月15日
  • タテ社会と現代日本

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    会社における人間関係の複雑さ、意思決定の遅さ、イノベーションの少なさなど、日本の会社の問題点はいくつか挙げられる。

    その原因の一つが、タテ社会における「感情の結びつきの強さ」にあると感じる。
    タテ社会の良さももちろんあるが、少子化が進み、一層国際化が進む日本において、タテ社会のままでは国際社会から取り残される気がする。

    本書の付録にもあるが、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の感情を持たないようにする事を心掛けたい。

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    2022年04月09日
  • タテ社会と現代日本

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    ネタバレ

    社会集団構成の要因を「場」と「資格」の2つと捉え、それぞれの内部メカニズムを分析することで、こと日本におけるタテ社会の人間関係を描写した1冊。

    特に印象的だったのは前述の2つの概念整理に加え、会社内における序列意識の一節(原文は下記)。日本社会は場を重んじる社会集団であり、大きくその特徴として①序列意識(年長者など)②集団内のエモーショナルな結びつきの2つが挙げられる。
    これらを背景とした際、重視すべきは自分個人の能力ではなく、集団内における自己の立ち位置や結びつきであり、故に下記のようにどこまでいっても「オレだって」という不公平感が拭えないのだと理解できる。他国と明確な比較を行なったことは

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    2023年02月05日
  • タテ社会と現代日本

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    昔何度も読んだな、中根先生の著書。
    新刊が出てたんで読んでみたが、新参向けの、先生の簡単なまとめと、最初の論文をまとめた、記念稿みたいなもんだった。
    あんまり新鮮味はなかったが、おっしゃってることは、改めて感服。

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    2022年03月07日