現代新書編集部のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まちライブラリーの女性スタッフに勧められたまちライブラリーにあった本です。
まえがき
プロローグ 日本の先輩・後輩関係
第1章 タテの関係とは?
第2章 タテ社会の「いま」
第3章 「タテ」の発見
第4章 これからのタテ社会
エピローグ 場は一つとは限らない
付録 日本的社会構造の発見――単一社会の理論 1964年中央公論
1序論
2資格と場による集団構成
場を強調する日本社会
3集団成員による全面的参加
集団の結束と孤立を招く一体感の強調
地域的で接触的な人間関係
4「タテ」組織による人間関係
「タテ」の関係 序列の発達 対立でなく並立の関係
5集団内部の構造
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Posted by ブクログ
名著『タテ社会の人間関係』を著者自らが解説し、さらにその理論を現代日本が抱える問題に適用することを試みた本。
『日本的社会構造の発見 単一社会(ユニラテラレル・ソサエティ)の理論』附録。
以下、『タテ社会の人間関係』の内容整理。
日本の社会的構造を他国のそれと比較する形で分析し、その特徴を解明することが本書の主題とされている。
本書における筆者の主張をまとめると、下記の3つ。
①日本社会における集団意識では「場」が優先される
② 日本人は「ウチ」「ヨソ」の意識が強く、人間関係の機能の強弱は実際の接触の長さ、激しさに比例する
③日本の組織の階層は強い「タテ」の関係で構成される
①は、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ社会集団構成の要因を「場」と「資格」の2つと捉え、それぞれの内部メカニズムを分析することで、こと日本におけるタテ社会の人間関係を描写した1冊。
特に印象的だったのは前述の2つの概念整理に加え、会社内における序列意識の一節(原文は下記)。日本社会は場を重んじる社会集団であり、大きくその特徴として①序列意識(年長者など)②集団内のエモーショナルな結びつきの2つが挙げられる。
これらを背景とした際、重視すべきは自分個人の能力ではなく、集団内における自己の立ち位置や結びつきであり、故に下記のようにどこまでいっても「オレだって」という不公平感が拭えないのだと理解できる。他国と明確な比較を行なったことは